遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ひまわり

2021-08-02 16:14:15 | 日記

令和3年8月2日(月)

向日葵 : 日輪草

北米(メキシコ)原産のキク科の一年草、草丈:2~3m

ハート形の大きな葉を互生し、盛夏の太陽の下で茎の先端に

20cm程の大きな黄色の花を付けるヒマワリは、夏の化身

のような花。 

逞しく、強烈に自己主張をしているかの様である。

「日車」の別名で、与謝野晶子にも詠まれている向日葵。

「ロシアひまわり」等海外にも品種は多いようである。

 

今年も、街角の花壇等に「向日葵」が咲き盛っている。

中には既に、種を一杯抱え、首を傾げる花もある、、、、、

暑い夏、向日葵はやはり「夏の象徴:のような花である。

 

1970年のイタリア映画「ひまわり」(伊、仏、露、米合作)

では、冒頭に広大な「ひまわり畑」のシーンが写し出される。

戦没者の墓碑が建つ場所は向日葵畑の中にあった。

ひまわり

監督 : ヴィットリオ・デ・シーカ

音楽 : ヘンリー・マンシーニ

ジョヴァンナ : ソフィア・ローレン

アントニオ : マルチェロ・マストロヤンニ

マーシャ : リュドミラ・サベーリエワ

第二次世界大戦中、ナポリ娘のジョヴァンナはアフリカ戦線行きを

控えた兵士アントニオに出会い恋仲となる。二人は12日間の結婚

休暇を目当てに結婚式を挙げ、つかの間の幸せを、、、、、

やがてアントニオは、ソ連の戦線へ送られる。終戦になっても帰還

せぬ夫、、、帰還した兵士から「アントニオはロシアで倒れた」との

情報を得て、モスクワへ、、、、或る村にアントニオに似たイタリア

人が居るとの情報に、、そこにはロシア人のマーシャと幼い娘が、、

やがて、工場から帰るアントニオを迎えに行くマーシャと駅へ、、

夫のアントニオが降り立ち、マーシャを抱きしめようとするが、、

マーシャはジョヴァンナを指さす、、、、ジョバンナは咄嗟に列車に

飛び乗り、、座席で泣き崩れるジョバンナ、、、、、

ヘンリー・マンシーニの音楽と伴にロシアの広大な向日葵畑、、、

何とも切ない、、日本人好みの映画であった。

涙腺の脆くなった私は、何度見ても、この音楽を聴いても涙が止まら

ない、、、それでもまた、見ている、、、、、

(この映画のひまわり畑のシーンは、旧ソ連時代のウクライナの首都

キエフから、南へ500kmほど離れたヘルソン州で撮影された。)

 

今日の1句

夢現(うつつ)向日葵畑にさ迷へり   ヤギ爺