令和3年8月2日(月)
向日葵 : 日輪草
北米(メキシコ)原産のキク科の一年草、草丈:2~3m
ハート形の大きな葉を互生し、盛夏の太陽の下で茎の先端に
20cm程の大きな黄色の花を付けるヒマワリは、夏の化身
のような花。
逞しく、強烈に自己主張をしているかの様である。
「日車」の別名で、与謝野晶子にも詠まれている向日葵。
「ロシアひまわり」等海外にも品種は多いようである。
今年も、街角の花壇等に「向日葵」が咲き盛っている。
中には既に、種を一杯抱え、首を傾げる花もある、、、、、
暑い夏、向日葵はやはり「夏の象徴:のような花である。
1970年のイタリア映画「ひまわり」(伊、仏、露、米合作)
では、冒頭に広大な「ひまわり畑」のシーンが写し出される。
戦没者の墓碑が建つ場所は向日葵畑の中にあった。
ひまわり
監督 : ヴィットリオ・デ・シーカ
音楽 : ヘンリー・マンシーニ
ジョヴァンナ : ソフィア・ローレン
アントニオ : マルチェロ・マストロヤンニ
マーシャ : リュドミラ・サベーリエワ
第二次世界大戦中、ナポリ娘のジョヴァンナはアフリカ戦線行きを
控えた兵士アントニオに出会い恋仲となる。二人は12日間の結婚
休暇を目当てに結婚式を挙げ、つかの間の幸せを、、、、、
やがてアントニオは、ソ連の戦線へ送られる。終戦になっても帰還
せぬ夫、、、帰還した兵士から「アントニオはロシアで倒れた」との
情報を得て、モスクワへ、、、、或る村にアントニオに似たイタリア
人が居るとの情報に、、そこにはロシア人のマーシャと幼い娘が、、
やがて、工場から帰るアントニオを迎えに行くマーシャと駅へ、、
夫のアントニオが降り立ち、マーシャを抱きしめようとするが、、
マーシャはジョヴァンナを指さす、、、、ジョバンナは咄嗟に列車に
飛び乗り、、座席で泣き崩れるジョバンナ、、、、、
ヘンリー・マンシーニの音楽と伴にロシアの広大な向日葵畑、、、
何とも切ない、、日本人好みの映画であった。
涙腺の脆くなった私は、何度見ても、この音楽を聴いても涙が止まら
ない、、、それでもまた、見ている、、、、、
(この映画のひまわり畑のシーンは、旧ソ連時代のウクライナの首都
キエフから、南へ500kmほど離れたヘルソン州で撮影された。)
今日の1句
夢現(うつつ)向日葵畑にさ迷へり ヤギ爺