ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

WinnyのBREW版ってないことから考えて、Winnyの原因がレガシーシステムなのか?。。。

2007-08-25 18:58:30 | Weblog

ここのスラッシュドットニュース
MSKK社長曰く「Winny問題は日本のデジタルワークスタイルの遅れが原因」
http://slashdot.jp/articles/07/08/22/2329250.shtml

によると、マイクロソフト社長が以下のように発言したそうだ
(以下斜体は上記サイトより引用)


Winnyでの情報漏えい事件や年金記録の問題は、レガシーシステムを使い続けていることが原因であり、日本社会が抱える深刻な問題であると指摘したうえで、「Windowsのような標準技術に基づくオープン・システムに移行することで、日本のITを取り巻く深刻な問題を解決してほしい」と訴えたのだそうだ。


 年金はさておき(コレも違うと思うけど)Winnyの原因は、レガシーシステムを使い続けていることが原因なのか?
 たとえば、WinnyのBREW版ってないよねえ。。もしあったら、アドレス帳を勝手に送って。。とかなったら、大問題になりそうだけど、絶対にない。
 理由は、BREW開発自体が、日本においてはオープンでなく、クローズドだし(クアルコムから証明書をもらい、日本市場をはじめから狙わない場合を除く)、日本でBREWアプリを載せるとしたら、KDDIの審査を受けなければならない。かりに、BREW版Winnyが作れたとしても、その審査にはまず通らないだろう。

 このように、クローズドなしステムなら、そもそもWinnyが載らないので、それによる被害もない。オープンシステムだからこそ、Winnyが移植でき、それを利用して被害が出るんじゃあ・・・つーか、WindowsユーザーがWinny使って問題おこし、クローズドなBREW使って、Winny問題起きてない時点で、むしろ、オープンのほうが危険だと思うけど・・

 これ、逆にKDDIの人が、
「オープンは危険です。BREWでは、Winnyの問題は起きていません。みんな、BREWベースでアプリを作りましょう(^^;)v」って、逆に宣伝しても、違和感ないと思うけど。。

 そうそう、だから防衛庁も、機密保持をまじめに考えるなら、OSも、防衛庁内で自作すればいいんだよね。アプリケーションのワープロも表計算も。。。

 アプリケーションのワープロ、表計算に関しては、国内でも作れるわけだし(例:ジャストシステム)、OSに関しては、暗号化された実行ファイルだけが、動くようにするっていう仕様なら、一部変更なので、そんなに難しくないし。。
 Linuxあたりをベースにして作れば、これからどんどん捨てられる中古パソコンをリサイクルすれば使えるので、費用的にも割安だし・・
 アプリケーションの作成ファイルも暗号化し、機密性のないもの、低いものは、ネットで鍵をわたし、機密性の高いものは、生体認証の結果を利用して鍵を生成するとか、なにか、鍵になるものを提示しないといけないとかにすれば・・・
 かりにアプリケーションファイルが盗まれても、解読できない・・

 そもそも、軍事機密が、オープンなものの上にあっていいのか?って言うほうが問題かも・・
 軍事機密は、クローズドなシステムの上にあって、他者と情報交換するときだけ、オープンなフォーマットにしたほうが、安全なんじゃないか??




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

失われた20年-ソフト業界は変わったのか? その7:1991年ごろ(3)

2007-08-25 11:10:32 | 土日シリーズ

 20年位前、1980年代終わりごろから、最近まで、ソフト業界とかその周辺の変遷について、特にソフト開発の立場を中心に見て行く、土日シリーズ「失われた20年-ソフト業界は変わったのか?」その第7回目。

 今、1991年ごろについて書いてます。今回はそのころのネットワークについてです。




■インターネットが流行る前

 当時もインターネットはありました。事実、ウィリアムのいたずらは、会社から、メールアドレスをもらって、社外の人とメールでやり取りしてたし(パソコン通信じゃないよ ^^;)・・

 WIDEプロジェクトによって、慶応に接続にいき、メールを受け取る。。。っていうことをやってたわけで(fjのNewsとかも、当時もすでにあった)、そーいう意味ではインターネットはあったんですけど、今みたいなかんじのインターネットではなかったし、そもそも、やっている人は、メールのやり取りだけでも、ごく少数派だった。

 ので、今回は、当時の中心である、インターネット以外の通信事情について、見てみたいと思います。




■お仕事-社外・事業所間の通信

 このころ、業務で使う、汎用、オフコンの通信回線といえば、業界ごとに、JCA手順(チェーンストア)、全銀協手順などがあり、それらのボードが出ていた。
 また、一般的には、HDLC伝送制御手順を使った。

 もちろん、無手順で送るということも、ないことはないが。。

 ただ、当時の通信は、メーカーごとに、IBMならSNA(Systems Network Architecture )、富士通ならAIMと、ネットワーク体系が決まっていて、それぞれメーカーがその体系にあわせた通信機器、ソフトを提供しているので、それを購入するという感じだった。

 いろんな測定器との接続ではRS-232C接続が流行り、
 いろんな周辺機器との接続では、RS-232Cのほか、SCSI接続が流行るようになる。




■お仕事-社内(事業所内)の通信

 はじめは、たんにクロスケーブルを使って、パソコン同士を繋ぐという方法だったけど、
NetWareというものがNovellから出だして、パソコンLANが、本格的に流行りだした。(マイクロソフトもたしか、LANマネージャーとかあったと思ったが、時代はNetWareだった)。
 はじめは、プリンタサーバー、ファイルサーバーという感じで、サーバーを建てて使うというかんじだった。

 なお、このころのネットワーク設計は、水平分散、垂直分散という言い方をしていて、垂直分散は、今で言うクライアントサーーバー、水平分散はP2Pをさしていた。
 が、この後、クライアントサーバーがインターネット普及に伴い主力となり、P2Pは、Winnyのようなファイル交換ソフト登場まで、表舞台から出なくなる。




■個人では-パソコン通信が流行る

 個人の通信では、さすがにこのころになると、音響カプラーは使っていない。
 モデムの時代になる。
 このころは9600bpsぐらいが中心だった気がする(その後速度はどんどん上がっていく)
 電話回線を使って入る。

 で、それを使って、なにをするかというと、パソコン通信。
 当時は、MNPという通信プロトコルにより、メールや掲示板(BBS)等をやるパソコン通信というのがあった。

 大手は、PC-VANとNiftyだが、そのほかにも、アスキーネット、日経MIXなどがあった。PC-VANやNIFTYは、接続先であるアクセスポイントを多く持っていた(アクセスポイントまで繋げばよい=当時電話代は距離に応じて時間いくらだったため(今もそうか ^^;)、アクセスポイントが近くにあったほうが、電話代が安くて有利)

 草の根ネットとしては、「はばたきネット」から名称変更?した、「東京BBS」が大きくなってくる。




というのが、当時のネットの状況。
表題は「失われた20年-ソフト業界は変わったのか?」ですけど、ネットワークに関して言えば、劇的にかわりましたね。別世界もいいところに。
 通信速度で言ったら、当時はLANでも、10Mbpsだし(今、光なら社外間でも10Mbps超えるし)・・

 で、次回から、またちょっとずらして、1995年から90年代後半の時代を見ていきたいと思います。この時代は、Windows95などがでて、Windows環境にパソコンが変わっただけでなく、開発方法論などでも、大きく変わった時代でした。その時代を、取り上げてみたいと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする