アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

枳 殻

2008年11月23日 | 誕生果
午前10時42分 撮影


きょう11月23日は 勤労感謝の日 (きんろうかんしゃのひ)です。

「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」国民の祝日
とされています。

1948(昭和23)年公布・施行の「祝日法」で制定されました。
戦前の「新嘗祭(にいなめさい)」の日が、
そのまま「勤労感謝の日」に改められています。

今年は、たまたま日曜日と重なったので、
明日24日は振替休日で連休ですね。

月曜日の祝日が増えたので、
「○月△日だから、きょうはお休み」というよりも、
「月曜日だから、お休み」みたいな感覚もあったりして・・・。


また、きょう11月23日は 手袋の日 でもあります。

1981(昭和56)年に、日本手袋工業組合が制定しました。
これから、手袋が必要になる季節に向かうため。

今シーズン、私は、まだ手袋デビューしていません。
スタンバイはオッケーです!


■11月23日の誕生果

   枳殻 (からたち)
     やさしさ



 ・英名 : orange jasmine
 ・和名 : カラタチ、枳殻(きこく)
 ・分類 : ミカン科、 カラタチ属、 落葉低木
 ・原産地 : 中国(長江上流域)


カラタチ。
元の名を 唐橘 (からたちばな) と申します。

カラタチバナが略されて、カラタチになったそうです。
「唐橘」は、「中国や朝鮮から渡来した橘」という意味。

8世紀頃、すでに日本に伝えられていたらしい。

枝に大きなトゲがあります。
防犯に役立つということから、生垣にも好まれています。
しかし、住宅や環境の変化により、
昭和の半ば頃から、かなり減少してきているとか。

北原白秋 作詞、山田耕筰 作曲 の
「からたちの花」という歌が思い出されます。

カラタチの生垣のある風景が、
素直にそのまま表現されていると思います。

  ・白い白い花
  ・青い青い針のとげ
  ・からたちは畑(はた)の垣根
  ・からたちも秋はみのる
  ・まろいまろい金のたま

この歌だけで、カラタチの様子が伝わってきますね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■11月23日の誕生色 : 灰汁色
■11月23日の誕生花 : テッポウユリ、他

ノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」

2008年11月23日 | 音楽
昨日の記事 「 彩りのノクターン 」 で中途半端に書いた
ショパン作曲ノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」
について、もう少し。

ただ、私自身は、
ショパンについて精通しているわけではないので、
アホなことを書いているのかもしれませんが。。(汗)





ショパンのノクターン(夜想曲)。
現在は 21 曲あります。

ショパン自身が、最初からノクターンとして作曲したのは、
19 曲だったようです。

特によく知られているのが・・・

  ♪ 第2番 変ホ長調,作品9-2
  ♪ 第20番 嬰ハ短調,遺作

など、ですね。

第2番は、フィギュアスケートの浅田真央選手が
使っていたこともあるので、ご記憶の方も多いと思います。

そして第20番は、
映画 『 戦場のピアニスト 』 のオープニングに使われています。


1829年。
当時19歳のショパンの心の中には、
コンスタンツィア・グワトコフスカ、という女性がおりました。

   彼女はショパンより3カ月ほど遅生まれの同い年。
   金髪の麗人でソプラノ歌手。
   内気なショパンは、ひそかに憧れていたのです。

ショパンの彼女に対する想いが大きく反映されたのは、
「ピアノ協奏曲 第2番」(ヘ短調 作品21)です。

その中でも、第2楽章ラルゲットは、
コンスタンツィアへの想いが、そのまま曲になったのだと、
ショパン本人が認めているそうです。

ノクターン第20番には、
この「ピアノ協奏曲第2番」からの引用が複数箇所あります。

当時、ウィーン在住だったショパンは、
このノクターン第20番のオリジナル楽譜に手紙を添えて、
ポーランドの家族宛に送ったそうです。

残念なことに、この手紙は失われてしまいました。
しかしながら、楽譜は写譜により残されていたのです。

それでも、1830年に作曲されたノクターン第20番が
出版されることは、ありませんでした。


1875年。
ショパンの没後26年の時を経て、
ノクターン第20番が世に出ることに。

ライトゲーバーから、3曲のマズルカと共に出版されたのです。

この初版の冒頭には、
「姉のルドヴィカが私のピアノ協奏曲第2番の練習の前に弾くために」と書かれていたそうです。

また、当時、この曲はノクターンではなく、
「アダージョ (Adagio)」という表題だったそうです。

その後、ブラームスがこの曲を写譜する際、
この標題の「アダージョ」を消した、という説があります。

それにより、速度記号のみが残り
それからは「 Lento con gran espressione 」 と呼ばれることに。

また、ショパンの姉ルドヴィカが、彼の未出版作品のカタログを作る際、「夜想曲風のレント」と記したのだとか。

彼女のこの一筆により、
この曲がノクターンの仲間入りをしたのかもしれないと
推測しても良さそうに思います。


それから、ノクターン第21番,ハ短調。

作曲年代は、不明とか。
1938年に草稿が発見されたことにより、出版されました。
(ショパン没後90年近く経ってからですね。)

そのような経緯で世に出てきたノクターンなので、
今でも詳細は不明らしい。


ノクターン。。。日本語では夜想曲。

ショパンの21曲のノクターンは、
すべてが違う旋律で、それぞれ違う色を持っているように思います。

夜想曲。

夜、ひとりでもの思いにふける時。
ハッピーだったり、ダークだったり、いろいろ・・・ですよね。

今夜の気分にピッタリのノクターンが、
ショパンの作品の中に、見つかるかもしれません。