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「君たちはまだ長いトンネルの中」と「威風堂々」見て来た!

2024-10-13 08:30:52 | 映画あれこれ
昨日は、なるせゆうせい監督の
「君たちはまだ長いトンネルの中」
「威風堂々」
そのあとのアフタートーク

をMorc阿佐ヶ谷で見て来た。

この3つの作品と、依然見た「縁の下のイミグレ」
を合わせて「社会派青春シリーズ」というらしい(なるせゆうせい監督が
アフタートークでいってた)。
「社会派青春シリーズ」1作目が「君たちはまだ長いトンネルの中」で、これはおもしろかった!!
2作目が前に見た「縁の下のイミグレ」
3作目が「威風堂々」、面白いけどお、う~んストーリー展開に無理があるかも(^^;)

以下感想(ネタバレ含む)


■君たちはまだ長いトンネルの中(以下ネタバレ)


昔公開したものの再上映なので、さすがに見ている人少なく、
私を含めて3人だった(うち一人は、「君トン」って略してたから、
かなり知ってる人なのかも?)

面白い!3部作の中では一番かも?
一般にこの映画消費税の映画って言われるけど、
どっちかというと、消費税よりMMT(国債発行しても財政は破綻しない)
の話っていうかんじ。いまやMMTのほうが当たり前のご時世だと思うけど、
この映画、初演はかなり前だから、そのときからMMTって言ってたのは
すごいと思う・・・が、

面白いのはそこではなくて、主人公高橋アサミ(加藤小夏)が自分の(アカデミック的な)アイデンティティを父親から継承していくところ。
はじめは、どうしてそんなに知っているの?という問いに、「自分で調べなよ」とか言ってたけど、終盤「父 高橋陽一郎から」とはっきりと親からの後継者であることを自分で名乗っていく、そこに至るまでの周りの人とのプロセスが青春ものとして、面白い!

 終わり方は予定調和的、B級ドラマ的なので、見やすいと思います!!
 主演の加藤小夏さんの演技が青春ドラマっぽくってよいっす!

 オススメできる映画ですね!



■威風堂々(以下ネタバレ含む)

こっちは最近公開されたものなので。見に来た人も多く、
20人から30人くらい、いたんじゃないかしら(1回の公演で)

奨学金の話。
には違いないんだけど、パパ活の話や
YouTuberの話が含まれていて、
結局、パパ活とかして奨学金を返そうとするんだけど、
自分の人生傷つけるだけで、
一方、お母さんがかけていた保険が満期になって
(それが、お母さんが死んだとき渡されて…
 それで奨学金支払ったんだろうなと暗示させる)
威風堂々と(自分らしく堂々と)生きていくという

結局、大学の学費を保険(たぶん積み立て)の満期で支払うので
無理のない展開になるはずで、そこに愛を感じる・・・っていう
これだけならB級映画として成立するし、面白いんだけど、

途中から「パパ活のパパが勤めている会社に、就活で応募する」
という展開になり、この場合、普通「落ちる」って考えると思うんだけど
(パパ活が受験した企業にばれるわけだから)なぜかしらこの
主役は落ちた理由をパパにききに行くという、ありえない展開になり、
そこから最後までありえない展開が続き、ちょっと作りが雑に
見えるかも。こいうしなくていいエンディングも予想ついたから、
なんでこうしちゃったんだろうという残念な作品。

まあ、面白いからいいんだけどね・・・

九頭竜レイ役の吉田凛音さんが、
ELTの持田さん(古!)ぽくってかっこいいです!



■アフタートーク

この記事に一番初めに掲載した通り、
高校生役の上之薗理奈さん
お母さん役の遠山景織子さん
兄(ただのゆう)役の小野匠さん
なるせゆうせい監督が出て

話をしてくださいました。

会場からの質問で、
おにいさんが、「ゆう」、主人公が、「そら」
は夕空という意味でつけたのか?
というのがあって、それに対し、
なるせゆうせい監督が
「そういう意味じゃないけど、これからそういう風に言います」
と言ってました。

サイン会で

この映画は結局、お母さんの保険の満期のお金で奨学金を返す
っていう結論になっているけど、これはたまたま偶然そういう
けつろんになったのか、それともMMTの次の国家の嘘、
対外純資産、金融資産が潤沢にある日本が
デフォルトで破綻するわけなくて、
むしろ日本は、金融資産をNISAとかではなくて、
おじいさんが資産を、今後の孫やひ孫のために
使うと、より日本のための投資になるし活性化するし景気良くなるんだけど
それを狙っての結論ですか?

と質問したら、

「深いね~」
といわれた。で
「あの結論はそういう意味では偶然で、保険の満期で奨学金を返した
という人の話を聴いたことがあるから、たしかに資産を子供に使えば
っていう話はあるけど、そんな資産がある年寄りを見たことはない・・」

・・・た、たしかに・・・
政府が貯金いっぱいあるって言っている割には
金持ちのお年寄りで溢れているという感じではないんだよね~
ただ、実話に基づいていたから、
あそこはリアリティがあったんですね!
う~ん、じゃあ、その結論にしたほうがよかったのでは・・・

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