4月25日シアターコクーンで、ジャン・ラシーヌ作「フェードル」をみた(演出:栗山民也)。
舞台はギリシャ、ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(今井清隆)を探すため息子イポリット(平岳大)は
国を出ようとしていた。一方テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母パノープ(キムラ緑子)が原因を聞き出すと、
夫の面影を残しつつ夫には失われた若さと高潔さに輝く継子イポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。
苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかしイポリットの心にあるのは、テゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー
(門脇麦)。イポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。そんな中、テゼが突然帰還して・・・。
バックにかすかに入る効果音がいい。
フェードル役の大竹しのぶは最近発声する時に妙な癖がついてきて、それが終始気になる。迫力があるというのか、露悪的というのか、妙に
力が入り過ぎていて声も異常に低くおっさんのよう。時々ならともかく、いつもそうなので困る。
アリシー役の門脇麦には驚いた。味もそっけもない話し方で、いつも同じ調子で叫ぶのみ。この役にはもっと女性らしい魅力がほしい。
イポリット王子はこんな女のどこに惚れたのか、と不思議に思うくらい。
恥ずかしながら、評者はこの名作を知らなかったので、アリシーの本心が分からず戸惑った。この人、本当に王子が好きなのか?と。
だって、自分が密かに恋する相手が、実は自分に恋していると分かったら、普通嬉しいでしょうが。
その思いがけない喜びの表現がまるで無いので、実に困る。
これが初舞台なのか?だとしても、あまり舞台には向いてないように思う。
その点、イポリット役の平岳大は内面の表現力が豊かでよかったが、意外なことに滑舌があまりよくない。惜しい。
乳母パノープ役のキムラ緑子と王役の今井清隆は好演。
演出は他と比較できないが、素敵だった。
舞台はギリシャ、ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(今井清隆)を探すため息子イポリット(平岳大)は
国を出ようとしていた。一方テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母パノープ(キムラ緑子)が原因を聞き出すと、
夫の面影を残しつつ夫には失われた若さと高潔さに輝く継子イポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。
苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかしイポリットの心にあるのは、テゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー
(門脇麦)。イポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。そんな中、テゼが突然帰還して・・・。
バックにかすかに入る効果音がいい。
フェードル役の大竹しのぶは最近発声する時に妙な癖がついてきて、それが終始気になる。迫力があるというのか、露悪的というのか、妙に
力が入り過ぎていて声も異常に低くおっさんのよう。時々ならともかく、いつもそうなので困る。
アリシー役の門脇麦には驚いた。味もそっけもない話し方で、いつも同じ調子で叫ぶのみ。この役にはもっと女性らしい魅力がほしい。
イポリット王子はこんな女のどこに惚れたのか、と不思議に思うくらい。
恥ずかしながら、評者はこの名作を知らなかったので、アリシーの本心が分からず戸惑った。この人、本当に王子が好きなのか?と。
だって、自分が密かに恋する相手が、実は自分に恋していると分かったら、普通嬉しいでしょうが。
その思いがけない喜びの表現がまるで無いので、実に困る。
これが初舞台なのか?だとしても、あまり舞台には向いてないように思う。
その点、イポリット役の平岳大は内面の表現力が豊かでよかったが、意外なことに滑舌があまりよくない。惜しい。
乳母パノープ役のキムラ緑子と王役の今井清隆は好演。
演出は他と比較できないが、素敵だった。
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