令和3年8月20日(金)
瓢 : ふくべ、ひさご、瓢箪
瓢(ふくべ)は夕顔の一変種でウリ科の一年草
アフリカまたはアジアの熱帯の原産で、南米にも多くある。
茎は蔓性で(巻きヒゲ)に依って他の物に絡みつく。
葉は心臓形(ハート)掌状で浅裂する。
7月頃、五弁の白色の花をつける。 雌雄同株。
果実の中央部は括れている。(稀にそうでない物あるようだ)
初秋、瓢箪型の青い実を「百成」「千成」名が在るように
大量の実を付ける。
熟したら中の実を採りだし、中空にして乾燥させて瓢箪と
なる。 酒や飲料水の容器、花器等に独特の風情があり、
徘徊味もあって、古くから親しまれてきた。
最近では磨き、絵付けをして人形や置物、装飾品などが
観光地等の土産物店などに並ぶ。
4,5年前になるか、、、私の友人(句仲間)のkさんが
瓢箪作りをされ、それを加工し作品展を開かれていた。
瓢箪作りは相当手間がかかる様で間引きをし、大きくなる
と下に支えを作り実を保護する。
熟した後は中の実を採り出し、乾燥させる。
磨きを掛け文字や絵付けをして完成となるようだ。
型の良い物や変形した面白い形の物を作品化するとの事。
kさんは多趣味で、書道、絵画、俳句等、、、、
私に俳句教室を勧めてくれたのも彼である。
昨年、訃報を知った。
時折、彼に頂いた古びた瓢箪に話しかけている。
今日の1句
手詰まりて古き瓢(ひさご)に語りかけ ヤギ爺