青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより6月 お気に入りのカレンダーでおうち時間を楽しもう 

2020年06月01日 09時00分00秒 | vol131~140

 皆さんの家にはどんなカレンダーがありますか?月単位とか2~3か月まとめて見れるタイプだったり、壁掛け型や卓上型だったり、家族の予定が書き込めるタイプやきれいな写真のもの、または好きなキャラクターのものだったり…用途や好みに応じていろいろなカレンダーがありますね。スマホがあればカレンダーは必要ないという若い世代も増えていますが、そんな中見直されているのが日めくりカレンダーです。作家やタレントのポジティブな言葉を載せた日めくりカレンダーが売り上げを伸ばしているそうです。

 日本で和式の日めくりカレンダーが作られたのは1903年明治36年のこと。その後も明治、大正、昭和、平成と様々な日めくりカレンダーが発行されました。相談室にも2つの日めくりカレンダーがあります。1つは松岡修造さんの「ほめくり、修造!」です。がんばる心を応援する本気のほめ言葉が載っています。もう1つは相田みつをさんの「トイレ用日めくり ひとりしずかⅡ」です。こちらは自分を見つめる言葉が相田みつをさんの独特の書で描かれています。どちらも背中をそっと押してくれるメッセージで、毎日の元気をもらっています。

 令和の今、とても人気がある日めくりカレンダーがお笑い芸人ぺこぱの日めくりカレンダー「毎日ぺこぱ」のようです。このカレンダーは2020年令和2年3月27日に発売されましたが、あっという間に5万部を売り上げAmazon・楽天ブックスのカレンダーランキングで1位になっています。ぺこぱさんの誰も否定しない言葉が31のメッセージとなっていて、優しい気持ちになれると評判です。

 世界中の話題の中心がコロナに席巻され、時の流れもコロナに支配されつつある今日この頃。先行きに不安を感じたり、自分の行動はこれでいいんだろうかとか、なんかモヤっとしながらも、自分にできる予防や対策をして日々を過ごしている方が多いと思います。

 お気に入りのカレンダーをおうちの好きな場所に置いて、自分ペースの時の流れを感じながら過ごしてみてはいかがですか。好きなキャラクターが微笑みかけてくれるもよし、優しいメッセージで心がホっとするもよし、モヤっとする気分から解放され、自分ペースのおうち時間を過ごせることを願っています。


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相談室だより5月 子どもと一緒の時間が多い今、絵本の読み聞かせはいかがでしょうか

2020年05月01日 00時00分00秒 | vol131~140

新型コロナ・ウィルス感染拡大で

子どもと家に一緒にいる時間が多い今、

絵本の読み聞かせをされているご家庭も多いと思いますが、

絵本の読み聞かせは、

生まれたばかりの赤ちゃんから小学生を含む

多くの子どもたちにとても良い効果があります。

 

読み聞かせは、子どもたちの発達に大切な

親子のコミュニケーションやスキンシップという役割を担います。

両親からやさしく語りかけられることで子どもは安らぎを覚えますし、

親も子どもへの愛情を確認できる時間になります。

さらに、最近の絵本はよく考えて作られていますので、

音韻や絵の形と色のリズム感など、

子どもの感覚を豊かにする効果もあります。


また、読み聞かせの効果として、「情緒の安定」が上げられます。

優れた絵本は良い文章で書かれおり、

親が絵本を読む声は子どもにとても耳障りよく聞こえますので、

感覚的に気持ちのいい時間を過ごせます。

そういう安心感のある時間をたくさん持つことで、

子どもの情緒は安定します。

そしてそのことが、子どもが成長したときに感情表現を豊かにし、

他者への共感能力を高めることにつながるそうです。

 

その他にも、文部科学省の調査では、

本の読み聞かせは子どもの読書好きと密接な関係があることが分かっています。

そして読書好きな子どもは、読解力や語彙力が高まりますので、

学力やコミュニケーション能力がアップしやすいといわれています。

 

家の中にいる時間が多い今、

イライラして子どもを叱ったりすることはありませんか。

絵本の読み聞かせは子どもの心を穏やかにします。

子どもの心が穏やかになると親の心も穏やかになり、

柔らかな時間を過ごすことができます。

せっかくの親子一緒の時間、

読み聞かせを楽しんでみるのはいかがですか。

 


【参考】「絵本で子育てを楽しく」(文部科学省)、「赤ちゃんの絵本の読み聞かせはいつから?」(インターネット)、「小学生まで続けると学力もアップも!『絵本の読み聞かせ?』いつまですべき?」(インターネット)など


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相談室だより4月 気分転換と不安の軽減をしよう

2020年04月01日 09時00分00秒 | vol131~140

 新年度がはじまり、日射しもやわらかくなり、色とりどりのお花も咲きだし、春本番を迎えようとしています。いつもの4月ならそんな新しい気分や春の陽気も相まって、ウキウキ気分の4月なのですが、今年の4月はいつもの4月とは少し違っています。なぜなら新型コロナウイルスの感染が世界中の各地で起こっているからです。

 いつになったら収束するのだろう?いつになったら普通の生活が送れるのだろう?学校はどうなるのかな?オリンピックの延期は決まったけど具体的にはどうなるのだろう?もし身近で感染が発生したらどうなるのだろう?・・・などなど、様々な疑問や不安が心のどこかにひっかかって、日に日にストレスが大きくなっているような気がします。また、もうすぐ岩手でも桜が咲く季節を迎えますが、例年のようにお花見を心から楽しめるか、ちょっぴり不安になります。

 そんな気分が落ち込んだりストレスを抱えた時は、つらい気持ちを引きずらず、気分転換と不安の軽減をおすすめします。これは北海道臨床心理士会作成のポスターの内容を岩手日報が紹介したものです。

【気分転換】 

 *お風呂にゆっくりはいってみよう!                                     

 *身体を動かそう。筋トレ、ラジオ体操、ダンス、なんでもいいよ。                        

 *せっかくできた時間。手芸、昔好きだった遊び、トランプ。家族でやるのも楽しいかもね。

【不安軽減】                                                

 *自分の周りに“いいな。好きだな”と思うものを置いてみて!                          

 *不安を外に追い出すように、ゆっくり深呼吸をしてみよう。                          

 *クッションやぬいぐるみをギューッと抱きしめてみよう。

 このほかにも、不安に押しつぶされそうな時は「たわいのないおしゃべり」が救いとなるそうですよ。どうしていいかわからない時、不安な時、つらい時、思い切ってお話ししてみませんか。お電話お待ちしています。【青少年なやみ相談室 019-606-1722】

 

                                                *参考* 

                                                 岩手日報 2020年3月19日掲載記事「子どもの不安どう軽減」           

                                                 河北新報 2020年3月23日掲載記事「新型コロナ適正に不安放出を」


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相談室だより3月 3月はあなたにとってどんな月ですか

2020年03月01日 00時00分00秒 | vol131~140

3月、冬から春へと季節が移り替わる時期、そして別れの月。

卒園式、卒業式、離任式、転勤の内示、退職、涙があったり、笑顔があったり、

心の揺れ動くことが多い時期ですね。

 

また、職場では年度の最後の月、

年度内に片付けなければならない仕事はいろいろあるのに、残された時間はもうわずか。

あせってドタバタしたり、慌ただしく動き回ったり、

仕事に追い立てられる時期でもありますね。

 

私にとっての3月は、

冬の寒さが徐々に穏やかになり、春が近いことをそこかしこにふわっと感じる月。

こころがゆるやかになり、慌ただしい中でも、今日は少し歩いてみようかなという気持ちにもなりそうな、

とても心地よい季節です。

きっと春本番でなく、春を近くに感じるところに楽しさを覚えているのかもしれません。

 

でも現実にはそんな気持ちになれる人ばかりではないようです。

知り合いの中学校の先生に聞いてみたら、

「3月は行事が目白押しでゆっくりしている暇などないよ」とおっしゃってました。

 

ふと思いついて相談室の過去5ヶ年(平成27年~平成31年)の相談受理状況を調べてみました。

当初は、入学や就職、転勤など大きく環境が変ることが多い4月や、

その新しい環境に馴染めない人も出てくる5月に相談が多いのではと思っていましたが、

調べた結果は、相談件数が一番多い月は年によって異なるのですが、

この5ヶ年では4月、5月より3月の相談件数の方が多いことがわかりました。

 

やはり翌月からは年度も代わり、人によっては大きく環境が変ることになることから、

いろいろ心配事や気になることが出てきて、結果的に相談も多くなるのですかね。

3月を春が近いと楽しんでいるのはごく一部、

多くの人は慌ただしい中で、あれこれ考え悩んでいるのですね。

 

でも、そういう忙しい中でも、時には普段の自分を取り戻し、

季節の移ろいゆく様子をこころのどこかでそっと感じて、時々その感覚を思い出して楽しむことができれば、

新年度に向けて気持ちを少しは整理できてこころも落ち着けられるかもしれません。

そんな気持ちで春を迎えられるといいですね。

 

さて、あなたにとっての3月はどんな月でしょう。


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「自己肯定感といわれても・・・」

2020年02月01日 09時00分00秒 | vol131~140

自分のこと、好きになれますか?

勉強やスポーツができる人、友達が多い人、彼氏彼女がいる人、楽しそうな人、充実している人・・・。

他の人は輝いて見えるけど、自分はまるで別世界にいて、闇の中に深く沈んでいるように思うことはありませんか?

 

「自己肯定感が低い」「自分をネガティブにしかとらえられない」

どんな人でも、そんな風に落ち込んでしまうことがあります。

本当は助けてほしいのに、自分の殻に閉じこもってしまったり、誰かのせいにしてみたり、攻撃してみたり・・・

そうやって先の見えない暗闇の中で、一人でもがいているとしたら、それはとてもしんどいことですね。

 

「自己肯定感」とは、自分に自信を持ち、自分を大好きになることではなく、

今の自分は好きにはなれないけど、「これはこれでOK」「そこまで悪くないな」と思えることではないでしょうか。

誰かと比較して「高い」「低い」とか考える必要はありません。

ただありのままの自分を「これもあり」と受容できたら、それで100点です。

 

自分のことを好きにならなくても、他人を好きになれなくてもOK。

人にどう思われようと、自分のペースであせらずに歩いて行けばいいのです。

必ずあなたの前に道は開けています。

 

そして、そんな風に、その人なりのペースを見守り、あきらめずに応援し続けられるような人間でありたいものです。

 

誰かに話しをするだけで、頭の中や気持ちを整理でき、ちょっとした考え方のヒントが浮かんでくることもあります。

苦しい時、もやもやしてどうしていいかわからない時、誰にも話せない時、どうか相談室にお電話して下さいね。 

** 電話: 019-606-1722 **

 

※参考:『こころの深呼吸』片柳浩史.2017.教文館

 

 


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