ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

東日本大震災ボランティア活動7-1 朝帰り

2011-05-09 15:54:59 | ボランティア



木曜の夜バスで静岡を出発して翌朝に遠野に着いた
災害ボランティア支援センター に2泊して 

昨夜またバスにゆられて 月曜の朝家に帰った
長時間のバス車中泊は熟睡できないのでかなり疲れた

センターの宿泊スペース30畳 割り当ては畳一枚分しかなくてこれも疲れる
しかも隣の人の巨大ないびきに悩まされ1日目はほとんど寝れなかった

2日目に場所を変わろうかと思ったが部屋の全員が同じ想いでいたようだ
隣の部屋の女性も聞こえたらしく 耳栓を私に渡してくれた 

そのおかげで センター泊まり2日目は静かな夜だった

私たちは家に帰れば 静かに寝ることができるが
避難所の人はこのようなことが毎日かもしれない

現地でみた 様子を細かく書きたいが
あまりにも悲惨で 文章では伝えるのは難しい

その為の写真撮影と思っていたが 現地の人の感情を考慮して
撮影は遠慮するように再三伝えられた 

多くの人が亡くなり 家族や知人を失った人が大勢いる中では
当たり前のことでもある 断りなしには撮影もできないのも当然だ

しかし今の想いは後の思いだとは限らない 後から気付いても写真は撮れない
人に伝える手段に写真は有効だ後の世まで伝わる  想いが交差した

報道などで被災地という呼び方をするので私たちもそのように言っているが
その人たちにとっては 故郷だ現場の人に向かって安易に被災地とは言えない

ガレキの山もその人から見れば家財なのだガレキというのも気がひける
感情をそこねた人はボランティアを見ると腹立たしく感じている

手伝いをしてやるような気持ちではボランティアはできない
現場でボランティアは歓迎されるばかりではない 

手伝わせていただく謙虚な気持ちが必要だ
お手伝いできた自己満足だけのボランティアなのだ私は

写真は毎朝ここでその日のニーズにあった支援場所を
決めてもらって出かける遠野総合福祉センター前

6日東名の渋滞で1時間遅れてここに到着したため見れなかったが
ここに藤原紀香が来ていたらしい 逢いたかったという人が多かった


善意の毛布

2011-03-19 20:20:46 | ボランティア

運び込まれれる毛布次々と各地から自転車で持ちこむ家族仕分けするボランティア毛布の山ベランダもいっぱい東北へ向かう車に積込み各地へ明日の便待ち

何とも気持ちの良い日になった 優しい人が何と多いことか
そういう人たちに大勢会った 日本人だけではなかった

スリランカの青年やミャンマーの女子大生みんな優しい
そして善意の毛布の数にびっくりした 優しい人がこんなに多い

静岡県ボランティア協会で被災地の要望で集めた毛布の数量は
昨日まで13000枚にもなった そして今日運ばれてきたのは4000枚

各地の福祉事務所で集めたものから 個人で持ちこむ今風の若者
友達に呼びかけ車いっぱい集めてきた人 家族で持ちこむ人など

福祉会館玄関へ持ち込まれた毛布は2階で5枚で結わく
積み込みは1階 ロングボディーの14t トラックに2200枚詰まる

それが今日は2便出発した 車に積むには台車で運んだり 
手渡しリレーで汗だくになったが なぜか馬力が出る

今日は6時間くらい手伝わせてもらったが 何とも爽快な気分だ 
ボランティアは誰のためでもない 自分のためだと実感した


アフガン報告

2011-01-30 11:50:44 | ボランティア


カレーズの会レシャード理事長は 年末年始アフガニスタンを訪問してきた
滞在中にも自爆テロや爆発事件は日常茶番事で治安の悪化の報告だった

その中でカレーズの会で新設した学校が1年ぶりに再会されたという話もあった
学校は2009年10月建設され184人の生徒が通っていたが治安の悪化で

生徒も先生も通うことができなくなり開講してすぐに閉鎖に追い込まれていた
報告によると昨年9月新学期から431名の生徒に13人の先生が教えている

地域復興支援チーム(PRT)やカナダ軍と北大西洋条約機構(NATO)軍が
国づくりの目的でぶどう畑や ザクロ畑を破壊して道路をつくっている

一般住民はそれが何なのかわからないでいる旧ソビエト連邦が
行ったことと同じことが現在のアフガニスタンで起こっている

アメリカ軍の無人飛行機も夕方から朝にかけて飛びカレーズの会の現地診療所も
昨年 近くの爆撃で窓ガラスがほとんどわれてしまったという

一般住民は電気もなく炭のこたつで暖を取るがその炭すらも買えない
貧しい人は毛布だけで冬を過ごすしかないという

アフガン政府のタリバン一掃作戦は 住民に歓迎されていない
日本まではなかなか伝わらないアフガン情勢 生々しい話が聞けた


ゴミ拾いで拾ったもの

2009-09-05 17:17:17 | ボランティア


地元の銀行が主催する清掃ボランティアがあった
仕事で世話になっている工場も それに参加する

その工場に使われる身 私も義理で参加した
3名しかいない職場で一人だけの参加33.3パーセントの出席率だ

工場からは全従業員の1パーセントにも満たない4名だけ参加だった
他の企業からの参加者も含めても30人くらいだ

今日は山の中の公園のゴミ拾い 見た目はきれいだったが
生垣の下など探して たくさんのゴミを集めた

私は以前の会社在籍中も 同じ主催の石畳のゴミ拾いなどには独りだけで参加していた 2.8%
それを知った現在の社長が 私を雇うきっかけにしてくれたのだ

私はゴミを拾ってそれ以外の もっと大きな拾いものをしたのだと思う
おかげで 日々快適に仕事をさせてもらっている(合掌)

ーーと ここで話を止めればいいが 下記を書くのが私の欠点ーー

ちなみに以前の会社の所長は私がこれに参加していることすら知らなかった
利益に即結びつかないことなど一切認めるような人物ではなかったのだ

その会社は仕事の量をまた減らされた 来年は消えていくといううわさもある
当然売り上げも極端に減ってしまい 哀れにも所長は外に追い出されてしまった(アーメン)


アフガンからのレポート

2009-04-01 21:34:18 | ボランティア

会報が送られてきた
それには 現地活動レポート
が載っている それによると

アフガニスタンの治安悪化が厳しい状態だ
NATOの統計よりも地元の情報はさらに厳しい

    カッコ内はCNNで発表されたNATO統計
襲撃事件 55%増し (31%増し)
米軍やNATO部隊死者 40%増し (26%増し)
アフガン軍人死亡者 70%増し (64%増し)
アフガン警察死者 85%増し (64%増し)
市民死亡 62%増し (40%増し)

一人のテロリストと戦うために 数千人の民間人に空爆 攻撃 ミサイルや
射殺の犠牲を強いられるのが 本当に人間として許されるか 

このような疑問をアフガン国民は持っている 批判の声が反発に変わり
我慢できなくなり 一般住民の中に反アメリカ 反西洋感情が強まってきている

ABCの調査では アメリカ大統領のアフガンへの増派はアフガン人82%が反対だ
増派を行えば アフガン国民80%の反発を買う可能性がある

アフガン人からみた解決策として
米軍 NATO軍 ISAF軍の軍事行動を見直すこと
国際テロ組織アルカイダとタリバンの区別をすべき
旧政権タリバンとの対話が必要 など

復興支援がアフガン社会の末端まで届くこと
それに関しては NGOやMPOの役割が一番大きいと思われる

と現地からの報告があった 

また会の理事長は

アメリカが増派すれば同盟国日本は 
自衛隊派遣か後方支援策をして機嫌を取ることになる

それよりも カンボジアや東ティモールで事績を上げた対話路線を
米国等の国際社会に言われるよりも先に取り掛かることが肝心だ 
インフラ整備において日本が積極的な役割を果たすべきだと指摘した

世界的な不況にある現状で 技術力や経験豊かな団塊世代の雇用対策として
ODAを利用した国際貢献がもっとも有力な手段

軍事的な手段を使うことなくして日本らしい国際協力が 
同盟国としての役割が果たせることになる

(この内容は会報より転記)