マニュアル

ドラッグストアーのレジです。私が300円以上の商品を差し出すと、お兄さんがバーコードをあてて「25円です」。そりゃないでしょう。これが25円で済むはずないし、ここに350円と書いてあるじゃないですか。スーパーのレジでもこういう経験をしたことがあります。
機械の答をおかしいとは思わないのでしょうか。なかにはマニュアルどおりにも出来ない人間もいるから、マニュアルどおり出来るのはそれなりに立派です。でも、マニュアルどおりにしか出来ないのはやはり困ります。ちょっとは自分の頭で考えないと。
それから、指摘されたら「お客様、教えていただきありがとうございました」でしょう。「ポイントカードをお作りしましょうか」とかどうでも良いことは言うのに、肝心なときになぜ言葉が出ないの。マニュアルにないからですか。
世の中便利になるのは歓迎だけど、マニュアルを作る人間とマニュアルどおりにしか出来ない人間、機械を造る人間と機械に使われる人間というように二極化が進行中と見るのは私の思いこみでしょうか。
どこの国にも、一部のエリート層と一部の落ちこぼれ層はいるものです。日本の社会や経済が優れているのは、エリートではない中間層が、自分なりに努力しそれなりに有能だったからではないでしょうか。あり得ない数字を出した機械を盲信するようでは、この先かなり心配です。