青少年なやみ相談室

相談室だより

4月、「はじまりの風」!

2012年04月10日 15時19分57秒 | 相談室だよりvol.51~60
24年 4月 相談室だより  4月、「はじまりの風」!
     

 4月1日の朝のラジオ体操。ピーンと寒く、霜柱もザクザクだけど、岩山の方向に立派な
朝日が……。14、5羽いた白鳥も飛び立ってしまい、淋しくなった中の橋付近の中津川の流
れの音が心地よい。あ~、春が近いんだ、新しい年度がスタートしたんだ、とまぶしい朝
日を見てただただ新鮮な気持ちが胸いっぱいに広がりました。

 1日の朝日新聞の天声人語に、「<あの時夢に見ていた世界に立っているのに/見渡す景色
に足を少しすくませ/だけど後ろ振り向かないで/歩いてゆくこと決めたから……>。
すべての新社会人に、平原綾香さんが歌う『はじまりの風』を贈りたい。」の一節を見つけて
感心してしまいました。その歌を聞いたことのない私は、早くその歌をフルできいてみたいと
思いました。
 そのような私なのですが天声人語の筆者と一緒に、「見渡す景色に足を少しすくませ」ても、
「だけど後ろ振り向かないで」と、新年度のスタートを切った岩手の青少年のみなさんにエール
を送りたいと思います!!
 
 新しい環境に慣れるには、まず自分から声を出すことから始めてみたらどうでしょう。不安に
思っているのは皆同じだと思います。大の大人だってそうなんですから……。でも中には「不安」
と縁のないような人もいるかと思うので、そのような方を見かけたら「ラッキー」と思い、その
人を観察してみたらどうでしょう。「なんだぁ……自分もできるかも」と思うかも知れません。

 大人であれ、青少年であれ、生きている以上は失敗や挫折はつきものだと思います。失敗や挫
折の試練があってこそ人間は成長できるのだと思います。失敗した時、人間は間違いなく「立派に」
落ち込みます。落ち込んでいる時はマイナスのエネルギーが覆いかぶさってくるので疲れます。
でも、でもです。ず~っと落ち込み続けていると疲れ果ててしまうので、適当なところで一つ位の
教訓を見つけ出してから這い上がりましょう。そんなふうに考えると少し気が楽でありませんか?

 さあ、岩手の青少年のみなさん、平原綾香さんの「はじまりの風」にのってさわやかにスタート
しましょう。そして、もし、落ち込んで疲れてしまった時には、どうぞ「青少年なんでも相談室」
に電話を下さい。鋭気を養い、又元気出して風にのればいいのですからね。





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vol.55 春、4月に向けて、具体的に一つずつ

2012年03月08日 13時43分39秒 | 相談室だよりvol.51~60
 ついに3月に入りました。震災から1年の特別の月。胸に去来するものがありすぎてどう表現したらいいか分かりません……。
 ふだんの年でも3月という月は特別な月です。次の4月からはみな新しい環境に身を置くことになるのですからその「準備」とか「決意」とかをせざるを得ない月なのです。
 中でも高校を卒業するみなさんは、就職するにしろ進学をするにしろ好むと好まざるとにかかわらず劇的に変わることになりますね。

 念願がかない、東京の大学に進学することになったE 君が、「合格が決まり、ぼーっとして気が抜けてしまった。今の自分に何か参考になることがあったら言って欲しい」と言ってきた。
私は、「あるある……今から言うので取捨選択して実行して欲しい」と、次のようなことを即答した。
◎最低、ご飯とみそ汁を作れるようになって欲しい。お母さんから聞いて修行する。具体的に何回もやってみる。自分で炊いたご飯、自分で作ったみそ汁に感動するはず。
お母さんも少しは安心すると思う。本屋さんに行けば、一人暮らしをする人に向けたレシピ本もあるはずだからよさそうな本を1冊用意するのもいいかも知れない。
◎洗濯は洗濯機がやると思っても、やっぱり具体的にやってみる。洗剤のこと、色落ちのこと、素材のこと、干し方のコツ等々、プロのようでも失敗した経験の一つや二つ持っているはずの
お母さんから聞きながら。
◎大学に行くと、恋の一つや二つはすると思うので読んで欲しい本がある。自分も相手も大事にしなければならないから……と言って2冊紹介。
・全国300校以上の中学や高校で性の講演をしてきて、昨年の4月から産婦人科を目指す研修医となった遠見才希子さんの書いた本→「ひとりじゃない、自分の心と体を大切にするって?」
・泌尿器科の医師で、長年、思春期の性教育に熱心に取り組んできた岩室紳也先生の本→「思春期の性、いま、何を、どう伝えるか」

 今私は、E 君からご飯とみそ汁を作った時のことを聞くのを楽しみにしている。
 自分で自分のことを処していける術を身に付けるのはうれしいことであり、自信にもつながる。自立の一歩は身辺の自立から、と。「ご飯とみそ汁が作れて洗濯が出来たら立派な大学生だ!」
とほめることが出来る。(私の中にはいまだに、我が息子にちゃんと教えてやれなかったザンゲの思いが……。)

 目標を持って、行動を起す。小さなことでもやり始める!やった自分、やれた自分をほめながら一歩一歩前に、前に。

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vol.54 ぼくがいるからだいじょうぶ……、とよく食べ、よく寝、よく体を動かし、そして集中して勉強!

2012年02月29日 22時51分31秒 | 相談室だよりvol.51~60
 新しい年がスタートして気が付けば、もう……1月も終わります。年が改まると、何かしらわくわくして新鮮な気持ちになります。
春、夏、秋、冬、の四季のある日本に生まれてきて良かったとしみじみ思います。そして、年が改まるのがピシッと寒い冬、というのもなんともいい感じだなと思ったりします。
 ところで、今頃初詣の話をするのはおかしいのですが青少年のみなさんは初詣に行きましたか?私はこの年になってやっとこの習慣もなかなか理にかなっていていいなと 思うようになりました。
色々なことをリセットして、新しい気持ちで心に誓うことが 出来るいい機会だと思うからです。まず達成しようとする目標を立てる気になる、そのことが大事だと思うからです。
 さて、その新鮮な気持ちで立てた目標の進捗状況はいかがでしょうか?(昨年の今頃同じようなことを書いていたのを思い出しました…。)中だるみが出てきたと感じている人もいるのでしょうか?

さてさて、中だるみ状態かな、という私は、1月の相談室便りを書かなければならないという役があります。しかも、青少年に何かしら役に立つ中身で、というしばりもあります……。
ハタと迷ってしまいました。そこで久しぶりにお助けマンの「くどうなおことのはらみんな」の詩を引っ張り出してみました。ありました、ありました、青少年への応援歌が!

おまじない   みみずみつお

こわいときにとなえる/おまじないがある/じぶんにむかって/こういうんだ/
「おいぼくよ/ぼくがいるから/だいじょうぶ/ぼくがいるからだいじょうぶ」/
すると/ぼくがふたりいるみたいで/げんきになる

                         くどうなおこ「版画 のはらうたⅡ」より

目標を立てるのは自分。実行するのも自分。サボってしまうのも自分。ぼくがいるからだいじょうぶ、ぼくがいるからだいじょうぶ、と奮い立たせるのも自分です。

大学入試センター試験が終わり、私立高校の入試が始まりました。受験生にとっては「いよいよの時」が迫っています。いくら準備をしたつもりでも、
いざテストとなるとどんな人でもあれが足りなかった、これも…と頭の中を駆け巡ってパニック状態になることもあるのが普通かも知れません。
そんな時にこの「おまじない」の詩を応援歌にして唱えればきっと元気が出てくるはずです!

元気な体があなた達の気力を支えます。元気な体はやっぱり、良く食べ、よく寝、 よく体を動かすことでつくられると思います。
私も相談室で、みなさんが、「いよいよの時」を元気に迎えられるようにとエールを送っています!  (2012年 1月)
                                 

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vol.53 あなたの仕事を一生懸命やってほしい。

2012年02月23日 15時04分45秒 | 相談室だよりvol.51~60
 ついに12月に入ってしまいました。10月の便りで、「新しい年を迎えるまであと2か月もあります(2か月しかない、でなく)」と書きました。
が……やっぱり、はやい!……はやすぎます!!
 青少年のみなさん、風邪をひいたりしないで元気にしていますか? みなさんは震災後あちこちで「復興の狼煙(のろし)ポスタープロジェクト」のポスターを見る機会がありませんでしたか?

「一緒に悲しむことよりも、あなたの仕事を一生懸命やってほしい。それが沿岸を、岩手を元気にする力になると思うから。」というポスターを。写真と共に、復興するぞ、という決意の「ことば」が並んでいます。



☆   諦めるな、と帆立が言う。    ☆  夢は勝つ。かならず勝つ。

        (*ホタテ貝)

☆   続く未来に胸張れるよう。    ☆  心まで壊されてたまるか。



☆   垢も涙も、思い出にする。    ☆  しおれてちゃ男がすたる。



☆   前よりいい町にしてやる。   ☆  仲間は力だとわかった。



☆   かわりに気づいた宝もの。    ☆  ため息つかないと決めた。



☆   大笑いできるその日まで。    ☆   かじりついてどこまでも。

                                「復興の狼煙(のろし)ポスター」より引用



私が見るのは、岩手公園でのラジオ体操の帰り道にあるこのポスターです。いつも、いつも励まされています。
「大笑いできるその日まで、ため息つかないと決めて、かじりついてどこまでもがんばる……だからみんなも、あなたの仕事を一生懸命やってほしい……」と背中を押してくれるのです。

忘れられない2011年という年の12月、自分の仕事、自分の出来ること、自分がやるべきことを今一度考え、「一生懸命やって」新しい年を迎えたいものですね。 (2011年 12月)
                                   

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vol.52 ラジオ体操に目覚める!

2012年02月23日 14時45分58秒 | 相談室だよりvol.51~60
 「この秋一番」という言葉が聞かれる季節になりました。11月1日には年賀はがきが発売されるということで、いつの間にそんな季節になってしまったの……と驚いています。

 私ごとですが、体育の日の翌日から、岩手公園で行われているラジオ体操に行き始めました。熱しやすく冷めやすいことを自認している私ですが、何と立派に3日坊主をクリアして今に至っています。
 体育の日に、日本人の体力低下や運動不足云々が盛んに報道されていたからというわけではなく、危機感を感じる出来事が二つも続き、「これはいよいよ何とかしなきゃ
……」と自分の中での必然性を突き付けられたからなのです。

 一つ目。時流に乗って作ったゴーヤのつる片づけをしていた時のこと、つるに足をとられて思いっきり転んで左膝下を打って大きな青あざを作ってしまいました。今までなら何とかバランスをとり、
これほどひどく転ぶということがなかったのに……。完璧に足腰がダメ、反射神経がダメ、ということを思い知らされたのです。しかも、家族がそろった目の前で……。痛いより何より恥ずかしかった
り、情けなかったりしたのです。  
 二つ目。ものを大事にする「まていな暮らし」をしようと、30代後半に着ていたスーツをリフォームした時のこと。出来上がりのスカートを見た時の衝撃!9号サイズの スカートがものの見事にズンドーな
スカートに変身していたのです。これほどか……と大笑いしながらはいてみたら、これが何とちょうどよかったのです。そのショックと
言ったら……。

 歩いて15分、中津川に面した岩手公園に着くと、ラジオを中心にして5、60人位の方々が、「あ~た~らしい朝が来た~」の歌が流れるのを待っていました。雨の日も雪の日も元日も、と、30年も
続いていることを知りとてもとても驚きました。毎日ラジオを持ってきて下さっている方は市内の高校の副校長先生ということで、義父さんから 引き継いで行っていることも知りました。
みなさんすごいなぁ~と感心するばかりでした。

 ひょんなことから始めたラジオ体操ですが、今は運動不足解消や減量に効果があるかないかが問題ではなく、とりあえず続けて行けている自分が嬉しくて(たった2週間程ですが)そのことだけで
張り切って通っている私です。

 新しい年を迎えるまであと2か月もあります(2か月しかない、でなく)。人から見たら取るに足らないちっちゃな目標でもいい、自分の中で何か一つ、続ける目標を立ててやってみませんか?
コツを教えます。立てた目標を周りにふれまわることです。私のウン十年の経験から言うと、心ひそかに決意した目標は心ひそかに破ってしまいがちですから……。
 達成感を持って、共に「いけてるハート」で新しい年を迎えたいものですね!!  (2011年 10月)
                      

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