暗闇の中、3年間愛用しているダイソーの小さな日除けテントで寝ていると、気温が急に下がり、雨が降ってきました。
服を着込み、急いでタープを張り、レジャーシートの位置をずらして足を伸ばせるようにして
寝袋に入りこみました。
「あー幸せ」と無意識に呟いている私がいて、自然に囲まれ、結界に守られ、タープで雨風を凌げて、寝袋で温まれる環境に何とも言えない幸福感を感じているようでした。
他の参加者は大丈夫かな?頭の中をよぎる不安と心配。
参加者はスマホや時計などを預けており、万が一の時は笛を吹いてくれればサポートに入る手筈でした。
参加者一人一人に想いを馳せて気を感じると、皆さん覚悟を持って強い心を保ち、雨の降ってきた夜を凌いでいるのが伝わってきました。
なんとか大丈夫そうだ!!
安心して目を閉じるてウトウトすると、外からは音楽が聞こえてきました。南房総市で朝7時に流れる無線チャイムでした。
「えっ、、、、もしかしたら10時間くらいは寝ていたかも・・・」
本来であれば不眠不休で自分と向き合うのが一つの形ですが、現代社会の荒波から解放され、束の間の大自然の安らぎで、どうやらリラックスしすぎたようです。
ビジョンクエスト前から断食を個人的にスタートして、約40時間何も食べてないのですが、体調はすこぶる快調、めちゃくちゃ元気になりました。
昨日メモ帳に書いた様々な「問い」。
なぜ"私"がそれをするのか?
何のために地球を選んだのか?
など約13個の「問い」に関して、湧き出てくる言葉を書いていきます。
つまるところ、
自分なりに納得して元気に生きたい
という考えに至りました。
そして降ってくる様々な"メッセージ"を受け取り、紙に残しました。
そんなことをどのくらいやったのか、時間としては短かったかもしれませんが、私の感覚としてはずいぶん長いことやっていました。
頭が空っぽになり、マットの上に横たわり木の葉が落ちてくるのを眺めていると、鳥たちが結界のすぐそばまでやってきてはさえずってくれ、昨日とは違い地球の一部として受けいれてもらった気がしました。
日本の修行では、動物のように動きまわるものと、植物のように静かに居坐るのがあると言われ、私は1人で勝手に前者のようなものはよく実施してきましたが、後者をやるのは初めてでした。
先住民たちが、
日本の行をする人たちが、
なぜこのような事をするのか、
私も実際に体験することで伝わってくるものがありました。
スマホも時計もなく、"時間"という概念がなくなった「今」。
様々なおかげ様で、この場に3日間くらい滞在しているような感覚を味わうことができました。
数日ぶりに人に会うよう感覚で講師の研人さんが迎えに来られ(場の写真はその時に撮影)、参加した仲間と合流しました。
久々に口にする野性の桑の実がエネルギーに溢れ、なんと美味しいのだろう。
約1時間かけて集合場所に戻り、円になって座り思いのままの言葉を目の前にある火に置きました。
回復食として用意してくださった野草茶とおかゆが細胞に染み込んだタイミングで空から水滴が落ち始め、"私"のビジョンクエスト-ショート-の体験が終わり、また新たな日々が始まりました。
ビジョンクエストをやってみたいという要望を受けてくれ、参加者を信じ抜き、祈りで守ってくださった講師の研人さん、
一緒に参加した仲間のマサさん、こいちゃん、享子さん(70代で参加。テントもマットもなしで夜を過ごした強者!)、
サポートしてくれたumikazeキャンプ場の皆さん、
温かく見守ってくれた山、自然さんや動物さんなどあらゆる生物・植物さん、
本当にありがとうございました!
おかげ様で今回も貴重な経験ができました^ ^
おしまい
PS 次は5月27日に南房総を43km超歩くチバルルマラニック。得意な動きまわる行です笑
今度はどんなドラマがやってきてくれるのか、お楽しみにどうぞ♪