令和3年8月29日(日)
児童虐待が跡を絶たない
厚生労働省の纏めによると、全国の児童相談所が2020年度
「児童虐待として対応した件数」が20万5029人に上った。
前年度から1万1249件(5.8%)増加した。
新型コロナウイルスの影響は、現地点で感染拡大との関連性は
見られないとの見解。
一方、コロナ過で在宅時間が多くなり家庭環境の変化がリスク
の原因となり、支援も届かなくなったとする意見もある。
虐待の大きな要因は身体的、ネグレスト(育児放棄)、性的、
心理的虐待の四つが上げられる。
最も多いのが心理的虐待で12万1325件、次いで身体的
虐待が5万33件。 ネグレストは若干減り3万1420件、
性的虐待は2251件と微増している。
中には父親から15歳迄虐待され続けた女性は「中学時代に
父親から頭を丸刈りにされ、そのまま登校したが学校は何も
してくれなかった。友達が異変に気付いて通報してくれて、
児童相談所が対応してくれました。」と述べている。
相談出来る人がいない、頼れる親類縁者が無い、、、、、
コロナ過で、益々増え続け潜在化する。 周りの人々が気付
いて一早く通報し、社会全体で支援して行く事が重要である。
今朝の中日新聞コラム「中日春秋」に「我家が一番」という
記述があった。
【魔法の国に行ったドロシーは、自分の家に帰りたくなる。
良い魔女が、帰り方を教えてくれる。
米映画オズの魔法使い(1939年作)である。
靴のかかとを三回ならしこう唱える。「おウチ程良い場所は
ない。おウチ程良い場所、、、、、」虹の彼方に在るという
悩みも必要もない場所へ行きたかったドロシーだが、自分の
家こそがその場所であった。ドロシーの唱えた呪文は英語で
THERE IS NO PLACE LIKE HOME
旅行から帰った時に日本人もホットしてよく使う、あの言葉
と雰囲気は同じだろう。「やっぱり、家が一番」そう言える
のが、やはり幸せなことだ。
気が重くなる話である。全国の児童相談所が、昨年度に対応
した「児童虐待」の件数は、20万5029件。20万件を
越えるのは、1990年の統計開始以来初めてという。
20万件の子供の泣き声。身体的虐待や子供の前で親が家族
に暴力をふるう、前面DV(ドメステイック・バイオレンス)
等の犠牲になっている子供にとって、おウチは良い場所でも
一番でもなく、危険で恐ろしい場所になっている。
安全で寛げる場所がない。小さな胸にある苦しみの大きさと
悲しみの深さを思う。
全ての子供に「おウチほど良い場所はない」と言って欲しい】
(中日新聞朝刊コラム「中日春秋」より引用した)
今一度、児童虐待防止法を、、、、、皆で。子は宝です。
今日の1句(俳人の名句)
をさな子やひとり飯くふ秋の暮れ 江左 尚白