遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

石たたき

2021-08-21 16:10:32 | 日記

令和3年8月21日(土)

鶺 鴒 : セキレイ、石たたき

セキレイ科の総称で、黄鶺鴒、背黒鶺鴒、白鶺鴒等がある。

長い尾を持ち、石を叩くように尾を上下に振って川原の石を

敏捷に渡り歩く。 この姿から「石叩き」の名がある。

黄鶺鴒、

背黒鶺鴒、

白鶺鴒、

灰背眼紋白鶺鴒、

都会の近郊や、川辺、道端などでもよく現れ目にする。

「チチン、チチン」と、高く透き通るような声で鳴きながら

弾む様に歩き、翔ぶ。

セキレイは、留鳥、漂鳥、冬鳥など種類も豊富で様々だが、

古書より、その姿態の涼やかさと水辺に多く見られる事から

秋季」に分類されている。

日本書記に、日本神話の伝承の一つとして「イザナギ、イザ

ナミが性交の仕方が判らなかった所、鶺鴒が尾を上下に振る

動作を見て知った」との「眉唾」(まゆつば)な記述が在る。

日本の各地には、鶺鴒に纏わる伝承が多く残っている様だ。

静岡県三島市や広島県等で、セキレイを神の鳥と崇めみだり

に捕らえてはならないという伝えが残る。

鶺鴒の生息地の一つ、岐阜県高山市では、鶺鴒をイジメると

「親死ね、子死ね、鍋も茶碗も壊れて終え」と鳴いて呪うと

いわれている。

東京都のあきる野市、岩手県盛岡市、福島県喜多方市等では

市町村の指定の鳥となっている所も在る様だ。

 

名古屋港を散策中にも、セキレイは年中出会う鳥である。

特にこの季節、埠頭を歩いていると、直ぐ目の前に降りて

私を先導するようにスーッと音もなく、時折確かめるように

「チチン、チチン」まるで私に話しかけるように、、、、、

少し翔び尾を上下させ、私が近ずくと、弾むように歩く、

私にチョッカイを出し、からかっている様にも見える、、、

退屈しないで、一緒に散歩だ、、、、、、

 

今日の1句

己が先からかふ様に石たたき   ヤギ爺