今朝は参院選特集でした。冒頭の投書は、非正規雇用の子持ち既婚女性。日常生活で大変なことがたくさんあるので、参院選では心して投票したいという、まあもっともな主張。ところが「そりゃないでしょ!」という記述も↓
『夫の給与は半分近くを税金などで引かれている…… 負担が同じレベルでも、高等教育や医療は無料の国もあると聞く』
この方の連れ合いよりも私はかなりの高所得者と思いますが、税と社会保険料の負担率は30%弱です。私の試算では、所得1,500万円でも税と社会保険料の負担率は35%くらい。この方はいったい何を勘違いしたのでしょう。
事実の認識や評価が間違っている主張は、主張の当否以前にアウトです。たしかに北欧諸国などは税と社会保険料の負担率が50%近くと言われます。だからもろもろを無償にできるのであって、日本のレベルの負担では無理でしょう。
素人の間違いを厳しく責めるのは大人げないかもしれません。より批判されるべきは、この投書をそのまま採用した朝日新聞です。朝日新聞には税や社会保険の専門家はいっぱいいるはず。もっと言えば、高給取りぞろいと言われる朝日新聞の社員が自分の給料明細をみれば、税と社会保険料の負担率が半分近くなんてありえないことに当然気づくべきです。それとも自分の給料明細に新聞記者は関心ないの!?
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