アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

次郎柿

2008年11月10日 | 誕生果
年に数回、私は古書店へ行く。

面白そうな本がないものかと、
単純に見に行くことが多い。

一時期、私基準の掘り出し物に
立て続けに恵まれたことがある。

よくぞ出会えた、この一冊に!
そう思える本もある。

もちろん、今も大切に持っていて、
折に触れて部分的に読み返している。

一方で、古書店に並ぶ本の顔ぶれが、
このところ少々寂しく感じられる。

数だけならば、以前と大差はないのに。

連れて帰りたいと思う本に
出会う確率が低くなったように感じる。

それでも、また、
私は古書店に足を運ぶのだろう。

一般の書店とは少々異なる本の顔ぶれに、
まだまだ魅力を感じているから。


■11月10日の誕生果

   次郎柿 (じろうがき)
     芳潤、美

 ・和名 : ジロウガキ
 ・分類 : カキノキ科、 カキノキ属
 ・原産地 : 日本


次郎柿。
四角張った円形ですが、味はまろやか~。
静岡原産の完全甘柿。

1844(江戸時代-弘化元)年。
現在の静岡県周智郡森町の太田川を流れてきた柿の幼木を
発見したのは、松本治郎吉さん。
その幼木を自宅の井戸端に植えたのが起源とされています。

当時の原木は、1869(明治2)年に火災に遭ったものの、
翌年、再び芽を出して育ったのだそうです。

現存する原木は、三代目。

名前は、松本 治郎(吉)が、
いつしか 次郎 に変わってしまったようです。

果皮は、黄紅色から紅色へ。
果肉は黄紅色で、肉質はち密でやや堅め。

甘みはバツグン!

1908(明治41)年。
明治天皇が静岡にお泊りになられた際に
森町の次郎柿を献上しました。

以降ほぼ毎年、
森町の次郎柿は天皇陛下に献上されています。

甘柿は、熟すと自然と渋が抜ける日本特有の品種です。

昔、昔から、とろけるような甘みで、
人々を喜ばせてきた次郎柿。

「日本人に生まれてよかった~♪」
そう言いたくなる柿なのかもしれませんね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■11月10日の誕生色 : タバコブラウン
■11月10日の誕生花 : フヨウ、他