県西部の人権関係の研修会で何かお話をいう依頼をいただきました。何でもOKと仰るので、ちょっと冒険ですが「AIと人権」。参加者は40歳から80歳くらいの30人弱です。
まずAIの長所と限界。ご存知の方も多いと思いますが、AIは、一言でいえばスーパー物真似くん。
物真似の仕方は完璧なので、もはや囲碁や将棋で人間はAIに勝てないでしょう。反面、東ロボくんを知っていますか? 主宰者はまだ認めていないようですが、AIは東京大学の入試をたぶん突破できないでしょう(半分以上の大学には入学可能)
じゃAIの人権問題って? いろいろありますが、最大の懸念は、本来個人の資質や成果によって決められるべき諸々の判断(採用の可否、融資の可否、再犯の可能性など)が、AIが読み込んだデータによって決まるということでしょう。
つまり私にどんなに素晴らしい資質があっても、私と同じ属性(性別、年齢、学歴、結婚しているか、子の人数、生活習慣など)の人の多くが失敗していると、AIはマイナス評価をします(もちろん逆パターンもあり、笑) 半世紀前ならともかく、現在において、女性はやがて結婚して出産してすぐ仕事を辞めてしまうから重要な仕事を任せないなんて人間が言ったらセクシスト(女性蔑視)と非難されます。
というような話をしたら、まあまあ分かってくれたようです(^^) やや意外だったのは、東ロボくんを知っている人が3割くらいで少数派だったこと。皆さんはいかがですか?
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