ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

Out of Order イカれてるぜ!

2018-11-17 21:21:40 | 芝居
10月9日下北沢・本多劇場で、レイ・クーニー作「Out of Order イカれてるぜ!」を見た(演出:堤泰之、製作:加藤健一事務所)。

舞台はロンドン。臨時国会の最中だというのに与党副大臣のリチャード(加藤健一)が、敵対する野党議員の秘書ジェーン(加藤忍)と
これから内緒の甘い夜を迎えようと選んだ場所は、ウエストミンスター・ホテルのスイートルーム648号室。
ロケーションは最高!テムズ川を一望できるすばらしい景色を堪能しようとバルコニーのカーテンを開けると・・・そこにはとんでもない物体が!!!!こんなものが知られたら私たちの秘密までバレてしまう!!こんなスキャンダルがあってはならないと、もみ消し作業に呼び出されたのは
リチャードの私設秘書ジョージ(浅野雅博)。
事実を知り嫌がるジョージに無理やり後始末をさせるものの、ホテル支配人(新井康弘)やリチャードの妻パメラ(日下由美)など
次から次へと予期せぬ訪問者のせいで、嘘に嘘を重ねて状況は悪くなる一方・・・バレれば政界も巻き込む大騒動!
もう取り返しのつかないこの事態に、果たして収拾はつくのか・・・!?!?(チラシより)

作者レイ・クーニーの名前は、何度も見たことがあった。
今回、初めて彼の芝居を見て、評判通りのおかしさに納得がいった。
特に、ジェーンの夫ロニー(阪本篤)がおかしい。妻の浮気相手を探し回る粗暴な男だが、少々おつむが弱く、意外と心優しい。
一見こわもてで強そうだが、実は自分に自信がないという弱みを抱えた愛すべき男なのだった。

秘書ジョージ役の浅野雅博が大奮闘。この役のために痩せたのだろうか。気のせいか、いつもよりスリムで、いかにも有能な秘書という感じ。
無茶な要求ばかりするリチャードに振り回されて、どんどん深みにはまってゆく。

泡のようにたわいない話だが、キャスティングもよく、楽しかった。

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