令和3年8月16日(月)
狗尾草 : 猫じゃらし
秋になると犬の尻尾のような形をした緑色の穂が、所構
わず、どこの道端にも群生している。
イネ科の一年生」で、草丈は30~60cm程にもなる。
葉は線形で互生する。下部は鞘状に茎を出し包む。
花序は円柱形で一面に花が付き、多数の毛が付き出すので、
外見はブラシのようになる。この毛は芒ではなく、小穂の
柄から生じる長い突起である。
子供らがこれを採ってくすぐりあったり、猫を揶揄ったり
して遊ぶので「猫じゃらし」の名で親しまれている。
「えのころ」は犬コロのことで、「えのこ草」ともいう。
子犬の体つき(尻尾の丸み)や動きに見立てた呼び名。
エノコロ草は、生えている場所や色等により「浜エノコロ」
「紫エノコロ」「金エノコロ」等、色々種類がある。
浜エノコロ
紫エノコロ
金エノコロ
今では一般的に食用として認識されていないが、粟(アワ)
の原種で食用に使える。
古来、飢饉で食料が無い時「カラスムギ」と共に、これを
食料とした事が在るようだ。
狗尾草は脱粒し易く脱粰した後、擂鉢で擂り潰し水選する。
米と一緒に炊き込んだり、餅に搗きこんだりして食する。
公園の草が伸び放題である。猛暑続きやコロナ過で草取りを
控えたためか、、、、、。ご近所の空き地や道路の端等にも
我が物顔で、コンクリートの割れ目等にも逞しく生える。
無住寺ではないが、境内の裏手にやはり蔓延っていた。
今日の1句
歩道橋狗尾草の憚りて ヤギ爺