アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

モンキーバナナ

2008年11月24日 | 誕生果
空は、鉛色ではなく、
明るめなグレーだけど寒そうな色。

こちらは、お昼頃からずっと雨が降っています。
ハーッと息を吐くと、白く見えます。

秋の色の上に、冬の色が一気に重ねられたような。


■11月24日の誕生果

   モンキーバナナ (monkey banana)
     団結

 ・英名 : monkey banana
 ・和名 : モンキーバナナ、セニョリータ
 ・分類 : バショウ科、 バショウ属
 ・原産地 : フィリピン


モンキーバナナ。
コロッとしたミニチュアのようなバナナ。

日本でモンキーバナナと呼ばれているのは、
イナルニバ種です。

極小形の生食用バナナで、
一般に出回っているバナナの4分の1ほどの大きさ。

長さは、7~8cmほど。
皮は薄く、果肉はやわらかい。
凝縮されたような濃厚な甘み。
ほのかな芳香もあります。

最近、「バナナダイエット」ブームのため、
バナナの小売価格が、やや高めになっています。
夕方の遅い時間帯に近所のスーパーへ行くと、
すでに売場がカラッポだったりもします。

手軽に食べられて、栄養価の高いバナナは、
昔から人気の果物ですね。
(昭和のはじめ頃は、高級品だったとも。)
幼児からお年寄りまで食べられるのも、魅力です。

バナナに含まれる糖質は、消化、吸収されやすいので、
スポーツ選手にも好まれていますね。

東京マラソンでも、選手たちのために、
毎年たくさんのバナナが用意されています。

2007年の第1回大会で用意されたバナナは、4万2千本。
それでは足りなかったため、
今年の第2回大会では、6万本が用意されました。
(余談ですが、2009年の大会は、3月22日開催予定です。)

栄養価が高く、からだに優しいバナナ。

モンキーバナナならば、
小さなお子さんでも、1本食べられるのが嬉しいですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■11月24日の誕生色 : 鉛 色
■11月24日の誕生花 : ガマズミ、他

風のノクターン

2008年11月24日 | 音楽
ドラマ 『 風のガーデン 』 のエンディングに流れる
平原綾香さんの「ノクターン」について、
ちょこっと書いた記事が 『 彩りのノクターン 』 です。

さらに、原曲である
ショパンのノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」
について、もう少し触れた記事が、
ノクターン第20番 嬰ハ短調 「遺作」 』 です。

駆け足でザッと見てきたこのノクターン第20番について、
私なりにまとめてみようと思います。
(ほとんど、私のメモですが。。。汗)





ショパンのノクターン第20番は、
発表することを目的とされていなかったのかもしれません。

この楽譜の初版冒頭に記されていたように、
ショパンのピアノ協奏曲第2番を弾くための練習曲として、
姉ルドヴィカに贈るためだけに書かれたのかもしれません。


ショパンの姉ルドヴィカは、彼の未出版作品のカタログを作る際、
「夜想曲風のレント」と記しました。

彼女が書いた「夜想曲風」という言葉が、
後に、この作品がノクターンの仲間入りをする
ポイントになったのでしょう。


1875年、この曲の初版が出版されたとき、
曲のタイトルは 「 アダージョ (Adagio) 」 でした。

この曲が単純にアダージョという標題であったのも、
もともとはショパンが家族に宛てた作品だったので、
正式なタイトルはつけていなかったのではないかと推測します。

その後、ブラームスがこの曲を写譜する際、
標題の「アダージョ」は写さずに、速度記号のみを記したため、
その後は、「 Lento con gran espressione 」 と呼ばれ、
今日に至っています。

単独で「 アダージョ 」 と呼ばれるよりも
「 レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ 」の方が、
タイトルだけで、この曲だと識別できますよね。

この方がずっとステキだと思います。

また、この呼び名だと、
ルドヴィカが記した 「 レント 」 も生きてきます。


それから、いつ、どのようなタイミングで、
この作品がノクターン第20番になったのかは、
よくわかりません。

私が持っている楽譜「ノクターン集」には、
第20番までが収められています。
(第21番は、ありません。)

一般的な書籍とは異なり、
いつ印刷された楽譜であるのかは不明です。


さて、ノクターン第20番を見ながら、
ドラマ 『 風のガーデン 』 を考えたとき、
嬉しい発見がありました。

ノクターン第20番には、
ショパンの自作からの引用が複数箇所あります。

ピアノ協奏曲第2番だけでなく、もうひとつあるみたいです。
歌曲「乙女の願い」からの引用が。

これは、ポーランドの詩人の詩にショパンが曲を付けた作品、
「17のポーランドの歌(17の歌曲集) Op.74 」 の中の1曲です。
(リストが、ピアノ独奏用に編曲しています。)

乙女の恋心を、ポーランドの舞曲マズルカのリズムにのせて、
軽やかに歌いあげた曲です。

原題は「願い」ですが、ドイツ語訳の「乙女の願い」で
広く知れ渡っているようですね。

「乙女の願い」は「乙女の祈り」に通じるものがあるようで、
小さな偶然に、ひとり感激しています~。