今後5年間の防衛費を、これまでの1.5倍の43兆円とする方針について、海上自衛隊制服組トップを務めた香田洋二さんが朝日新聞のインタビューに応じています(12月23日朝刊)
その要旨は、自衛隊が必要なものを積み上げて防衛費を増額することは賛成だし増額すべきだが、現在の議論は、いきなり防衛費をGDP比2%にしようという目標があって、現場の空気とはかけ離れたものだと。
5年間で43兆円という額は、防衛省がいう48兆円と財務省の30兆円台なかばという数字の間をとって岸田首相がバナナのたたき売りのように決めたもの、なるほどと思う話です。香田さんによると、その結果、増額分でやろうというのは、12式ミサイルの改良、超音速ミサイルの開発、衛星コンステレーションなど「子どもの思いつきかと疑うほどあれもこれも」
また財源について「国債という麻薬のようなものを平時に使えという主張は信じられない」とも。本当の有事には嫌でも多額の借金をしなければならないのに。
現役当時「財務省には査定で意地悪な質問をごまんとされたが、良い予算にするには必要だった。今の財務省には、もっとしっかりせいと言いたい」というコメントが印象的です。
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