「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

20年前の節分の日 

2023年02月04日 18時37分52秒 | 日常のこと&写真
 20年前の節分の日の日記を紐解いてみた。
平安神宮節分会 2003,2,3 快晴
 仕事を精力的にかたずけて、淀屋橋の駅に急いだ。ここから京阪電鉄の特急で三条駅までは、約五十分だ。昼食も済んでなかったので、駅の売店でオムスビ弁当を買い、電車の中で食べた。特急は比較的空いているので、一人座席になって弁当を食べていても、人には迷惑をかけることもなく、一路三条へ。
 我が家のある駅を通過する頃、なんだか眠くなった。まだ二十分ほど時間があるから寝ても大丈夫、とばかり眠ってしまった。「もしもし、終点ですよ」、車掌の声で目がさめた。アジゃー-、これは寝すぎたしくじった。三条を通り過ぎ、終点の「出町柳」まで乗り越してしまったのだ。時計を見ると一時三十分になろうとしていた。大急ぎで地上に上がり、タクシーを拾った。ここから800円も出せば平安神宮に行けるはず。タクシーだと十分ほどで着くが、歩くとなったら午後二時には間に合わない。
 料金を払い、内苑に飛び込んだが、もう黒山の人だかり、どうしよう!これでは、いい写真が撮れないぞ。ロングのレンズが突き出せるポジションを小走りで探し回り、肩と肩の間にレンズを入れることを断って構えた。とても三脚など使えない。脇をしっかり締めて、レンズの中ほどを左手で受けて、手ぶれしないようにスタンスを取る。フィルムは質感の良い富士のヴェルビアでは、とても手持ちには耐えられない。質感は悪くなるが、とにかく写ることが優先だ。用意した富士のプロビアISO400をセットする。

 古代衣装に身支度した面々が舞台に登場した。宮中で行われていたという古式にのっとった節分会が展開されていった。絵巻物をひもどいているような光景が繰り広げられた。一気に、シャッターを押した始めた。ところが、肩と肩の間にレンズを差し込んでいる状態だから、左右の人が、そのことを忘れて体を動かすのだ。だから、肩がファインダーに入ったり、顔の頬が入ったり、髪が入ったりする。それは仕方がない、左右の人だって夢中なのだから。その間断をついてカットする。ところがである・・・、とつぜんシャッターが切れなくなった。電池切れだ。いい場面のとこだったから、悔やまれた。急いで電池を交換、がしかし、時すでにおそしだ。

 だが、捨てる神あれば拾う神あり、とよく言ったものだ。一団が動き始めて、大門の方に向かっている。今だ! 一目散に大門の所に走る。やったぜベイビー! 儀式の最後は大門の前で行われるようだ。正面先頭の位置にポジションを取ることに成功!
 よし、と思って残りのフィルムを見ると、後5枚だけだ。これはいけない。5枚分は惜しいが、始まってから交換すると、いいタイミングに乗り遅れてしまう。強制巻き戻しで巻き戻し、新しいのを入れる。間にあった。36枚、全て撮り終えると、儀式は丁度終わった。
 撮り終えて安堵したのと同時に、果たしてうまく撮れただろうか、という不安がよぎった。今日はネガフィルムを用意していなかったので、ポジは露出補正をしなければまるで写らないという危険性をはらんでいる。だか、もう終わったことだ。自分を信じよう。それしかない。

 神宮前からタクシーを再び拾い、「廬山寺へ」というと、運転手???、「ほれ、京都歯科大学の裏にあるでしょう」というと、それでも分からないらしい。「ううう、梨の木神社、分かるかい。御所の所にあるだろう」と言っても???、こりゃだめかな。ガイドブックを広げて見ていた運転手「すみません、分かりまして、紫式部で有名なところですね」、良かった分かったらしい。「そこに3時までに着かないと困るから頼むよ」。
 廬山寺の前はもう大勢の人だった。ここの「追儺式鬼法楽」はかなり有名で、全国各地から訪れる。赤鬼、青鬼、黒鬼に扮した者たちが「鬼踊」をやる。山内に入ると、これも大変、黒山が幾重にも。もうポジションどころではない、レンズを差し込むところすらない。だめか。仕方がないから、境内を右に奥へ行くと、なにやら朱傘を差したお坊さんがいる。見ていると、鬼が見えた。しめた、ここから本堂前にいくのだなと。まだ、ほとんど人が居なかった。予想通り、三匹の鬼と雅やかな衣装をつけた女性、男性、それに色とりどりに袈裟をまとったお坊さんたちが居並んだ。「すみません、こっちを向いていただけませんか」と赤鬼に声をかけた。すると快く私をにらみつけてくれた。鬼踊は、撮れそうもないので、待機している面々を撮影。これでいいか、来年は早く廬山寺に来よう。
 でも疲れたな。再びタクシーを拾い「出町柳」へ。ここは始発、特急に乗り、中書島まで行くと、急行が待機。それに乗り換えて、わが町の駅まで。もう眠るわけには行かない。しっかり目をあけて、ちゃんと降りた。駅構内にあるラボにフィルム出して我が家へ帰る。

 わが家へ戻っても出迎えてくれる家内は居ない、東京のお袋の介護へ行っている。
 玄関に入るとメモ書きが置かれてある。
 「お風呂のガス、消し忘れないでね。明日はゴミの日、お願いね。明後日はビンの収拾日だから、夜中の内に出していてね、朝早く取りにくるので」とあった。一度、ガスを消し忘れたことがあったから心配してのことだ。来週の月曜日には東京から戻ってくる。
 部屋に入り、パソコンデスクにも書置きがあった、「お疲れさま。夕食のおかず冷蔵庫に入れてありますからね。牛乳は早めに飲んでね」、冷蔵庫を開けると、まるでピクニックでも行くようなおかずが中皿二つに盛ってあった。これはこれは三日分くらいあるぞ。有難いが三日も同じものを食べることになりそうだ。感謝。


                平安神宮節分

           蘆山寺節分

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早春賦 *歌:yama

2023年02月04日 11時40分33秒 | 歌のアルバム
立春を迎えて再アップしました。
チョット声が詰まり気味ですが、冬眠から覚めたばかりとお見逃し下さい。


早春賦 *歌:yama
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セツブンソウの季節

2023年02月04日 10時14分45秒 | 日常のこと&写真
 久しぶりに風もない穏やかな小春日和の天気となった。
 写真撮影には最高の日よりなのだが、まだ3月末までは多忙。
 昨年のセツブンソウをみながら春を楽しんでいる。
 蠟梅も盛りだ・・・。
















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予測的中

2023年02月04日 00時17分18秒 | 日常のこと&写真
「各社決算内容がかなり厳しいから、来年は購読部数に相当影響しますよ」と社長に購読予測を進言していたが、「そこまでは落ちないだろう」と言う。
 だが2月に入ると各社、各代理店などから購読部数削減通知が入り出した。本日、これまで最も多かった大手某社が半減。ここが半減すると相当の痛手だ。月末にかけてさらに通知が入ることになる。現在まででアンダーの境界点に近づいている。
 社長から「山さんの予測通りになりましたね。休刊決断は妥当なタイミングでしたね」と言う。これが競馬だったら大儲けするところだが・・・。
 経営は先読みが重要。
 予測と手立てを間違えなければ債務を抱えることもなく、赤字になる前に退くことができるし、他の手立てを講じることも出来る。だが我が社は撤退選択。そういう意味では社長は私に救われたという。仕事を失うことは辛く寂しいが負債を背負うほうがもっと辛い。これで良し。私の役割も、肩の荷も下りた。


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