「もうちょっとですよー!」
「もう何回もその言葉は聞きましたよ。というか聞き飽きました。もうちょっとって何を基準に言ってるんですか?」
「皆さんの人生の長さとか、地球ができてからとかを基準に、、、」
「・・・・・」
急坂を何度も登り続ける時に繰り返される不思議な会話。
言葉の基準なんて人それぞれで、その言葉をどう捉えるかも人それぞれなのかもしれない。
登り終えてひと息つくと、
「ウォーミングアップ終了ーこれからが山の本番ですよ!」
「ウォーミングアップと山の本番はどう違うのですか?」
「いや、なんとなく、言葉のあやというか雰囲気で、、、」
「・・・・・」
終盤、疲れてきて動きがゆっくりになると、
「集中していきましょう!ゆっくりで大丈夫ですよ!ゆっくり速く、ゆっくり速く」
「ゆっくり速くとは、初めて聴きました。どんなことですか?」
「大地にそろりと足を優しく着き、地球に重みをかけないように重心移動して、スッと素早く足が上がりますよ。」
「なるほど!分かってきました!ようやく感覚が分かってきました!!」
初日4時間、2日目9時間の計13時間も一緒に歩き続けていると、感覚は伝播していき、後半になるほど歩きのペースがアップし上手になる。
新宿から電車で1時間30分、そこからバスで1時間。箒沢公園での下車は私達だけというなかなか渋いトレッキングコース。
穴場の滝に打たれる話もあったけど、バスも渋滞で遅れたし、気温も低いからそこはシレッとスルー。
屋久島にやってきたような景色があり、尾瀬のような木道が続いたりと、山が色々な顔を見せてくれる。
2日目は私が自分のトレーニングで何回も通ったコースを皆さんにご紹介!!
鎖場あり、絶景あり、たまに鹿さんあり、人はほとんどなしの山道。
大変な思いをしてここまでやってきたからこそ、これが味わえる感覚。
日頃から自分を律して鍛錬をしている40代から70代の参加者達。
たくさんの感想をいただきましたが、
ほとんど割愛して(ごめんなさい)
素敵!
自分の限界を超えれた!
素晴らしい2日間!細胞が入れ替わった!
全てからパワーがもらえた!
自分ができたことが嬉しい!
体験と時間の共有に感謝!
この後に山小屋編、壮絶人生十段の青年編、UFO編を予定してます。