森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「らんまん」の摩訶不思議

2023-05-26 | 映画ドラマ
今、私が少しばかり気になっているのが、今週の「らんまん」の、とある一コマ。

好きな菓子屋の娘、寿恵子に植物のことを説明していた万太郎は、突然カバンの中から
紙と筆を取り出してそれを絵に描いて見せる。が、墨汁らしきものもないのに、その筆
はちゃんと墨で潤っていて、すらすらと紙にいくつもの絵を描くことができたのである。
?筆ペン?

この時代だもの。鉛筆はあったかもだけど、筆ペンはないよね!ふっしぎ~(笑)
でもいいのだ これで。だって、たった15分しかないドラマだもの。進行上、余計な
モノは省くのよね。きっと。(私は少しばかり絵を描くから拘るけどww)

でも、このドラマで気付かされたことも。
コレも今週の回で、教授に呼ばれて大学に来た植物画の絵師?が見せてくれた絵に、万
太郎はとても驚く。それはこれまで観たこともない「陰影」をつけた植物画だったのだ。

万太郎が驚くのを見て、絵師は「西洋画には陰影がある」と話す。
そう言えば、私たちは当然、普通に陰影をつけて描いていたので気付かなかったが、あ
の時代くらいまでの日本画には「絵における陰影」の概念そのものがなかったのかと。
そう言えば、陰影のある絵を見たことがないかも。

絵を描く人なら当然、デッサンと同じくらい重要なテクニックだけど、他国の文化を知
るまで、そういう意味ではこの国は大きな後れをとっていたのだなぁと改めて驚く☆
今回の朝ドラ、色んな意味で興味深いです。


コメント (2)