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第二話「無意識の意識の働き」

2024年11月30日 22時05分21秒 | 朝目覚めたら新しい自分がある
第二話「無意識の意識の働き」
江戸時代の剣術家伊藤一刀斎の言葉に「人は眠っている時でも、足がかゆいのに頭をかくことはしない」といっているのがある。剣の極意を例えて言い表したものだが、極意を得とくした者は無意識のうちに身体が反応するものであると言っている。
 人間には計り知れない無限の能力が備わっている。普段は気づかない能力で火事場の力という想像以上の力があるというもので、身に危険を察した時に咄嗟に防衛する機能が働くことがある。反射神経もその能力の一つで、小さな虫が目に飛び込んできたりすると瞬間的に目を閉じてしまいます。自分の意志とは関係なく無意識に目を守ろうとするのです。
 殺気を感じるという意識がありますがこれなども身体防衛本能の働きといえるでしょう。人間には誰にでもこのような能力が備わっているもので、いわゆる気の力という能力で、この能力は精神を集中することによって潜在化していた予知能力や積極的な意志の力が顕在化して現れるのです。
 剣豪といわれた柳生但馬守や宮本武蔵などにも影響を与えた草庵の高僧沢庵和尚は、「至極の位に至り候えば手足身が覚えていて候。心は一切いらぬくらいになるものにて候」と説いている。自分自身を信じて何事にも一途な気持ちと気概で立ち向かっていくことができたら信じられないほどの力が湧きおこり願望を成就することができるのです。誠心誠意心を込めて専心一途に打ち込むところに潜在意識がふつふつと目覚め、気が満ち溢れ積極的な生き方生きがいが生まれるのです。


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