アンダンテ ~私の歩幅で~

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富有柿

2008年11月15日 | 誕生果
きょう11月15日は 七五三 です。

男の子は数えで3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、
成長を祝って神社に参詣します。

 ・3歳は髪を伸ばす「髪直」
 ・5歳は初めて袴をつける「袴着」
 ・7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解」

をそれぞれ祝う意味があるのですね。

私の周囲という狭い範囲でのことですが、
男の子は5歳だけお祝いするお宅が多いように感じられます。

私自身のことを思い返してみると・・・

7歳の七五三のときに、きちんと着物を着せてもらい、
髪を結ってもらい、生まれて初めて紅もさしてもらい、
すごく感激したことを、今でも覚えています。

神社で参拝してから、お祓いもしてもらいました。

その神社には、どんぐりがたくさんあり、
どっさり拾ってバッグに詰めて帰ってきたっけ・・・。

あの日のさまざまな光景。
あの日のドキドキした気持ち。

年月が経った今でも、鮮明に覚えています。

帰りの電車内に、千歳飴を忘れたことも。


■11月15日の誕生果

   富有柿 (ふゆうがき)
     富、豊満

 ・和名 : フユウガキ
 ・分類 : カキノキ科、 カキノキ属
 ・原産地 : 日本


富有柿。
昔から「岐阜の富有か、富有の岐阜か」といわれている柿。

富有柿の原産地は、
現在の岐阜県本巣郡巣南町居倉といわれています。

1857(安政4)年。
小倉初衛氏が初めて栽培した柿がとても素晴らしく、
土地名にちなみ「居倉御所(いくらごしょ)」
と呼ばれるようになりました。

でも当時は、岐阜の市場で、わずかに取引される程度でした。

同じ村落の福島才治氏が自家の柿に接ぎ木したところ、
立派な柿が実りました。

古典『礼設』中にある「富有四海之内」の言葉を採用し、
この柿を作れば農家にる、という気持ちを込めて、
「富有(ふゆう)」と命名しました。

1898(明治31)年。
当時、盛んに開かれていた品評会に出品したところ、
みごと一等賞に輝いたのです。

完全甘柿の代表品種。

果形はふっくらと豊満。
果皮はきれいなオレンジ色で光沢があり、
果肉はち密で甘みが強く多汁で、とろけるよう。

生産量は、柿市場の半数以上を占める実力派。

10月下旬頃から出回り始め、
11月いっぱいくらいは、目にも鮮やかな秋の彩りです。

100年以上も受け継がれてきた普有柿の豊かな味わいは、
食べる人をもリッチな気分にさせてくれるのですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■11月15日の誕生色 : 墨 色
■11月15日の誕生花 : ポポー、他