この前、AdobeのPDFビジネスのうまさは、「Readerがフリー」の先にある!で書いた「経営戦略論」の授業で、さらに面白い話を聞いてきたのでメモメモ。
■イノベーターのジレンマ
イノベーションは、価格を下げないで興すのであればうまく行くのだけれど、
安かろう悪かろうの製品がイノベーションを興されると、困ったことになる。
以下の図において、

何もしなければ赤線のコストパフォーマンスを得られるとする。
出荷量がふえ、時間が経過すれば、改善されて、次第にコストパフォーマンスは上がることを示している。
ここで、ある時点(青と赤が交わる点)でイノベーションが起こったとする。
青の線のように、いままでのコストパフォーマンス(赤線)上から、一気に、コストパフォーマンスが改善するのであれば、これは、既存の会社(A社)もやっていける。
・・・ところが・・・・
ここで、B社が、おそろしく低いコストパフォーマンスで商品を出したとする。
(これが、破壊的イノベーション(ないし分断的イノベーション:Disruptive Innovation))
もちろん、値段が高くて品質が悪いのなら売れない。
ここでは、安かろう悪かろうの商品を出したとする。
A社は、「B社の品質じゃ、話にならない」として、B社を無視する
A社の顧客も、「B社の品質じゃ、話にならない」として、B社を相手にしない。
B社は、新規顧客を相手にすることになる。
しかし、新規顧客を相手にして、どんどん、市場が拡大したとしよう。
それでも、A社は、自分の耳障りのいい既存のA社の顧客の声しか聞かないから、
B社とB社の顧客は無視し続ける。
だが、B社の成長が著しければ、どこかでA社を捕らえ、抜く。
そうすると、A社は追いつけず、事業撤退へと追いやられる。
結局、A社は自分の耳障りのいい既存顧客の声しか聞かないから、
A社が顧客第一主義をとっても、新興B社に抜かれ、事業は傾く
これが、クリステンセンの「イノベーターのジレンマ」
■事例
IBMとシーゲイト(Seagate Technology)がそれにあたる
IBMは、汎用機のハードディスクドライブ(HDD)を作っていた。
顧客は汎用機の顧客。
そこにシーゲイトがPC用HDDとして出てきた。
IBMは、汎用機のHDDとPCのHDDは違うとし、またIBMの顧客も、汎用機の顧客なので、
シーゲイトの流れを無視した。
その結果・・・
IBMは2002年、日立にHDD事業を売却、一方シーゲイトはいまだに残っている。
■イノベーターのジレンマ
イノベーションは、価格を下げないで興すのであればうまく行くのだけれど、
安かろう悪かろうの製品がイノベーションを興されると、困ったことになる。
以下の図において、

何もしなければ赤線のコストパフォーマンスを得られるとする。
出荷量がふえ、時間が経過すれば、改善されて、次第にコストパフォーマンスは上がることを示している。
ここで、ある時点(青と赤が交わる点)でイノベーションが起こったとする。
青の線のように、いままでのコストパフォーマンス(赤線)上から、一気に、コストパフォーマンスが改善するのであれば、これは、既存の会社(A社)もやっていける。
・・・ところが・・・・
ここで、B社が、おそろしく低いコストパフォーマンスで商品を出したとする。
(これが、破壊的イノベーション(ないし分断的イノベーション:Disruptive Innovation))
もちろん、値段が高くて品質が悪いのなら売れない。
ここでは、安かろう悪かろうの商品を出したとする。
A社は、「B社の品質じゃ、話にならない」として、B社を無視する
A社の顧客も、「B社の品質じゃ、話にならない」として、B社を相手にしない。
B社は、新規顧客を相手にすることになる。
しかし、新規顧客を相手にして、どんどん、市場が拡大したとしよう。
それでも、A社は、自分の耳障りのいい既存のA社の顧客の声しか聞かないから、
B社とB社の顧客は無視し続ける。
だが、B社の成長が著しければ、どこかでA社を捕らえ、抜く。
そうすると、A社は追いつけず、事業撤退へと追いやられる。
結局、A社は自分の耳障りのいい既存顧客の声しか聞かないから、
A社が顧客第一主義をとっても、新興B社に抜かれ、事業は傾く
これが、クリステンセンの「イノベーターのジレンマ」
■事例
IBMとシーゲイト(Seagate Technology)がそれにあたる
IBMは、汎用機のハードディスクドライブ(HDD)を作っていた。
顧客は汎用機の顧客。
そこにシーゲイトがPC用HDDとして出てきた。
IBMは、汎用機のHDDとPCのHDDは違うとし、またIBMの顧客も、汎用機の顧客なので、
シーゲイトの流れを無視した。
その結果・・・
IBMは2002年、日立にHDD事業を売却、一方シーゲイトはいまだに残っている。