アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ル・レクチェ

2008年11月16日 | 誕生果
きょう11月16日は
いいいろ塗装の日 であり、いいいろの日 でもあります。

どちらも「いい(11)いろ(16)」の語呂合せから。

いいいろ塗装の日 は、
1998(平成10)年に、日本塗装工業会 が、
創立50周年を記念して制定しました。

また、いいいろの日 は、
1991(平成3)年に、愛知昭和会 が制定しました。

愛知昭和会とは、
愛知県の塗装・塗料に関する事業の業界団体です。

「色」(特に塗装と塗料)に関心を持つ日にしよう
という目的から提唱・制定されました。

私たちの身の回りは、色であふれています。
色が私たち人間に与える影響は、
思いのほか大きいようです。

色をコーディネートする前に、
どのような雰囲気にしたいのかを明確にすることも、
具体的に塗装色を決める、大切なポイントかもしれません。


■11月16日の誕生果

   ル・レクチェ (Le Lectier)
     繊細、危険な快楽

 ・和名 : ル・レクチェ
 ・分類 : バラ科、 ナシ属
 ・原産地 : フランス


ル・レクチェ。
「西洋梨の貴婦人」とか「幻の洋梨」などと呼ばれる洋梨。

1882年。
ジャンヌ・ダルクゆかりの地としても有名な
フランスのオルレアンで生まれた西洋梨。

ちょっと寄り道。。________________

 オルレアン市は、パリの約130km南西に位置し、
 ロワール川流域とパリを結びます。

 中世にはフランス王家の拠点都市の1つだったため、
 外敵の侵入も多かったところ。

 中でも有名なのは、(英仏)百年戦争で、
 ジャンヌ・ダルクの活躍によるオルレアン解放は、
 1429年のことでした。
________________________


ル・レクチェは、1882年頃フランスで、
「バートレット」と「ベルガモット・フォルチュネ」
の交配から育成されました。

17世紀にフランス宮廷に仕えた執事であり果樹園芸家の
ル・レクチェ氏にちなんで命名されたのだそうです。

1903(明治36)年、苗木が日本へ導入されました。

果実は、短瓶形。
果皮は緑色で、サビは少なめ。
肉質はち密で、とろけるような食感。
上品な芳香があります。

収穫期は10月頃。
その後ひと月ほど寝かせて追熟します。

果皮が黄化してきたら、食べ頃。

より滑らかに熟成するようにと、追熟の過程で
モーツアルトのピアノ協奏曲23番と25番を聴かせる
果樹園さんもいらっしゃるのです!

食べ頃のル・レクチェを、一切れ口に入れたなら、
甘やかなハーモニーが口いっぱいに広がりそうですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■11月16日の誕生色 : 桜貝色
■11月16日の誕生花 : サザンカ、他

オバマ氏の「間」

2008年11月16日 | 音楽
次期アメリカ合衆国大統領、
バラク・フセイン・オバマ・ジュニア氏。

オバマ氏の魅力的なスピーチも、評判になっていますね。

誰にでもわかるようなやさしい表現と
ハッキリした口調は、とても聞き取りやすい。

全体的にも、とてもリズミカルで心地よく、
聞き手を元気にしてくれるような。

オバマ氏の発する音声が素晴らしいのに加え、
絶妙な間の取り方もまた、素晴らしいのです。

よどみなく、絶え間なく、ずっと語りかけるのではなく、
適度な「間」を入れながら話すことにより、
スピーチが、より一層生きてくるのですね。

これは、音楽にも通じると思います。

音楽の五線譜に書かれた「休符」は「休み」ではありません。
音を出さない音符です。

休符をどう「演奏」するかで、
次の音の色が変わってくるように感じています。

休符が書かれた場所で気を抜くのではなく、
休符こそ、気持ちを込めなくてはならないように思います。
次に出す音を生かすために。

合唱で、自分のパートが休符になっているとき。

前奏や間奏部分ならば、
ピアノを聴きながら、心の中で一緒に歌い、
実際に歌い出すための助走のような感覚もあります。

自分のパートに与えられているのは休符でも、
他のパートが歌う部分ならば、
そのメロディーに耳を傾けつつ、
自分の歌い出しに向かって準備をします。

音符と休符は、オンとオフではなく、
すべてが繋がっている1つの旋律であると理解しています。

息継ぎをする場所は、フレーズの切れ目などでしょう。

存在感がないようでいて、
その実、とても大きな役割を果たしている「間」。

2009年1月20日に予定されている大統領就任式で、
オバマ氏は正式に第44代合衆国大統領に就任します。

次期大統領に決まってはいるものの、
まだ大統領ではない今。

就任式に至るまでの月日も、
オバマ氏にとっては「間」になるのかもしれません。

どのような間の取り方をして、
大統領として、どのような一歩を踏み出すのか。
とても楽しみです。