グラン・トリノは1972年のフォード車
映画は車の話ではない でもこの車も出てくる
戦争の罪悪感をわびながらも
誰からも好かれず 厄介者のおじいさん
妻に先立たれ一人で暮らしているが
頑固ゆえ親戚縁者も寄り付かない
隣に住む価値観の違う東洋系家族との付き合いで少しずつ平穏になって行く
頑固なじいさんと 隣りの内気な少年との友情が楽しい
じいさん役はこの映画の監督イーストウッド 「硫黄島からの手紙」の監督だ
走るシーンがほとんどないグラン・トリノだが
映画を見た後からなぜか気になる存在になってくる
古き良き時代が かすかに次世代に受け継がれていく
それを見守ったのは映画館の観客とグラントリノ
静かに物語りは展開して行き余韻の残る映画だった
今の時期 家を尋ねても
居るのは猫ぐらいで留守の家が多い
家族総出で茶原にいる
この天空の茶原でも茶摘がはじまった
茶摘といっても裾を摘むくらいで
後は機械刈りになる
そうなると忙しくなるが まだ余裕の茶摘だ
柿の木の下の日陰などで十分休憩をとる
そこで手伝いに来た親戚の人など 甘いものなどで接待される
連休になり都会で暮らす 子どもたちも里帰りで 茶摘を手伝う
ちなみにこの辺りでは茶畑とは言わないで 茶原と言う ちゃばらが賑わう時期だ
私は茶原に茶木がないので茶摘はない 暇をもてあましていた
暇つぶしにフラフラと町内を徘徊していたら おばあさんになった農家の同級生にあった
「この間の旅行なぜ来なかった」「会社が変わったばかりで休みにくい」など話した
今日は手伝い手がいないので 茶摘は休みにしたという
少人数で摘んでも機械で揉む量が満たないのだろう
今は昨日摘んだお茶を 製茶しているので後で届けてくれるといった
家でお昼ごはんを食べていると その人が新茶を缶に入れて持ってきた
日曜日の映画帰り 時間があった
帰りとは逆方向の隣り駅へ向かった
グランシップで開催中だった
静岡空港開港記念「世界すし博覧会in静岡」
発酵学者 小泉武夫の講演があった
著書「食の堕落と日本人」を
読んでいたので興味があった
鮨は体によいと言う話をしていた
日本の米は粘り気がある 静岡にはお茶がある ワサビがある 醤油屋が多い
など鮨に適している県だとヨイショした 空港が出来れば島根のそばなどのように
静岡では鮨を土地の特徴として売り物にすることが出来ると 主催者にもヨイショ
すしは漢字で「鮓」と「鮨」があるが 鮓は なれずし 葉で包むのは 葉に殺菌効果があり腐らない
鮨は にぎりずしなど歴史を話した が午後だったので少し寝てしまった
二部はトークショー 研ナオコがワサビで病気が治った人の話をした それなりに楽しかった
でもやっぱり話を聞くよりも 鮨は食べるに限る
助手席に乗せて貰い家まで1時間はきつかった
気持ちが悪くなりそうになった
喜久酔をコップで2杯 冷が喉をすんなり通り抜けた
サッポロ黒ラベルの大ビンを飲んだ後だった
以前大河原さんと島田駅前で1升飲んでブラックアウトしたことなど
過去の武勇伝となってしまった アラ還になり 飲むのも弱くなった
刺身はきれいだ そら豆も アスパラもおいしかった
焼津の「野田屋」 常連客が多い店だったが静かに飲めた
店は目立たない場所 以前確認していたので迷うことなく到着した
家を出る前に電話を入れた そのときに名前も時間も聞かれなかった
早くつき店の外で開店を待った オヤジさんが出てきて「電話の人ですか」と聞いた
一番で店に入った その後次々来る客はみな予約などしていない様子だ
オヤジさんは見かけは難しそうだが これは思いすごしで笑顔が優しい人だった
ビールと一杯目のお酒までは チビリチビリと残量を確認しながら飲んだ
2杯目の酒は知らぬ間になくなった コップの底が抜けているのではないかと
受けの枡を確かめたが 枡には水滴はなかった
地酒の種類が多いのは 表で酒屋もやっているからだろう 昼は酒屋 夜は居酒屋
それも本格的な居酒屋で 昔よくあった 酒屋の片隅で男衆が飲んでいるのとは違っていた
女性客も多いというし「一人でも寄れる店」と隣の席の常連らしき女性客が言った
みのもんたの
クイズ番組ミリオネア
それを真似したのか
同じ番組が存在していたのか
そんなことはどうでもいい
インドのスラム街で育った少年が
巨額の富を得るクイズに答え続ける
一問出題ごとに過去の場面を回想する形式の映画
http://slumdog.gyao.jp/
成長するインド社会とスラム街で暮らす子どもたちの実情を知るには良い
映画館もマニアックな映画を上映する サールナートホール ほぼ満席だった
評論家の評判がいい映画 残酷な場面が多いこの映画とは比べられないが
夕べBSハイビジョンで見た 中国の郵便配達の番組のほうが私好みだ
クイズ番組に出ることになった理由は最後に明らかになる
インドも魅力ある国だ 娘はこのゴールデンウイークに出かけるようだが 何を見てくるのだろ