森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

松本清張と帝銀事件

2023-01-09 | 番組
お陰様で、何とか年を越すことが出来ました^^;今年もどうぞよろしくお願いします☆
新年早々、暗い話題で始まり申し訳ないですが;興味ある方はお付き合いください。
(今日は私の●●回目の誕生日ですが、それは明日の日記にします^^;)
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年末に二夜連続で放送されたNHKスペシャル「未解決事件・松本清張と帝銀事件」を観た。
第一部はドラマ仕立てで、第二部はドキュメンタリーという構成で、二部では70年以上封
印されていた、戦後まもなく起きた「帝銀事件」の犯人とされた「平沢貞通」の取り調べ映
像も観ることができた。

これを観て、松本清張同様、私にもこの穏やかで著名な画家だった人物が犯人とは、到底思
えなかった。そして、警察の膨大な捜査資料を紐解いても、やはりその見方はより深まった。

これを取材していく過程で松本清張が確信を持ったのは、この事件の裏に旧日本軍が極秘で
行っていた毒物・細菌兵器の研究部隊「731部隊」があること。それを突き止めたはずの警察
が、捜査対象を翻して無理矢理「平沢」を犯人とした理由が「GHQ」にあること。
 

 



秘密部隊「731部隊」の隊長「石井」でさえも、犯人は人体実験に携わったものである可能性
を示唆していたという。当時、米国占領下にあった日本は、捜査にもGHQ介入があり、アメリ
カで発見されたGHQ文書には「帝銀事件記事の掲載差し止め」という文言が残っている。

 

 

 

  


なぜ戦後、米国から「秘密部隊」は免責されたのか。米国は、ソビエトを始めとする共産主義
国の勢いが高まりつつあることに危機感を覚え、その研究をそれらに利用するため極秘に扱っ
たのではないかということを、清張と名編集長と言われた田川博一は突き止めた。言わば石井
隊長とGHQとの取引である。

 

 



しかし、この事実が事実として、これ以上世に公表されることはなかった。ノンフィクション
として世に出るためには様々な制約があり、今も未解決事件として扱われている。
これ以後、二人はノンフィクション「日本の黒い霧」に挑むことになったという。

安倍さんの不正にしろ然り。。闇は闇のままで葬り去られるのが常なのだなぁと歯がゆい。


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2 コメント

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Unknown (あきらとマドンナ)
2023-01-10 15:58:15
 松本清張さんのモットーは「疑ってかかれ」だったそうです。特に権力者の言うことは全面的には信用できませんから・・
重いテーマの小説を入念な調査をされて書かれた清張さんは凄い人だったと思います。
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あきらとマドンナ様 (wildrose)
2023-01-11 15:49:21
善良な人々を騙そうとする人がいる限り、
「疑ってかかれ」は悪い意味の「それ」ではないのだと、私も思います。

清張さんは、小倉の人だということで
記念館が作られたり、地元の銘菓のコマーシャルに登場させられたりしましたが、
実際はこちらでは不遇であったことから、
あまり地元に良い思いを抱いていないと聴きました。
有名になると急に持ち上げるというのはよくあることですが
何だかな~と思ってしまう私です;

けれども、そのような時代を経た彼だからこそ、
人間の愚かさや深い悲しみを描いた重厚な作品を
世に出すことが出来たのだとも思っています。
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