令和3年4月18日(日)
蜆 汁 : しじみじる
蜆は二枚貝網異歯亜網シジミ科に分類される
二枚貝の総称
淡水域や汽水域に生息する小型の二枚貝で、
小型で縮むから転じた名前。
日本在来の種は、ヤマトシジミ(汽水性)と、
マシジミ、セタシジミ(淡水性)がある。
ヤマトシジミは、北海道の網走湖、北上川、
利根川や島根県の宍道湖産がある。
セタシジミは、その名が指すように滋賀県琵琶湖
(瀬田の唐橋)産。
マシジミは、日本全国に多く見られた種である。
河川の中、上流の砂礫底に生息しているが、水域
の変化や、外来種(タイワンシジミ)が激増し、
大量に繁殖したため、在来のマシジミは激減した。
蜆 汁
蜆は4,5月頃が旬で美味しく、これを味噌仕立
ての汁に入れたものをいう。
一つ一つの小さな身を取って食べるのは面倒だが、
亦、それも楽しみの一つで、小味な風味がある。
蜆には肝臓の働きを助けるオルニチン、疲労回復
効果のあるタウリンやビタミン、カルシウム、亜
鉛などの栄養が豊富である。
昔から黄疸や寝汗等に効くといわれている。
古来、蜆の味噌汁は貧血予防にも良いとされ、
女性の母乳の出がよくなるとも言われていた。
味噌汁には必須アミノ酸が豊富で、美味しくて
栄養が豊富であり、その上安価で在った事から、
江戸の頃には、病人の滋養強壮に重宝された。
時代劇を見ていると、蜆売りの子等が早朝から
売り歩き、家計を助けるドラマを多く見る。
久しぶりにカミさんが蜆を買って来た。
最近では、スーパー等でもあまり見かけず、
在っても小ぶりのものが多い様だ。
早速、蜆汁を、、、、
今日の1句
宿酔の朝あつあつの蜆汁 ヤギ爺