「俺なんか撮るとカメラが壊れちゃうよ」
急な斜面を登り、歩いて2時間以上かかる小さな山小屋に集まった有志一同からプレゼントを送られて、写真を撮られる小屋番。
30代の時に先代から山を引き継いで40年。
フラっと遊びにやってくる動物さんや
心の洗濯に訪れる登山者、
富士山が眼前に現れる景観
彩り鮮やかな花たち
を温かく見守ってきました。
「お客さま、お客さましてなかったから、接客業には向いてなかったかもなあー。よければどうぞだったから。」
朴訥として慎ましやかな姿勢に心を惹かれてやってきた方々。
約20年前に財布を忘れ、着払いでいいって言ったのにそれを律儀に元払いで送ってくれました。そこから1年に一度来るようになりました^ ^
木彫りのマグカップやスプーンを毎日使ってます。あれで飲んだり食べたりすると、心が温かくなるんです^ ^
小屋番とは同じ歳。卒業の時に来ない理由はないですよ。まだまだ元気で笑顔で生き続けてもらいたいからエネルギーを分けにきましたよ!
金星からやってきました。いつも有り難く修行させてもらってます!
それぞれに様々な想いや感謝を話され、恥ずかしく俯き照れているようでした。
「山から逃げようと思わなかったから、小屋番には、向いていたのかなあ。手相を見てもらった時にはお手本のような手相と驚かれたよ。こんな自分がこうして生きているのだから、人生にありがとうだね。」
最初はあんまり深く考えることもなく、先代に誘われてから流れのままに40年。
きっと大変な事もたくさんあっただろうけど、大きな何かの前ではなるようにしかならないと感じて、自分にできることをできる範囲内でコツコツとやってきたのが伝わってきました。
翌朝、出発しようとするところにやってきた大きな荷物を運んで来た男性へ
「いいタイミングで来てくれた。この人がゴールド・マンだよ。金星からたまにやってきてくれるんだよ。」
次の小屋番へとバトンが引き継がれていくようです。
つづく
PS 最後に仙人からのサプライズプレゼントがありました!30代の頃に彫ったであろう文殊菩薩(彫ってくださいと数年前からお願いしていたゴールド・マンの守護神ヤマンタカの本地)が、小屋の奥から出てきたようです^_^