前世紀にはあちこちにあった公立高校の男女別学が、昨今の男女平等の流れを受けてどんどん共学になりましたが、主に埼玉、群馬、栃木の各県にはまだあって、そのうち埼玉県が取り上げられていました(朝日新聞朝刊)
以前あった公立の別学校は北関東から南東北ばかりで、これは地域の特性なのかとも思っていましたが、この記事によると、共学を推進したGHQの担当者の温度差によると。同一地域内に男子校と女子高があれば共学にしなくてOK。
半世紀前の憲法の教科書には、性別によって入学できない高校があっても、同じような高校に入学できれば差別にはあたらないとあって、そりゃ違うでしょ!と思いました。だって、その高校で勉強したい生徒にとっては、何の慰めにもなりません。
わが妻も福島県の公立女子高卒業、義兄は同じく男子校卒業ですが、一般に保守的と思われる福島県では、主に同窓会の猛反対を押し切って共学になりました(2003年)。他方、都会と思っていた埼玉県が、福島県に遅れること20年も抵抗しているなんて(・□・;) 何と別学で学んでいる高校生中心に3万筆以上の共学反対署名も集めたとか。すごいぞ、別学パワー(-_-;)(静岡県には、公立の女子高がいくつかありましたが、現在はすべて共学に)
わが朋友、明治大学の斎藤一久教授が適切なコメントしています(かずひさ、が本名ですが、皆さん、親しみを込めて「いっきゅう」さんと)
別学を維持する理由として、よく「伝統」が挙げられるが根拠にならない。公立高校で別学が必要な理屈が立つなら、同じように小中学校にも別学が必要になる。(要旨)
字数の制約で談話は削られたものと推測しますが、女人禁制など多くの性差別の正当化理由が「伝統」でした。さすが、いっきゅうさん、市民向けにも分かりやすいコメント!👍
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