内館牧子著 「すぐ死ぬんだから」
NHKドラマで見て知り 図書館で本を借りた
年をとれば誰だって退化する
鈍くなる
緩くなる
くどくなる
淋しがる
同情を引きたがる
ケチになる
どうせすぐ死ぬんだからとなる
そのくせ好奇心が強くて生涯現役だと言いたがる
身なりにかまわなくなる なのに若いと言われたがる
孫自慢 病気自慢 元気自慢 これが 世の爺サン婆サンの現実だ
この現実を少しでも遠ざける気合と努力が 良い年のとりかたにつながる
と冒頭から興味をひく文章で始まる また本文で人の裏を読む会話が楽しい
去る者は日々に疎し 人は居なくなればすぐに忘れられてしまう
「人間は中身」という人はたいてい中身がない
それを自覚して外側から変えることだ 外が変われば中も変わる
内館牧子は過剰に人を信用するなと教えてくれているのかもしれない
ドラマはNHKBS日曜日22時三田佳子が「平気で生きて居る」役を演じている