底辺IT企業は『書けない』プログラマとどう向き合ってきたか
https://www.megamouth.info/entry/2019/01/03/213605
八割がた当たっていると思うけど、最底辺というより、底辺+1のSIerという印象を受ける。
本当に最底辺の派遣の場合、すこし事情が違う気がするので、その辺のことを書いてみます。
■そもそも、いま、プログラミングは開発上、そんなに比重は大きくない。
今、コンピューター関係だと、開発以外にも、オペレーション・保守の仕事、インフラ回りの仕事が多くある。
で、開発について考えると、
(1)要件定義
(2)外部設計
(3)詳細設計
(4)プログラミング
(5)単体テスト
(6)結合テスト
(7)総合テスト
で、客先受入テスト、移行、運用となる。
このほかに、プロジェクトマネジメントとして
(8)マネジメント
(9)ドキュメント整理(納品時・管理用)
とある。このうち、Excelを使うのは、(1)~(9)すべて!だが、プログラミングに関する工程は、
(3)、(4)、(5)しかない(それもExcelからの自動化が進んでいる)。あとはExcelが使えればOK
だから派遣の場合、Wxcwlは使えるようにする。だけど、プログラミングができない人とわかったら、
プログラミングをできるようにする・・よりかは、しないで済むところに派遣したり、仕事をまわしたりする。
つまり、保守、オペレーション、マネジメント関係(8,9)。
また、新人は、プログラミングに必要ない(6)、場合によっては(5)から入るケースが多い。それはなぜか・・・
■最近、品質は落ちている。なので、テスト工程に人が足りなくなっている
初めに取り上げたサイトは、
お前は絶望的にプログラミングに向いてないから諦めて刺身にタンポポ乗せる仕事でもやってろ
https://note.mu/kotofurumiya/n/n31d401fce782
に対して書いている。ここで「刺身にタンポポ乗せる仕事」っていうのは、プログラミングの才能がなく入ってきた人
の前職の仕事のようだけど、確かに最近、「居酒屋さんでバイトしてました」という人が、派遣でも増えていると思う。
あのひとも・・・あのひとも・・・居酒屋さんだし、違う新人も・・・接客業。
たぶん採用は、リストラされた高齢者か、接客業の人を「わざと」とっているんだと思う(理由はこのエントリの最後でわかる)。
というわけで、元居酒屋さんが、急にプログラム組む、見よう見まねで・・・なんてこともある。
まあ、そこまで極端でなくても、昔より不慣れな人がコーディングしていることも多くあり、
一方、システムの難易度は上がり・・・ということで、正直、プログラムの品質は落ちてきてるんじゃないかな?
この結果、世の中どうなったか・・・過去のデータが使えない。
昔は、
(1)要件定義 初期スタッフ、人数はすくない
(2)外部設計 ここもそんなに増やさない
(3)詳細設計 ここから増やす
(4)プログラミング (3)のメンバー
(5)単体テスト 原則(3)のメンバー
(6)結合テスト ここで、(3)で増やした人をカットする
(7)総合テスト コアメンバーしか残らない→次期開発(1)へ
なかんじで、(3)~(5)の間、人数を増やし、(6)で切る。このため、底辺+1のSIerや派遣が(3)~(5)に入っていた。
ところが、品質が下がり・・・・
(1)要件定義 昔通り。予算順調に消化
(2)外部設計 昔通り。予算順調に消化
(3)詳細設計 昔通り、ここから増やす
(4)プログラミング (3)のメンバー
(5)単体テスト (3)のメンバー→品質悪く バグ多発!テストが終わらない
(6)結合テスト 結合の時間になったので、結合するけど、バグ多発続く、人が足りない、どうしよう・・・
ってことになる。この(5)、(6)で人を投入する場合、もう、予算は順調に使い切っているので、
お金はかけられない。なので、できるだけ短期で、人が欲しい・・・
・・・ということで、雇用の調整弁である派遣にテスト依頼が来たり、テスト専業会社を使ったりということになる。
テスト専業会社を使う理由として、「第三者の目を入れて、テストをより確実に・・・」とかきれいごとを並べるかも
知れないが、実際には、テストの人手が思ったより足りないから・・・ってのもある。
さて、この場合、案件は、単体テスト、結合テストなんだけど、プログラミングできる必要はない。
だって、プログラムはできているんだもん(品質は・・・とにかく、できている)。
で、こういう案件は、結構あり、こういうところに、新人が回る確率が高い。
■ということで、底辺の場合、プログラムが書けない人が入ってきたら、
書けないとわかった時点で、他のプログラムを書かなくていい案件に回したり、
書かないで済むような仕事を回したり・・・
ということで、今は済んでしまう。
ただし・・・
プログラムがどんなに書けてもExcelが使えないと致命的。
Excelはどこでも使う。できればExcelで図が書け、図の中に文字を入れられるぐらいは、最低限出来てほしい
(Excelでシーケンス図やフローチャートを書かせる会社は、意外と多い)
具体例で言おう。
去年派遣された会社で、プログラミングをしたのは、自分の場合、1社で1か月・・・くらいかなあ?
Excel使ったのは全社、すべての会社で、図の中に文字を入れることはした(シーケンス図、アクティビティ図、フローチャート等)
■むしろ、プログラムしか書けない人のほうが困ると思う
プログラムは書けるけど、性格がきついような人は、むしろ、困る。
神Excelなんて、とか馬鹿にして、Excelの効率的な使い方を勉強してくれないプログラマとか、
プログラミングはこうすべきみたいな哲学を語られてしまうと、周りがこまる。
ので、たぶん、周囲から孤立する。プログラミングができなくても仕事はあるんだけど、
プログラムしかできなくて、Excelができなかったり、大学の先生みたいに批判的・攻撃的だったり、
能力がない人をカバーしないで、「努力しろ」とか無理なことを言ったり、バカにしたりする人は、
・・・まあ、仕事ないよね~底辺だと。
だから最近は、プログラミングを含めた技術力よりも、人柄を含めたコミュニケーション力が高い人が求められたりする。
・・・そこで居酒屋さんなのですよ!
居酒屋さんは、コミュニケーションでも最高峰のものが求められるらしい(飲んでる客は。。。)
なので、塾の先生などでも引っ張りだこらしいけど、底辺でも引っ張りだこ。
とはいえ、技術がないとこまるでしょう・・・
・・・ってことで、リストラされた高齢者を雇っているということ。
リストラされた高齢者とコミュニケーション能力の高い新人の抱き合わせで、テストっぽい案件に
入っていくっていうのが、最近のトレンドかな?って思う。このパターンに合う人は、今仕事ある。
プログラムしか書けないで、プログラムをかけない人を見下したり、プログラムはこうあるべきと
昔話を論じてしまう人は、いま、そういうプログラムをバリバリ書く案件ないし、新人と組み合わせられないし
・・・正直、厳しいんじゃないかなあ・・・・
(そもそも、派遣会社で受からないかもしんない・・・)
https://www.megamouth.info/entry/2019/01/03/213605
八割がた当たっていると思うけど、最底辺というより、底辺+1のSIerという印象を受ける。
本当に最底辺の派遣の場合、すこし事情が違う気がするので、その辺のことを書いてみます。
■そもそも、いま、プログラミングは開発上、そんなに比重は大きくない。
今、コンピューター関係だと、開発以外にも、オペレーション・保守の仕事、インフラ回りの仕事が多くある。
で、開発について考えると、
(1)要件定義
(2)外部設計
(3)詳細設計
(4)プログラミング
(5)単体テスト
(6)結合テスト
(7)総合テスト
で、客先受入テスト、移行、運用となる。
このほかに、プロジェクトマネジメントとして
(8)マネジメント
(9)ドキュメント整理(納品時・管理用)
とある。このうち、Excelを使うのは、(1)~(9)すべて!だが、プログラミングに関する工程は、
(3)、(4)、(5)しかない(それもExcelからの自動化が進んでいる)。あとはExcelが使えればOK
だから派遣の場合、Wxcwlは使えるようにする。だけど、プログラミングができない人とわかったら、
プログラミングをできるようにする・・よりかは、しないで済むところに派遣したり、仕事をまわしたりする。
つまり、保守、オペレーション、マネジメント関係(8,9)。
また、新人は、プログラミングに必要ない(6)、場合によっては(5)から入るケースが多い。それはなぜか・・・
■最近、品質は落ちている。なので、テスト工程に人が足りなくなっている
初めに取り上げたサイトは、
お前は絶望的にプログラミングに向いてないから諦めて刺身にタンポポ乗せる仕事でもやってろ
https://note.mu/kotofurumiya/n/n31d401fce782
に対して書いている。ここで「刺身にタンポポ乗せる仕事」っていうのは、プログラミングの才能がなく入ってきた人
の前職の仕事のようだけど、確かに最近、「居酒屋さんでバイトしてました」という人が、派遣でも増えていると思う。
あのひとも・・・あのひとも・・・居酒屋さんだし、違う新人も・・・接客業。
たぶん採用は、リストラされた高齢者か、接客業の人を「わざと」とっているんだと思う(理由はこのエントリの最後でわかる)。
というわけで、元居酒屋さんが、急にプログラム組む、見よう見まねで・・・なんてこともある。
まあ、そこまで極端でなくても、昔より不慣れな人がコーディングしていることも多くあり、
一方、システムの難易度は上がり・・・ということで、正直、プログラムの品質は落ちてきてるんじゃないかな?
この結果、世の中どうなったか・・・過去のデータが使えない。
昔は、
(1)要件定義 初期スタッフ、人数はすくない
(2)外部設計 ここもそんなに増やさない
(3)詳細設計 ここから増やす
(4)プログラミング (3)のメンバー
(5)単体テスト 原則(3)のメンバー
(6)結合テスト ここで、(3)で増やした人をカットする
(7)総合テスト コアメンバーしか残らない→次期開発(1)へ
なかんじで、(3)~(5)の間、人数を増やし、(6)で切る。このため、底辺+1のSIerや派遣が(3)~(5)に入っていた。
ところが、品質が下がり・・・・
(1)要件定義 昔通り。予算順調に消化
(2)外部設計 昔通り。予算順調に消化
(3)詳細設計 昔通り、ここから増やす
(4)プログラミング (3)のメンバー
(5)単体テスト (3)のメンバー→品質悪く バグ多発!テストが終わらない
(6)結合テスト 結合の時間になったので、結合するけど、バグ多発続く、人が足りない、どうしよう・・・
ってことになる。この(5)、(6)で人を投入する場合、もう、予算は順調に使い切っているので、
お金はかけられない。なので、できるだけ短期で、人が欲しい・・・
・・・ということで、雇用の調整弁である派遣にテスト依頼が来たり、テスト専業会社を使ったりということになる。
テスト専業会社を使う理由として、「第三者の目を入れて、テストをより確実に・・・」とかきれいごとを並べるかも
知れないが、実際には、テストの人手が思ったより足りないから・・・ってのもある。
さて、この場合、案件は、単体テスト、結合テストなんだけど、プログラミングできる必要はない。
だって、プログラムはできているんだもん(品質は・・・とにかく、できている)。
で、こういう案件は、結構あり、こういうところに、新人が回る確率が高い。
■ということで、底辺の場合、プログラムが書けない人が入ってきたら、
書けないとわかった時点で、他のプログラムを書かなくていい案件に回したり、
書かないで済むような仕事を回したり・・・
ということで、今は済んでしまう。
ただし・・・
プログラムがどんなに書けてもExcelが使えないと致命的。
Excelはどこでも使う。できればExcelで図が書け、図の中に文字を入れられるぐらいは、最低限出来てほしい
(Excelでシーケンス図やフローチャートを書かせる会社は、意外と多い)
具体例で言おう。
去年派遣された会社で、プログラミングをしたのは、自分の場合、1社で1か月・・・くらいかなあ?
Excel使ったのは全社、すべての会社で、図の中に文字を入れることはした(シーケンス図、アクティビティ図、フローチャート等)
■むしろ、プログラムしか書けない人のほうが困ると思う
プログラムは書けるけど、性格がきついような人は、むしろ、困る。
神Excelなんて、とか馬鹿にして、Excelの効率的な使い方を勉強してくれないプログラマとか、
プログラミングはこうすべきみたいな哲学を語られてしまうと、周りがこまる。
ので、たぶん、周囲から孤立する。プログラミングができなくても仕事はあるんだけど、
プログラムしかできなくて、Excelができなかったり、大学の先生みたいに批判的・攻撃的だったり、
能力がない人をカバーしないで、「努力しろ」とか無理なことを言ったり、バカにしたりする人は、
・・・まあ、仕事ないよね~底辺だと。
だから最近は、プログラミングを含めた技術力よりも、人柄を含めたコミュニケーション力が高い人が求められたりする。
・・・そこで居酒屋さんなのですよ!
居酒屋さんは、コミュニケーションでも最高峰のものが求められるらしい(飲んでる客は。。。)
なので、塾の先生などでも引っ張りだこらしいけど、底辺でも引っ張りだこ。
とはいえ、技術がないとこまるでしょう・・・
・・・ってことで、リストラされた高齢者を雇っているということ。
リストラされた高齢者とコミュニケーション能力の高い新人の抱き合わせで、テストっぽい案件に
入っていくっていうのが、最近のトレンドかな?って思う。このパターンに合う人は、今仕事ある。
プログラムしか書けないで、プログラムをかけない人を見下したり、プログラムはこうあるべきと
昔話を論じてしまう人は、いま、そういうプログラムをバリバリ書く案件ないし、新人と組み合わせられないし
・・・正直、厳しいんじゃないかなあ・・・・
(そもそも、派遣会社で受からないかもしんない・・・)