令和5年2月18日(土)
榛の花 : 赤楊(はんのき)の花、はしばみ
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カバノキ科ハンノキ属の落葉高木、高さ1~20m
中には、30mもn大木もある。
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早春、葉が出る前に細長い円柱状の暗褐色の雄花を木枝から
下向きに垂れ下がり、黄色の花粉を出す。
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これは前年の秋に出来た莟(つぼみ)が、冬を越したもの。
古名は「はりの木」の音便形。はんは「榛」の字を当ててい
るが、これは山野に自生する同類の落葉低木「ハシバミ」の
漢名である。
日本では北海道から九州、沖縄まで至る所に分布する。
朝鮮半島、台湾、中国東北部の東アジアにも分布している。
榛の木は低地の湿地や沼沿いに自生する。 湿原などには
森林を形成することもある。
近年では水田耕作の放棄された地に繁殖している例もある。
榛の木の葉は有柄で互生し、長さ5~15cmの長楕円形
または長楕円卵形。葉の縁は浅い鋸歯がある。
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葉の寿命は短く、春先に伸びた若葉は6月頃には次々に、
緑色のまま落花するようだ。
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花期は11月から翌年4月頃で、葉に先立ち単純花が付く。
雌雄同株で、枝先に円柱形の雄花穂が1~5個垂れ下がる。
雌花穂は楕円形で紅紫を帯び、雄花穂の下部葉腋に1~5
個つける。
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10月頃に松かさ状の果実が1~5個付き、熟すると長さ
15~20mmほどになる。小さな実は翌年の春迄残る。
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未熟な果実、
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十月頃に熟す、
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熟しきった実、
榛の木が密生する地域では、花粉による喘息発生の恐れが
在り、注意が必要である。
榛の木は良質な木炭の材料となる。材に油分が含まれ生木
でもよく燃えるとのこと。
また、葉の中には根粒菌から窒素を多く含み肥料木となる。
軟質の材質は家具や器具に多く使用される。
樹皮や果実は、褐色の染料として利用される。
また抗菌作用があり、消臭剤として効能があるとされる。
榛の木は、地味な樹木であるが、様々なカタチで存在感の
ある樹木、、私自身、榛の花を余りよく知らなかったが、
吟行の折り、句仲間から教えられることが多い、、、。
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今日の1句
閑散の道うなだれて榛の花 ヤギ爺