9月28.29日と電気も水道も電波もない山奥にある小屋丸川荘に泊まる大菩薩リトリートを行ってきました。
リトリートとは?
日々忙しく頑張る自分に様々な方法で、リラックスの時間を与えてあげること。普段とは違う環境で気分転換やリラックスをして、心をリセットし、新しい自分で再スタート。
リトリートを開催する時には、「スキマ」をなるべく多くするように心掛けています。「スキマ」には、行動の自由時間や、物事の捉え方などを指して、企画中の案内等は必要最低限でなるべくアバウトにしています。(いつもアバウトじゃないかって言われそうですが笑)
「こうじゃなきゃいけない」っていう固定観念や今までの常識も、経験を通して、「そんな見方や考え方もあるんだ」って思えて、もしかしたら心が楽になったり、リフレッシュするのではないかと思って、今までに7回くらいリトリートを開催させてもらっています。
9時30分の指定のバスに乗ってくださいという案内で集まった13名の参加者と3名のスタッフ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/5d/05bef48fa6b568ce9ea7dcbba72b54af.jpg)
約30分ほど乗って登山口へ。オリエンテーションをして、参加目的を事前に聞いていたために、目的別に3グループに編成。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/42/b8f53da6f72c53e16b73ee5045d7dc2e.jpg)
そこからそんなにきつくない登山道を約2時間ほど歩きます。(普段、運動をまるでしない方には、きつかったようです^^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/23/b99b7369b17310849d5d9b2c0f08b78b.jpg)
樹林帯を抜け、急に開かれた場所にぽつんとある一軒の山小屋。目が慣れるまで薄暗い小屋の中に同化して、小屋番は待っていてくれました。
「よく、来たねー。今回は、ありがとねー。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/eb/6a8c404815bb85b2409885b100ef8d2a.jpg)
小屋に入ると手作りの木彫りの作品に圧倒される参加者の方々。お手製のマグカップやスプーン、仏像まで一つとして同じ物がない。皆さん、ビビッときたものを早速購入されていて、小屋番もホクホクです笑
その後、自由な一時を各々過ごします。
「飲むと10歳は若返る」という秘密の水場を教えてもらい、沢と苔に囲まれながらボーっと寛ぐ方もいれば、2056.9mの大菩薩嶺まで登る方も。
それぞれが好きなように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/eb/802230b932f4f621eae6f400eb1fb80c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/a8/79c41654295e85fe2f71de9b9045055f.jpg)
薄暗くなった小屋の中にランプが灯されて、テーブルを囲み、同行した料理人の様々に工夫を凝らした創作料理を美味しいお酒と共に味わう夜が自然に始まりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/42/60aa21c16a1559761a09eec84c473f0b.jpg)
勤務時間を終えた小屋番も一緒に参加してくれて、「これは、いいディナーだなー。有り難いなー。」
長くて短い夜が始まった。
私は小屋番を仙人だと思っている。なぜこの山小屋を訪ねるようになったのか、それにはある一つの物語があるのだけど、今回は省略。
料理も終わり、皆さんの気分が良くなった頃に、仙人はポツリポツリと、質問に答えてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c1/5525a132a423d7278594995c1d3840cd.jpg)
なぜ山小屋にいるのか?
水道も電気もない生活はどのようなものか?
独特の間と穏やかな声の仙人の話にみんなが耳を傾けていた?
「素晴らしい風景と童話みたいな世界がここにあるんだ。37.8年、山小屋にいるけどここが嫌いななったことはないなー。
月夜の晩に動物が外を歩いていると同じ仲間だと感じるよ。
見過ごしている匂いや空気の流れも面白いよ。
冬の風ってあって、無風になり、木の葉が落ちる。泉水谷からピューと風が吹く。それを3回経験したよ。
テンとの戦いがあったよ。ある日食料を荒らされたんだ。テンとは紳士協定を結んでいるはずなのに。
ある日、パンツ一丁で梁を走り回るとりものでテンを捕まえて、2回ほどコツンとげんこつをして、もう食べ物取るなよー言ったら取らなくなった。」
私の仙人は、みんなの仙人になり、いつの間にか朝になっていた。
翌朝、自然の中で身体を寛がせる感覚瞑想を案内。苔に覆われた石の横に身体を置き、ボーっとする。葉っぱが落ちる音や鳥さんが挨拶する声が身体の中にやってくる。横たわるとなんだかこのまま地球の一部になってしまいそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ed/bd8d67e5babfa4dfd9cb6634f9f51b42.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/57/24f9b1bdd53b3bff34e8daab352144ff.jpg)
朝食は仙人と料理人のコラボ料理。
企業秘密で味付けされたトロロを釜で炊いたご飯にかけて食べる。
天気予報は雨だったのに、たまたま晴れていて外には悠然と富士山が身構えている。
「こんなゴツゴツした手、恥ずかしいなー」
「この手が素敵なんですよ。仙人の生きてきた証が全部詰まってる!」と握手をしてもらう参加者たち。なんだかナウシカが風の谷のじいちゃんの手を褒めているシーンがあったかないかは忘れたがそんな世界だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/72/4cd5150344e14aed9257e8e18137e48f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/08/2aaf0129ef352be6195acaaf7fe13664.jpg)
そこから約4時間。下山道や林道を歩き、下界にある温泉へ到着でリトリート終了です。
温かい気持ちで穏やかな心で参加してくださった
参加者の方々
料理を一括でサポートしてくれた料理人さん
歩荷含めてことだまの話などから細かい部分までサポートしてくれたモトムさん
山小屋の仙人
時折姿を見せた大菩薩の鹿さんや鳥さん
絶好の天気にしてくれた自然さん
素敵な2日間を本当にありがとうございました!
大菩薩リトリート2019 完
リトリートとは?
日々忙しく頑張る自分に様々な方法で、リラックスの時間を与えてあげること。普段とは違う環境で気分転換やリラックスをして、心をリセットし、新しい自分で再スタート。
リトリートを開催する時には、「スキマ」をなるべく多くするように心掛けています。「スキマ」には、行動の自由時間や、物事の捉え方などを指して、企画中の案内等は必要最低限でなるべくアバウトにしています。(いつもアバウトじゃないかって言われそうですが笑)
「こうじゃなきゃいけない」っていう固定観念や今までの常識も、経験を通して、「そんな見方や考え方もあるんだ」って思えて、もしかしたら心が楽になったり、リフレッシュするのではないかと思って、今までに7回くらいリトリートを開催させてもらっています。
9時30分の指定のバスに乗ってくださいという案内で集まった13名の参加者と3名のスタッフ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/5d/05bef48fa6b568ce9ea7dcbba72b54af.jpg)
約30分ほど乗って登山口へ。オリエンテーションをして、参加目的を事前に聞いていたために、目的別に3グループに編成。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/42/b8f53da6f72c53e16b73ee5045d7dc2e.jpg)
そこからそんなにきつくない登山道を約2時間ほど歩きます。(普段、運動をまるでしない方には、きつかったようです^^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/23/b99b7369b17310849d5d9b2c0f08b78b.jpg)
樹林帯を抜け、急に開かれた場所にぽつんとある一軒の山小屋。目が慣れるまで薄暗い小屋の中に同化して、小屋番は待っていてくれました。
「よく、来たねー。今回は、ありがとねー。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/eb/6a8c404815bb85b2409885b100ef8d2a.jpg)
小屋に入ると手作りの木彫りの作品に圧倒される参加者の方々。お手製のマグカップやスプーン、仏像まで一つとして同じ物がない。皆さん、ビビッときたものを早速購入されていて、小屋番もホクホクです笑
その後、自由な一時を各々過ごします。
「飲むと10歳は若返る」という秘密の水場を教えてもらい、沢と苔に囲まれながらボーっと寛ぐ方もいれば、2056.9mの大菩薩嶺まで登る方も。
それぞれが好きなように。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/eb/802230b932f4f621eae6f400eb1fb80c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/a8/79c41654295e85fe2f71de9b9045055f.jpg)
薄暗くなった小屋の中にランプが灯されて、テーブルを囲み、同行した料理人の様々に工夫を凝らした創作料理を美味しいお酒と共に味わう夜が自然に始まりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/42/60aa21c16a1559761a09eec84c473f0b.jpg)
勤務時間を終えた小屋番も一緒に参加してくれて、「これは、いいディナーだなー。有り難いなー。」
長くて短い夜が始まった。
私は小屋番を仙人だと思っている。なぜこの山小屋を訪ねるようになったのか、それにはある一つの物語があるのだけど、今回は省略。
料理も終わり、皆さんの気分が良くなった頃に、仙人はポツリポツリと、質問に答えてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/c1/5525a132a423d7278594995c1d3840cd.jpg)
なぜ山小屋にいるのか?
水道も電気もない生活はどのようなものか?
独特の間と穏やかな声の仙人の話にみんなが耳を傾けていた?
「素晴らしい風景と童話みたいな世界がここにあるんだ。37.8年、山小屋にいるけどここが嫌いななったことはないなー。
月夜の晩に動物が外を歩いていると同じ仲間だと感じるよ。
見過ごしている匂いや空気の流れも面白いよ。
冬の風ってあって、無風になり、木の葉が落ちる。泉水谷からピューと風が吹く。それを3回経験したよ。
テンとの戦いがあったよ。ある日食料を荒らされたんだ。テンとは紳士協定を結んでいるはずなのに。
ある日、パンツ一丁で梁を走り回るとりものでテンを捕まえて、2回ほどコツンとげんこつをして、もう食べ物取るなよー言ったら取らなくなった。」
私の仙人は、みんなの仙人になり、いつの間にか朝になっていた。
翌朝、自然の中で身体を寛がせる感覚瞑想を案内。苔に覆われた石の横に身体を置き、ボーっとする。葉っぱが落ちる音や鳥さんが挨拶する声が身体の中にやってくる。横たわるとなんだかこのまま地球の一部になってしまいそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ed/bd8d67e5babfa4dfd9cb6634f9f51b42.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/57/24f9b1bdd53b3bff34e8daab352144ff.jpg)
朝食は仙人と料理人のコラボ料理。
企業秘密で味付けされたトロロを釜で炊いたご飯にかけて食べる。
天気予報は雨だったのに、たまたま晴れていて外には悠然と富士山が身構えている。
「こんなゴツゴツした手、恥ずかしいなー」
「この手が素敵なんですよ。仙人の生きてきた証が全部詰まってる!」と握手をしてもらう参加者たち。なんだかナウシカが風の谷のじいちゃんの手を褒めているシーンがあったかないかは忘れたがそんな世界だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/72/4cd5150344e14aed9257e8e18137e48f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/08/2aaf0129ef352be6195acaaf7fe13664.jpg)
そこから約4時間。下山道や林道を歩き、下界にある温泉へ到着でリトリート終了です。
温かい気持ちで穏やかな心で参加してくださった
参加者の方々
料理を一括でサポートしてくれた料理人さん
歩荷含めてことだまの話などから細かい部分までサポートしてくれたモトムさん
山小屋の仙人
時折姿を見せた大菩薩の鹿さんや鳥さん
絶好の天気にしてくれた自然さん
素敵な2日間を本当にありがとうございました!
大菩薩リトリート2019 完