サヨさんは熱海に旅行に行った 独居老人の弁当配達を頼まれた
数は少ないが場所が離れているために時間が掛るし道は狭い
道が狭いために子どもたちも家に住まなくなり 独居になったなど想像した
老人は家にいないのか出てこない 声だけかけて弁当を置いてくる
独居老人の家で声をかけても返事がないと気がかりだが
大事には至らないだろうと 自分を慰めて次の家に向かう
初めて配達する家は まかないの人に場所を聞いてあった
その人のいわれた家に届けたが 配達後に間違いだと気がついた
と言うことはまだ配達していない家がある もう惣菜は使いきった
まかないの人は配達した家にとり返しに出かけたが時すでに遅し
声をかけても出てこないが 弁当を食べるのは早かった
弁当は足りなくなったが 元気だったことの安ど感がわいた
各人へは何ヵ所かの業者が手分けして配達している それも毎日ではない
そこの予定は今日ではなかったのだ
未配達の家には 急きょ自分の昼飯用にとってあった弁当を届けた
忘れらた家は運悪く町外の一番遠い家だった それでも午前中に間に合った
帰路は満開の桜を撮影しながらのんびりと帰る 平日でも人が多い
消費税が上がるまえにカメラと パソコンを買う気になったので市内へ向かう
とりあえず 家電店でパソコンをみたが 自分の気持ちに魔手がはいる
両方欲しいのは確かだが その気持ちは増税に惑わされているではないかと
なかなか消費しない私は声を掛けられても 出てこない老人と同じ気がした