「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「龍源院」 (りょうげんいん)

2007年01月18日 07時47分07秒 | 古都逍遥「京都篇」
 大徳寺南北派の本庵で、文亀2(1502)大徳寺の開山、大灯国師より第八世の法孫、東渓宗牧禅師を開祖として能登の領主畠山義元公、九州の都総督大友義長らが創建した室町時代最古の禅宗方丈建造物。表門、本堂は(ともに重要文化財)創建当時のもの。方丈は庭々に囲まれ、北に枯山水の「竜吟庭」、南の方丈前には「一枝坦」、方丈東側には「東滴壺」というそれぞれおもむきのある庭が配置されている。

 公開宝物には鎌倉時代建長2年(1250)行心作の本尊釈迦如来座像、日本最古の種子島銃、豊臣秀吉と徳川家康が対局した四方蒔絵の碁盤(重要美術品)等がある。また、方丈室中の襖絵「竜の図」も見ておく価値がある。
 さて、「一枝担」庭には樹齢七百有余年を経た山茶花「楊貴妃」が真紅の花を咲かせて有名になったが、樹齢つきて枯れてしまったという。右に「阿の石」左に「吽の石」があり、阿吽の石庭ともいう。この石は昔、聚楽第のものと伝えられている。

 「竜吟庭」の青々とした杉苔は果てしない大海原を現わし、石組が陸地を表現しているそうだ。「東滴壺」は日本最小の石庭、深い悟りの世界に吸い込まれそうな凛とした格調高い石庭である。

 所在地:北区紫野大徳寺町82-1。

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