「沖縄の２つの新聞はつぶさないといけない」

作家の百田尚樹氏の自民党の勉強会での発言だそうだ。
最近話題のわが憲法は表現の自由を保障しており、その自由には表現の自由や憲法を否定する自由さえも含まれる。だからどんな思想の持ち主でどんな発言をしようが、作家のなかにはバカな人もいるもんだというくらいが感想である。ただ、政権党にこうしたヘイトスピーチの色さえある考え方に共感する議員がいることは覚えておこう。
見すごせないのは、この作家が今年の初めまでNHKの経営委員だったことである。自分は表現の自由を満喫して生業をたてているのに、自分と対立する者の表現の自由を否定するこんな輩が。ちょうど資本主義経済を否定する人が株式会社の社外取締役をやっているようなものだ。
幸か不幸かもう退任したので、このことはあまり言われないようだが、こんなとんでもない人物をNHKに送り込んだ安倍政権は不見識の極みである。