令和3年8月1日(日)
回転寿司
鮓(すし)は、中国で一番古い字書「爾雅」に在る。
この「すし」は、魚のしおからのこと。いわゆる寿司を
意味する「酢」は後漢時代(25~220年)に「酸っぱい」
という意味の「酸し」の形容詞の名詞化したのもこの頃。
日本の寿司は魚や貝を塩にし、塾らし自然発酵を待ち酸味を
出す「すし」が登場するのは足利時代(1392~1573年)
醗酵をより増すために飯を使って魚を塾らしたのは、慶長時代
(1596~1614年)、いわゆる琵琶湖の鮒すし(慣れ寿
司)、更により早く作る工夫をしたのが「早すし」「一夜すし」
やがて酢を使って飯に味を付けた「押しすし」、そして「握り
寿司」へと変遷していった。
寿司が夏の季題に分類されるのは、酢が防腐剤の役目を果たし、
その匂いが食欲不振の夏の味覚をそそるためといわれる。
ほたて
赤貝
日本で最初に回転寿司が開店したのは、1958年(昭和33年)
東大阪市に在る「元禄寿司」である。
10年後の1968年(昭和43年)に宮城県仙台市に元禄寿司
のフランチャイズ店がオープンした。
1970年(昭和45年)、大阪の万国博覧会に出展し、知名度
が上がる。 その後回転式コンベアーの権利が消える1978年
(昭和53年)頃から、他店が開業し、1997年(平成9年)
元禄寿司が、「回転」の使用権を開放すると、次々に大型の回転
寿司チェーン店が参入し始め、「スシロー」「くら寿司」「はま
寿司」「かっぱ寿司」が全国展開を始めた。
他に、高級ネタを扱う店も出店する様になった。
現在はコロナ過の対応する店が殆どで、消毒は勿論、隔離、入店
制限等の工夫がされている。
開店する寿司の皿はパッケージで覆われ、直接客の手に触れない
皿も自動回収(客席に回収口がある)殆どの客は、タッチパネル
で注文し、即刻運ばれてくる。
料金は即時(注文と同時に計算され積算され、退席時、客は席の
番号をレジで告げればOK)
以前は皿の種類で値段が決まり、店員がその枚数を計算し料金を
請求していた。(これらは客の手を触れぬ、コロナ対策か、)
昨日、久しぶりに息子家族が訪れ夕食に回転寿司へ出かける
息子が事前に予約して居り、予約時間丁度(6時)に案内、、
夏休み、終末のためか,店内はかなり人出が在ったがスムーズ。
席に着くと早速息子達が、タッチパネルでオーダーする。
回転しているネタは全てパッケージで覆われ、客の手に触れ
ない工夫がされている。オーダーすると直ぐに、高速で席に
これもパッケージに覆われていた。
孫(小6男児、小3女児)は競う様に次々に頬張っている。
正月に在った時から7カ月、男児は身長が158cmあり、
暮れには、私を追い越しそうだ。下の子(女児)も以前は
刺身が苦手でフライ物ばかりだったが、今やサーモン、マ
グロ、イクラ、海老等、次々に口にしている、、、、
久しぶりに孫達の元気な顔を目にし、我々も元気を貰う、、
今日の1句
兄妹競ひて寿司を頬張りぬ ヤギ爺