冬場の足慣らし兼ねて県内の日和田山へ。低山ながら岩場あり、展望ありで最近お気に入りの山。特に今回は、3年前に亡くなった登山家・田部井淳子さんを偲ぶ記念碑が登山口駐車場に設置されたと聞いたからだ。田部井さんは世界最高峰のエベレストに女性として世界で初めて登頂した人。一度だけ北アルプスの涸沢でお会いしたことがある。たまたま同行の登山ガイド氏の縁で挨拶を交わしただけだが、有名人といったそぶりはまったく見せず、気さくで陽気な方だった。エベレストを模した碑にはその時と同じ笑顔、しばし黙礼してから歩き始めた。緩やかに登って一の鳥居で、いつものとおり男坂の道へ。水場から急坂となり、木の根や岩が続いて大きな岩場を三点確保で登りきると二の鳥居・金刀比羅神社前の広場に。眼下に巾着田や関東平野、遠く富士山も見える景色に気分最高。この後は日和田山から物見山まで行って、折り返すお決まりのコース。紅葉も少し残っており、師走とは思えない暖かさに包まれて楽しい半日を過ごした。ここの登山コースとは別なところにある岩場で田部井さんは若い頃、登山技術を磨いていたとのこと。それで記念碑には「日和田山からエベレストまで」の文字が刻まれていたのだ。月命日の毎月20日には田部井さんを慕う人たちが各地から集まって「思い出登山」が始まっているとも。元々、首都圏では人気の高い山、山ガールの聖地としてさらに賑わいそうだ。2019年12月12日(木)/日和田山登山口・駐車場09:00~(男坂・岩場)~09:30二の鳥居・金刀比羅神社09:40~09:50日和田山305m~(途中、車道)~10:20駒高集落・登山口~10:35物見山375m 10:45~11:25二の鳥居・金刀比羅神社11:40~(男坂・見晴らしの丘)~12:05日和田山登山口・駐車場