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卒論、修論の書き方…というか、研究の仕方すらわからない!ときに参考になる本

2021-08-30 08:11:54 | そのほか
論文を書く、というと、
 一般的な学術論文を書く場合(ショート(レター)またはフル)
 卒論、修論、博士論文を書く場合
があると思う(小論文は除く)

後者の卒論、修論は、書いたことがないのでわからない。先生もはっきり教えてくれない!といって不安になることもあるかもしれない(博士論文を書く人は、「どう書いたらいいかわからない!」ということはまずない)。

・・・っていうか、卒論はまだいいんだけど、大学院生の場合、修士論文以前に、一般的に研究というのは、どうやって進めたらいいかわからない!という人もいるかもしれない。
 ので、今回は、そういう人のために書いてみる



■卒論、修士論文は、分野によって書き方が違う

 まず、これは学術論文でもそうなんだけど、論文の書き方は、分野によって多少に違いがある。大きな流れは

【はじめに】
 この研究の目的(リサーチクエスチョンRQ)を書く

【関連研究】
 この研究に関係した研究、この研究分野で以前行われている研究(先行研究)について書く

【実験・調査など】
 RQを解決するために行った実験、シミュレーション、アンケートなど

【実験のまとめ】
 実験結果をもとに、有意差があるところなどを示す。ここは事実だけを書き、推測・意見は書かない

【議論(考察ということも)】
 実験結果のまとめの結果を使って、RQに対して、解凍を書き、今後の課題などについて書く

なんだけど、実は、論文に書かなければならないのは

1)RQ
2)アプローチ
  (提案がある場合)提案内容
3)実験などやったこと
4)3)のまとめ
5)議論・考察(RQに対する結論)

となる。論文の場合、概要にこれらをびしっと単語でまとめるんだけど、それはさておき、「アプローチ」(実験するか、シミュレーションするかなど)、提案内容は、上記の大きな流れには出てこない。また、「関連知識」は「はじめに」の後に書く場合と、「議論」の前に書く場合がある。さらに心理学系では「はじめに」と「アプローチ」「関連研究」までをまとめて書く。さらに「実験のまとめ」の書き方は、まとめ方はもちろん、そこで使う言葉自体が学会によって決まっている(違っている…)

・・・という差はあるんだけど、おおざっぱに言って、特に心理系の場合は、定番の本がある。それが↓の「心理学論文の書き方」

 
この本は、修士のときの副指導教官に勧められた。
心理学の人にはいい内容。それ以外の分野でも、大学院生には参考になると思う。卒論としてはレベルが高い。

正指導教官には、↓の
 
を読め!って言われたんだけど・・・どうなのかなあ?
作文したいんじゃなくって、書きたいのは、論文だからなあ~

ただ、分野ごとに書き方が違うので、研究室の先輩の卒論、修士論文が一番のお手本なのは、いうまでもない。それに沿って書けば・・・まあ、問題ない(ほかの研究室のをまねるのは危険かも、先生によって全然指導が違うので)




■研究方法自体がわからない

研究の進め方について書いてある本がある。
これは、「統計学が最強の学問である」
 
の西内先生の話を聞いたときに教えてもらったと思うんだけど‥‥

↓のResearch Design
 という本。この本に書いてある・・・んだけど英語だ。

ただ、この昔の版のものが、翻訳されている↓
 研究方法は、質的研究、量的研究で違って、この両方をやるのがミックス法(混合研究法)
ただ、この本ちょっとわかりにくいんだよなあ・・・
最近は以下の2つの本も出てるみたい(2冊とも、読んでない)
 
 
こういう本のほうが、わかりやすいかも・・・



■研究方法で注意すること
 研究方法では質的、量的、混合で違うと書いたけど、これはアプローチの違い。ほかにRQの違いとして、仮説を見つける「仮説発見」なのか、仮説があって、それを確かめたり否定する「仮説検証」なのかによって、書き方がさっぱり違う。
 で、理系の場合、仮説検証が多い為、仮説発見の手法を取ろうとすると、指導教官が研究のみならず、全人格を否定しようとすることがある。この場合、その先生のもとでは仮説発見はできないので、あきらめて仮説検証をするか、ほかの大学院に進学すること。

 というのは、仮説発見の多くは、グラウンデッドセオリーを使う。この理論的飽和という考えは、わかっている人からしか習えない。仮説発見を否定する先生は、多分この理論的飽和がわからないので、その先生から習っても意味はない。

ちなみにグラウンデッドセオリーには日本では、2種類ある。
一つは、バーニー・グレイザーとアンセルム・ストラウスが唱えた方法をそのままつかうやつ。たしか、↓の本がその方法だった・・・気がする(自信ない)
 
もう一つは、「木下の方法」と言われるもの↓
 の本をはじめ、いろいろシリーズっぽくいっぱいある。

違いは、木下の方法が最小単位が文章なのに対して、もともとの手法は最小単位が単語だったか、形態素だったか・・・の違いだったと思う。
 なお、この「グラウンデッド・セオリー」はGT法という人もある。頭文字とって。



■主査(主指導)と副査(副指導)で研究法が違う場合はどうするか
 私がそうだった。主指導は仮説発見を認めない人で、副指導はちょうど
グラウンデッド・セオリーを使ってなんか研究してたくらいだから・・・
 この場合は「主査(主指導)に合わせる」のが正解。副指導に合わせる場合、主指導をあからさまに批判することになり、自分は当然だが、副指導にも迷惑が及ぶ。たいてい、副指導はその辺の事情は分かっているから、主指導に合わせて大丈夫。



P.S なんか、今回いきなり毛色の違う話をした理由

最近、Gooアドバンス(このブログもそれ、有料版のGooブログのこと)だと、Amazonアソシエイトが使えることが分かった。

なので、Amazonアソシエイトに入って
使ってみた次第。まだ、詳しく審査とか、やり方とかわかっていないけど、とにかくアフェリエイトが貼れるような内容・・・ってことで、これを選んでみた次第。



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