年末に、ある中小企業の社長(電気関係の仕事を今やっているが、昔は環境してた)と会ったんだけど、その話が面白かったのでメモ。何回かに分けて再現メモメモ。
(ただし、ウィリアムのいたずらの発言は、よく言っていることなので構わないが、社長の話は、企業機密っぽいところは、(ここは内緒)で飛ばす。以下、ウィリアムのいたずらは中小企業診断士なので、ウィリアムのいたずらの発言を(診断士)、社長の発言は(社長)、同行している女性は秘書ではないんだけどめんどくさいのでその人の発言は(秘書)と記す)。
(秘書)あの小泉さんの「セクシーな環境開発」発言、ネットを見てmake green sexyのことだというのはすぐにわかりました。で、あの具体的な施策は何にあたるのですか?
(診断士)森林環境税を導入して森林環境を整えることを指していると思う。
森林環境税及び森林環境譲与税
https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/kankyouzei/kankyouzei_jouyozei.html
「セクシー」なというのはモテるとか、魅力的なとかという意味だけど、今まで日本の森林はテキトーにやってきていた。それでは環境としてよくないし、今後の気象変化にも耐えられない。そこで、森林を整備して、林業に雇用を作り、山ガールを増やす・・・までは入っているのかどうかわからないけど・・
(社長)いままでの森林政策との違いは?今まででも国有林はなんかしてたんじゃないの?
(診断士)財源がついたということ。森林環境税という。ただ、施策はこの税金を実施し、回収する前に始めるかもしれない。多分小泉大臣の発言は、この森林環境税の導入をはじめとする森林整備についての国内外の理解のために言ったんだと思う。しかし、マスコミ的には、森林環境税よりも、「セクシー」路線で言ったほうが、視聴率稼げると思って、あ~いう報道になったんじゃないかな?
(社長)でも、森林開発して、間伐材はどうするの?
(診断士)アカデミック的には、間伐材をそのままにしておいたとしても、(その木はたい肥となるし、風水害のときにも、一方に並べるわけではないので、木々が重なり合って流れにくくなるから)問題ないという説があったと思った。ただ、一般の人に、切ったままの木を置いておいても、台風の時でも大丈夫ですよ!という論理が通じるかどうか。。。
(社長)そこで、間伐材の六次化っていう話になるんでしょ(以下ここは、ないしょ)
(診断士)Anyway!今後の環境庁と森林研究・整備機構の動向には注目しておいたほうがいい
(社長)環境、いいんだけどね~
(診断士)環境には、大きく2つの方向がある。一方は日本が江戸時代から得意とする「リサイクル型環境問題」、もう一つはグレタさんを担いで、今、マスコミやプロ市民が打ち上げている「CO2を削減しないと、地球がだめになる」「あなたたちは何も考えていないけど、私は考えているのよ」という「グレタ式 環境マウンテン・気候正義型環境問題」 がある。
日本は「リサイクル型環境問題」に突き進んでいて、これの切り札が微生物工学と微生物ビジネス。あと10年もしないうちに、この分野が一機に花咲く可能性がある。こっちはたしかにいい。
一方、「グレタ式 環境マウンテン・気候正義型環境問題」は小泉大臣が「未来はない」と一言で切り捨てたように、こちらは「将来的には」ビジネスとして成立しない。たぶん、こっちに舵を切った国は、「将来的には」破綻するだろう。アメリカ・ロシア・中国がパリ協定に加わらないのも納得できる。
しかしグレタさんがマスコミうけしているように、「グレタ式 環境マウンテン・気候正義型環境問題」は一般の人には理解しやすい。だから、当面の小銭をあつめるには、こちらをやるという選択もうなづける。しかし、10年もたたないうちに、だれの目にも、この考えが破綻することがわかってくるだろう。そもそも国策の旗振り役の小泉大臣が「未来がない」と見抜いているのだから、国策はこちらには動かない。なので、こっちを始めた場合、どのタイミングで、「リサイクル型環境問題」に切り替え、国策の波に乗るかが環境ビジネスのポイントとなる。
※以降、”グレタさんは何が間違っていて、小泉大臣に「未来はない」と切り捨てられているのか?”に続く