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連休明けからの連続した仕事も終わり今日はノンビリしてます、未だ「武漢風邪」の影響で緊急事態宣言が39県で解除されました。残る8つの都道府県について政府は1週間後の21日をめどに解除が可能かどうか改めて判断する方針である。
「武漢風邪」も愈収まる様相の時期に、あの「アベのマスク」が届く、封も開けないが、少し小さめで見れば判るが使えない模様、税金の無駄遣いも甚だしい。この辺りは流石日本政府らしいというより安倍(アホ)政治か?
「武漢風邪」も意外と長引きそうである、2次感染に十分注意が必要であるが日本政府は口先ばかりで、コメントを解析すると、本気には取り組んでいる事も無い事が伺える。確かに何も対策しない割に被害は少ないとの解析結果であろう。
政治世界は悪巧みの巣窟で、まさかこの時期にこのような法案を通過させようとする政府与党は躍起だ、これで益々赤字国債が増え懸念される、益々日本の沈没は早まるであろう。
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庭には蔓バラが元気よく育ち、今やバラの花を楽しむ時期である。
この時期はなるべく普段は余り聴けない長い時間のかかる曲を聴くことも良い方法である。特にオペラ、宗教曲等を聴くにはチャンスかも知れない。
筆者は決してワグネリアンではないがワーグナーの4部作「ニーベルングの指環」のバイロイトでの初演をした伝説的指揮者、ハンス・リヒターHans Richter(1843年-1916年)により、ウィーン・フィルは、世界的名声と無比の伝統を有する、オーケストラとして決定的な存在となりました。それには、ワーグナー、ヴェルディ、ブルックナー、ブラームス、リストなどが、ウィーン・フィルの指揮者としてまたソリストとしてコンサートをしたことも貢献しています。
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又ハンス・リヒターの「黄金期」といわれた就任期間中に、ブラームスの交響曲第2番および第3番、ブルックナーの交響曲第8番が初演されました。グスタフ・マーラー(1860年-1911年)とは、初めての外国演奏旅行(1900年のパリの万国博覧会)をしました。
ウィーン・フィルは、1908年に官庁の許可を得た協会組織となり、外国演奏旅行も拡大され、ヴァインガルトナーの指揮下では1922年夏に南アメリカにまで行きました。音楽史上重要な意義のあるリヒャルト・シュトラウスとの密接な関係は、ウィーン・フィルの豊かな歴史のハイライトの一つです。
ヒットラー総統も相当ワーグナーには熱狂的なファンと聞くが。無論、他の人物にもそうしたことはあるわけだが、彼らのワーグナーへの傾倒ぶりは、信仰に近いものがあるという。ワーグナーを聴くためにバイロイト祝祭劇場に行くことを、しばしば「バイロイト詣で」と呼ぶのがひとつの証左である。もっとも、『パルジファル』は初演後長らく、ここ以外での演奏を禁止されていたため、多くの者がバイロイトへの旅を余儀なくされた)。ワグネリアンという言葉がネガティブな意味合いを持つに至った理由のひとつに、ワーグナーの反ユダヤ主義がある。
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筆者はハンス・クナッパーツブッシュHans Knappertsbusch指揮のバイロイト音楽祭のものが好きで良く聴くが今回は、最近の指揮者のフィリップ・ジョルダン を聴いてみる。
ジョルダンは、昨今では数少ない劇場でのたたき上げの指揮者といえる。指揮者アルミン・ジョルダンの息子としてチューリヒに生まれた。早くも19歳の時にウルム市立歌劇場のコレペティトゥアとして最初のキャリアを積み始め、後にカペルマイスターになる。大きな転機になったのは、1998年から4年間、ベルリン国立歌劇場でダニエル・バレンボイムのアシスタントを務めたことだろう。
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は、初期の習作的な作品を除いて、ワーグナーのオペラの中で唯一の喜劇的なオペラとなっています。また、神話や伝説の話を題材にしているワーグナーの作品あって、歴史的時代の特定できる実話を題材とした作品で、前作の『トリスタンとイゾルデ』が半音階的な手法の滑らかな流れの中で淡い感じの音楽になっているのに対し、『マイスタージンガー』は全音階的な手法によりはっきりとした明るい音楽を持ち味にしています。
イタリアオペラのような滑稽な喜劇ではなく、演奏時間も4時間半に及び、第3幕の歌合戦に向けて、ワーグナーの重厚な音楽による壮大なドラマとして、ザックスの諦念な話が軸となっており、まさにドイツオペラらしい作品と言えます。
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ワグナーは新しい響きを求めてバス・トランペット、ヘッケルフォーンを取り入れている。ワルキューレの第一幕において、ジークムトン未だ見ぬ父親の形見として振るうはずの剣に語りだす直前にバス・トランペットを独創がっきとして印象的に用い、剣の動機はラインの黄金幕切れの直前に初めて登場以来バス・トランペットによる表現を選択したようだ。
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後はオーボエより1オクターブ低い音が出るヘッケルフォーンなる楽器等も開発しているようです。話は変わるがバッハも新しい楽器を導入した、愛のオーボエと言われるオーボエ・ダモーレが当時出来た楽器で時代とともに変化したようです。
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フィリップ・ジョルダン(Philippe Jordan)スイスの指揮者。チューリヒの生まれ。父は指揮者のアルミン・ジョルダン。チューリヒの学校で学び、その後各地の歌劇場で経験を積む。ベルリン州立歌劇場のダニエル・バレンボイムの下でアシスタントや首席客演指揮者を務めたり、アメリカやヨーロッパの歌劇場や音楽祭に客演している。
2009年より、ジェラール・モルティエ総裁の下で、空席となっていたパリ国立オペラの音楽監督。
2014年からウィーン交響楽団首席指揮者。
『ラインの黄金』、『ワルキューレ』、『ジークフリート』、『神々のたそがれ』から、満遍なく選曲されていました。『ニーベルングの指環』の入門編としてバランスのとれた選曲でしょう。比較的よく知られている管弦楽曲が収録されていました。個人的には、ワーグナーの音楽を楽器演奏したり合唱で関わったりしましたので、久しぶりにワーグナーの音楽と向き合いました。いずれも雄大で華やかな音楽ですが、調性の変化、複雑な和声進行などは聴くよりも演奏することで体感するわけです。
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パリ国立オペラ座管弦楽団の音楽監督とウィーン交響楽団の首席指揮者を兼任(2015年時)する、フィリップ・ジョルダンの2013年発売作品が国内盤でリリース。
2010年~2013年にわたり"指輪"を上演、聴衆からの絶賛を受けたフィリップ・ジョルダンとパリ・オペラパリ国立オペラ管弦楽団の凄さが結晶したアルバム。
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2017年バイロイト音楽祭から新演出の楽劇がBDに
《フィリップ・ジョルダン / ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』》
『トリスタンとイゾルデ』(2016年)、『パルジファル』(2017年)に続く、DGとバイロイト音楽祭からの新演出作品のDVD/BD化第3弾は『ニュルンベルクのマイスタージンガー』です。バリー・コスキー演出、フィリップ・ジョルダン指揮、初演は2017年7月25日。
『トリスタンとイゾルデ』(2016年)、『パルジファル』(2017年)に続く、DGとバイロイト音楽祭からの新演出作品のDVD/BD化第3弾は『ニュルンベルクのマイスタージンガー』です。バリー・コスキー演出、フィリップ・ジョルダン指揮、初演は2017年7月25日。
【収録予定】
ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(全曲)
【出演者、演奏者】
ハンス・ザックス:ミヒャエル・フォレ(バリトン)
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:クラウス・フローリアン・フォークト(テノール)
エヴァ:アンネ・シュヴァーネヴィルムス(ソプラノ)
ジクストゥス・ベックメッサー:ヨハネス・マルティン・クレンツル(バリトン)
ファイト・ポーグナー:ギュンター・グロイスベック(バス)
ダヴィッド:ダニエル・ベーレ(テノール)
マグダレーネ:ヴィープケ・レームクール(アルト)
フィリップ・ジョルダン(指揮) バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
演出:バリー・コスキー
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最近の物は流石録音も良くアルミンの息子フィリップによるワーグナー。骨太の音は父以上であり、そこに若々しい新鮮な気迫が注入されている。瑞々しい美しさも十分にたたえ、今後の活躍が期待。ステンメはややヴィブラートが大きいが、フラグスタートのような深い味わいがある。
2009年よりパリ国立オペラの音楽監督を務めるフィリップ・ジョルダンは、2010年から2013年にわたり『ニーベルングの指環』を上演、大絶賛を浴びた。そのエッセンスを凝縮した管弦楽作品集は、指揮者とオケとの蜜月を感じさせる充実の演奏だ。
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筆者の現在聴くエンクロージャーが掲載されていた筆者と同じ箱の掲載があり、このシステムも10吋のTANNOY ⅢLXを使用した掲載もある、未だこのシステムの愛用者は居るようだ。ここで我が愛するユニットTANNOYに付いて再度考えてみると、TANNOYユニットにはデュアルコンセントリック方式そのものがモニター用の開発であった。
確かにオリジナルのTANNOY IIILZのシステムで聴くも良いが、オーケストラ、楽劇等のフルメンバーの演奏では容量不足でホール感等の雰囲気の迫力に欠けるが10吋ユニットの素性は大変素晴らしく、大きな箱(アメリカンタンノイ等)に移植して聴けば素晴らしいプレゼンスを得られる様である。現在筆者はGOODMANS AXIOM 80に移植して聴くが大変素晴らしい効果を得ている。今や元のオリジナル箱には戻れそうな無い。
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1960年台まではスタジオモニターとして、かなりのシュアを誇っていたが、時代の推移とともに観賞用専用の道具の印象が強くなった、本国の英国や欧州でも大型システムが市場に参入し、スタジオモニターとしては他のメーカーに交換されてしまったようだ。筆者も永くこのユニットを聴いてきたが、あれこれ他のメーカーを聴いたが、最終的に10吋のこのユニットに戻る。
聴けば納得すると思うが、このユニットで聴こえる音が自然に聴こえる重低音、TANNOY独特の澄んだ色気も備えた高音、この音から離れられなくなる。
筆者が思うウィーン交響楽団の演奏は、こってりとどっしりと重すぎず、かといって軽すぎることがなく、適度な存在感を持っているこの様な音に好意を寄せる、なんと言っても聴きやすいオケに思う。
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パリ国立オペラの音楽監督と2014年にウィーン交響楽団の首席指揮者を兼任しているフィリップ・ジョルダン。
ジョルダン指揮のベートーヴェンを迫力満点、交響曲第7番は「メロディックなものが優先された2番に比べ、7番ではリズミックなものが優先されている。」としています。有名な第二楽章については、「葬列のような性格、長調のエピソード、フガートを持つなど、『英雄』のアダージョ楽章に近いがそれほどの重さはなく、これはシューベルトを思い起こさせる。」と言い、葬送における軽やかさ、喜びの中のちょっとした荘厳さといったものに、ハ長調交響曲『グレート』に近いところがあると感じているようです。
未だ50歳にも満たないフィリップ・ジョルダン指揮の演奏は落ち着いた演奏でもちろん録音も程よくベートーヴェンの演奏は良く合う様である。バレンボイムの背中を見ながら、多くの公演を振る機会に恵まれたジョルダンは、そこでさらにレパートリーを広げ、表現を深めることになったと思われる。
ジョルダン指揮を聴き改めてフランツ・コンヴィチュニー(Franz Konwitschny)指揮のベートーヴェンを聴くが「「ゲヴァントハウス管の恐ろしく古風な音色」「きわめて抑制された解釈」「指揮台上での必要以上の身振りは全く無かった」と書かれている。」と記載されているが当にそうであった。
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フランツ・コンヴィチュニー1901年8月14日、チェコのモラヴィア生まれの指揮者。1962年7月28日ベオグラードでリハーサル中に死去。ブルノのドイツ音楽学校を経て、ライプツィヒ音楽院在学中、フルトヴェングラー時代のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(以下GOL)でヴァイオリンを弾く。1927年から指揮者に転身、1930年、シュトゥットガルト国立歌劇場の首席指揮者に就任。1949年よりGOLの常任指揮者となり生涯その地位にあった。
フィリップ・ジョルダン(指揮) のベートーヴェンのオーケストラはそれなりにに好演だが筆者の好きなフランツ・コンヴィチュニー指揮と比べると品格の違いを味わう。
聴けば解るが流石、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団旧東ドイツを代表する、
コンヴィチュニーは間違いなく巨匠の一人だ。ブラボー!