遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

猫じゃらし

2021-08-16 16:15:31 | 日記

令和3年8月16日(月)

狗尾草 : 猫じゃらし

秋になると犬の尻尾のような形をした緑色の穂が、所構

わず、どこの道端にも群生している。

イネ科の一年生」で、草丈は30~60cm程にもなる。

葉は線形で互生する。下部は鞘状に茎を出し包む。

花序は円柱形で一面に花が付き、多数の毛が付き出すので、

外見はブラシのようになる。この毛は芒ではなく、小穂の

柄から生じる長い突起である。

子供らがこれを採ってくすぐりあったり、猫を揶揄ったり

して遊ぶので「猫じゃらし」の名で親しまれている。

「えのころ」は犬コロのことで、「えのこ草」ともいう。

子犬の体つき(尻尾の丸み)や動きに見立てた呼び名。

エノコロ草は、生えている場所や色等により「浜エノコロ」

「紫エノコロ」「金エノコロ」等、色々種類がある。

浜エノコロ

紫エノコロ

金エノコロ

 

今では一般的に食用として認識されていないが、粟(アワ)

の原種で食用に使える。

古来、飢饉で食料が無い時「カラスムギ」と共に、これを

食料とした事が在るようだ。

狗尾草は脱粒し易く脱粰した後、擂鉢で擂り潰し水選する。

米と一緒に炊き込んだり、餅に搗きこんだりして食する。

 

公園の草が伸び放題である。猛暑続きやコロナ過で草取りを

控えたためか、、、、、。ご近所の空き地や道路の端等にも

我が物顔で、コンクリートの割れ目等にも逞しく生える。

無住寺ではないが、境内の裏手にやはり蔓延っていた。

 

今日の1句

歩道橋狗尾草の憚りて   ヤギ爺