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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蜆 汁

2021-04-18 15:47:52 | 日記

令和3年4月18日(日)

蜆 汁 : しじみじる

蜆は二枚貝網異歯亜網シジミ科に分類される

二枚貝の総称

淡水域や汽水域に生息する小型の二枚貝で、

小型で縮むから転じた名前。

日本在来の種は、ヤマトシジミ(汽水性)と、

マシジミ、セタシジミ(淡水性)がある。

ヤマトシジミは、北海道の網走湖、北上川、

利根川や島根県の宍道湖産がある。

 

セタシジミは、その名が指すように滋賀県琵琶湖

(瀬田の唐橋)産。

マシジミは、日本全国に多く見られた種である。

河川の中、上流の砂礫底に生息しているが、水域

の変化や、外来種(タイワンシジミ)が激増し、

大量に繁殖したため、在来のマシジミは激減した。

 

蜆 汁

蜆は4,5月頃が旬で美味しく、これを味噌仕立

ての汁に入れたものをいう。

一つ一つの小さな身を取って食べるのは面倒だが、

亦、それも楽しみの一つで、小味な風味がある。

蜆には肝臓の働きを助けるオルニチン、疲労回復

効果のあるタウリンやビタミン、カルシウム、亜

鉛などの栄養が豊富である。

昔から黄疸や寝汗等に効くといわれている。

古来、蜆の味噌汁は貧血予防にも良いとされ、

女性の母乳の出がよくなるとも言われていた。

味噌汁には必須アミノ酸が豊富で、美味しくて

栄養が豊富であり、その上安価で在った事から、

江戸の頃には、病人の滋養強壮に重宝された。

時代劇を見ていると、蜆売りの子等が早朝から

売り歩き、家計を助けるドラマを多く見る。

 

久しぶりにカミさんが蜆を買って来た。

最近では、スーパー等でもあまり見かけず、

在っても小ぶりのものが多い様だ。

早速、蜆汁を、、、、

 

今日の1句

宿酔の朝あつあつの蜆汁   ヤギ爺


春 霖

2021-04-17 16:27:35 | 日記

令和3年4月17日(土)

春 霖 : 菜種つゆ

春雨は古くから静かで艶やか、しっとりと情の細やか

なものとされるが、春霖は春の長雨のことをいう。

音をたてて毎日の様に降り続く。

冬の寒さから初夏へと季節が移り行く、春の季節には

時として天候がぐずつき、雨の日が続く事が在る。

「霖」(りん)とは長雨。 秋の長雨は秋霖という。

4月に入り雨天が多い。週に1、2度、一日中降り

続き、長雨となる。 

昨夜からの雨は激しく音をたてて、車は水しぶきを

上げ走り去る。

新型コロナの感染は衰える事もなく、政府は「まん

延防止等重点措置対策」をついに、我が愛知県にも

及ぶ事となった。 大型連休を控えて警戒を呼び掛

けるが、効果は在るのだろうか。

恐れを知らぬ「コロナの変異株」は、そのスピード

を挙げて襲い来るようだ。

この週末の列島は雨模様、外出を避けて自粛をする

人は増すかも知れない。

今朝は、本の返却日が迫り図書館へ出かける、、、

雨天にも拘わらず何時もに比し、図書館の人出は多

い様だ。 相変わらずの我々(ヤギ爺等)年寄りに

加えて、若者等や子連れの方も見える。

自粛中、家に籠り読書三昧も好い事だと思う。

テレビは相も変わらず、「バラエテイ」ばかり、

若者向けに視聴率ばかり気にする様だが、直ぐに

退屈、、テレビ離れが益々増えて(墓穴を掘る)。

もう少し局側も考え、制作出来ぬならドラマや映画

等の再放送の方が、まだマシかも、、、、、

それでも、図書館へ通う方が多いのは喜ばしい。

 

今日の1句

春霖に本を漁りて夜もすがら   ヤギ爺


芝 桜

2021-04-16 16:32:18 | 日記

令和3年4月17日(金)

芝 桜 : 花爪草

ハナシノブ科の多年草、北アメリカ原産で

ヨーロッパに渡り、世界各国へ広まった。

高さ10cmほどの茎が枝分かれして地を這うように

広がる。 葉は短い線形で対生する。

繫殖力が強く花壇の縁取りや石垣等に垂らしたりして

栽培される。 花爪草、モス・フロックともいう。

直径2cm位の、桜に似た小花を円錐花序に付ける。

濃いピンクの絨毯を敷いたようにビッシリと咲くので、

近頃では、高原一帯に絨毯を敷き詰めた様に芝桜を植

え、観光客を呼んでいる施設も多い。

芝桜の名所は全国各地に在るが

富士河口湖畔(山梨県)、羊山公園芝桜の丘(埼玉県)

この地方では愛知県茶臼山高原の芝桜の丘が有名。

茶臼山高原

 

 

名古屋港駅(地下鉄)前の大通りには花壇が設置され、

季節毎にとりどりの花を咲かせ目を楽しませている。

其の所々にベンチが置かれているが、4,5年前には

防災がブームとなった事が在った。

此処のベンチにも「災害用ベンチ」が設けられた。

緊急時(非常時)に、椅子の裏側に設置された「釜戸」

を応急的に作れる器具が配備されている様だ。

幸いに使われる事はなかったが、スッカリ忘れさられ

ている様である。

このベンチの脇の花壇には、色鮮やかな芝桜が咲いて

いた。可憐な花達は、忘れることなく毎年花を付ける。

 

今日の1句

芝桜天女見つめる滑走路   ヤギ爺

※栃木県市貝町の芝桜公園は、上空から見下ろすと

 まるでゲレンデか、ピンクの滑走路のよう、、、


春の草

2021-04-15 16:01:36 | 日記

令和3年4月15日(木)

春の草 : 春草、芳草

春になって萌え出た草のこと。

瑞々しく柔らかい草は長い冬が終り、春が来たことを

謳歌しているかの様である。

よく名の知れた草もあるが、大方は野草、雑草である。

芳草」「草芳し」「草かぐわし」「草かんばし」等

と用いられ、どれも匂やかな言葉で柔らかく優し気な

新草の匂いを感じさせる。

「若草」は、やわやわとした、ごく若い感じであるの

に対し、「春の草」はもう少し育った草も含まれる。

春には大人も子供等もみな外に出て、草を摘み親しん

で春草の柔らかさを手に触れ感じ、その匂いと伴に、

春を身近なものにする。

今朝(15日)、今年度最初の町内公園の清掃日。

毎年1~3月は草もなく、8月は極暑の為に中止

4月から12月の8カ月間に公園の清掃、草取り

を行っている。

朝8時、公園愛護会(有志)、町会組長等が総勢

20名程が集まった。年度初めで若い組長等も参加

して頂いた。鍬などの道具が足らず捗らない。

(一昨日に雨も上がり、若草も柔らかではあるが、、)

3月になると、木々も、地表の草も芽吹き始め、

今では、木々も青葉が茂り、雑草も目立ち始めた。

タンポポ

クローバ(白詰草)

ぺんぺん草(薺)

ショウジョウバカマ

 

雑草の中には名の知れた「タンポポ」「クローバー」

(白詰草)、「ぺんぺん草」(薺)、「ショウジョウ

カマ」等の小さな可愛い花を見つける事もある。

これ等は可憐でいとおしくもあるが、目をつむり、

刈り取って行く。

遊具周り、

フェンス沿い、

ベンチ周り、

 

草取りも様々で、ご婦人方は少しづづ丁寧に、、、、

私(ヤギ爺)のような大雑把な者は鍬を手に、耕す

ようにして土ごと掘り起こす、、、、、

来月(5月)には、雑草が伸び草いきれとなる、、

 

今日の1句

春の草いとほしみつつ摘み採りぬ   ヤギ爺


春の筍

2021-04-14 16:19:18 | 日記

令和3年4月14日(水)

春の筍 : 春 笋、しゅんじゅん

竹類の地下茎から出る幼芽のことで、春に出て来たもの

もを特に「春の筍」という。 単に筍は、夏の季語。

本来、初夏(5月初旬)が筍の最盛期だが、発芽時期の

早い孟宗竹などは、西日本等では晩春から掘り採られて

出荷される。

地表に出る前に掘り採られるので、柔かく美味しい。

 

今年も、早々と筍が届いた。

小ぶりだが香りが強く、開梱すると部屋いっぱいに春の

香りが広がった。

子供等が小さい頃、5月の連休に筍掘りに出かけた事を

思い出した。知人の農家では、既にその多くは出荷済で、

放って置くと、竹がどんどん大きく育ち過ぎ、来期の為

に掘り起こしてしまう様で、こんな頃は「筍狩り」を

行っているとの事を仰っていた。

届いた筍は早速、灰汁抜きをする。(以下はカゴメ(株)

の筍の調理法を、参考に引用した。)

筍は日を置くと、灰汁が溜まり、苦み、渋みがでるとの事。

①穂先を5cm程切り落し、縦方向に切込を入れる。

 茹でた後に皮が剥き易くなる。

 下部のイボイボも出来る限り削り落しておく。

②鍋の筍に水が被るまで入れ、米糠、赤唐辛子を加える。

 (筍の灰汁、エグミを取るため)

 沸騰させた後、弱火で40~60分茹でる。

 筍が浮かばない様に落し蓋を乗せ(吹きこぼれ注意)

➂茹で上がった後、冷水で覚まさない。完全に余熱が

 取れたら、水洗いして、糠を落とし切込に手を入れ

 皮を剝く。

※米糠が無い時は筍を2,3等分にカットして茹でる。

 この時、重曹(水1Lに対し小さじ1)を、筍を浸し

 た水に加え、弱火で40分程茹でる。

 米のとぎ汁や、米を一握り加えて茹でても好い。

早速、今晩は筍ご飯と、煮しめを、、、、、、

焼き筍や天婦羅もいいが、

作るのはカミさん、私はただ、食べるだけ、、、、

 

今日の1句

故郷の春筍の便りくる    ヤギ爺