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2012年の夏旅(ロングツーリング)
北の大地は「北海道ツーリング」の
ツーリング紀行第4夜の始まり
これから上陸する礼文島には
最北限の地「スコトン岬」があります。
日本最北端の岬は「宗谷岬」であることは
皆さん良くご存知かと思います。
しかし...
日本最北端の岬「宗谷岬」と
最北限の岬「スコトン岬」との最大の違いは、
その岬への「到達感」だと思っています…。
この最北限への「到達感」というものを、
この記事を読んで
感じていただければ幸いと感じます。
さぁ...
いよいよ
「礼文島」へ上陸の時を迎えました。(*^-゜)v♪
今宵(第4夜)は、
礼文島上陸から
礼文島を離れるまでをお届けします♪
7月15日(渡道3日目)
AM10:10-
「利尻島」を離れたボレアース宗谷は
定刻通りに「香深港(礼文島)」に着岸
ここ「礼文島」は、
利尻島とは違い島を1周する道は無く
南北へ伸びる道道40号は
礼文線(約25.8km)を行った帰ったとなります。
島の南方に位置する港より
北を目指し向かったのが...。
ゴロタ岬です♪
『ゴロタ岬』
ここは礼文島を散策する
「愛とロマンの8時間コース」の中でも
随一の展望を誇っている岬で、
海抜176mの山全体が岬となっており、
その山頂からは
360°の大パノラマを望む事ができる
絶景ポイントとなっています。
ヨッシーは、
8時間もトレッキングはしたくありませんので(笑)
ゴロタ岬北側の
標高50m程度の麓にある、
ちょっとした駐車スペースから
登山道を登る事にしました♪
なぁーんだ!
ゴロタ岬の頂上までは
たったの600m...と思うでしょ(笑)
登山道の様な道を
ライディングシューズで登るには
600mという距離でも厳しいので...、
この為に持参した
「トレッキングシューズ」に履き換えて
登ることにしました♪
画像は中腹より撮影しています。
ゴロタ岬(山頂)に到着♪
礼文島はかつて発生した山火事や、
その厳しい自然環境から
視界を遮る高い木がほとんど存在しせず、
ゴロタ岬の頂上への登山道も含めて
周囲は高山植物が咲き誇っており、
まるで天国にいるような感覚を
味わうことができる。
岬の山頂に立って辺りを見渡せば…
視界を遮る物が何も無い360℃の眺望が開け、
鮑古丹湾の先にスコトン岬、
久種湖とその先に金田ノ岬、
そして鉄府浜より
礼文島西岸の山並みと、
晴れていれば利尻山(利尻富士)を
見ることもできる。
ゴロタ岬から観る眺望の美しさを、
ある旅人が
「天国に一番近い岬」と例えたのだとか...。
確かにこの岬からの眺望は
その例えに見合うだけの美しさでした。
ゴロタ岬を後にし向かったのが...
スコトン岬です♪
『スコトン岬』
「須古頓岬」と漢字で表記されることも多い。
晴れた日には樺太(サハリン)を
望むことはできる。
ここスコトン岬は
最北端の岬ではないのですが、
宗谷岬(最北端の岬)とは違い
海に突き出した様な形状の岬なので、
この先に「続く道無し」といった
趣きがあります。OK!!( ̄▽ ̄)δ⌒☆
『最北端と最北限』
宗谷岬は北緯45度31分22秒、
スコトン岬は北緯45度27分51秒。
よって、
宗谷岬の方が約3分31秒(約6,541m)北に位置する。
以前は共に「最北」を名乗っていたが、
測量の結果宗谷岬が「最北端」と判明した為、
スコトン岬は「最北限」を名乗るようになった。
しかし、
日本国政府の実効支配の及ぶ範囲内での最北端は、
宗谷岬北西方にある弁天島(北緯45度31分35秒)であり、
更に日本国政府が
領有権を主張する範囲内での最北端は、
択捉島のカモイワッカ岬(北緯45度33分28秒)である。
スコトン岬の先端には
「最北限の地スコトン岬」の地碑があります。
スコトンとはアイヌ語で
「ス-コタン=夏の集落」という意味なのだそうです。
この場所は、
また後からまた出てきますから
覚えておいて下さいね♪
礼文島には
美しい岬が数多くあります。
美しい道を走り
次に向かったのが...
『澄海岬(スカイ岬)』
礼文島は花の浮島との異名を持つほど、
高山植物や固有種の花々が
咲き誇ることで知られていますが、
一方で、
青い海の鮮やかさも
人々の心をひきつけてきました。
「礼文ブルー」と呼ばれる
青い海を実感できるスポットが
「澄海岬」になります。
「澄海岬」の海の色は、
その名の通り「青く澄み渡り」
美しく弧を描く海岸線と
底まで良く見える
透明度の高いコバルトブルーの
海の美しさには心を奪われて仕舞います。
その後は
東海岸の金田ノ岬を巡り...
礼文島東海岸(上泊崎付近)より
利尻山(利尻富士)の眺望を楽しみ、
日本最北の湖「九種湖畔」にある
「九種湖畔キャンプ場」にテントを設営し、
この日のツーリングを終えました。
7月16日
am3:00-起床!
キャンプでの画像が無いのは…
これをする為にバタバタと
入浴や食事を済ませ、
早く就寝したためです(笑)
テントの中に荷物を残し
キャンプ場より向かった先は…
さきほどご紹介した
「スコトン岬」です♪
am3:00-にキャンプ場を出発して
何をしに来たのかというと...。
最北限の岬から昇る「日の出」を拝みにきました♪
日の出時刻まで時間があったので、
「日の出待ち」をしていると…。
なにやら軽自動車に乗った
お父さん達が集まってきました。オット!(・oノ)ノ
こんな早朝のスコトン岬に
何しに来ているのかと尋ねてみると…。
皆さん船泊漁協(漁師さん)の皆さんで、
漁が解禁になれば毎朝「スコトン岬」に集まり
「風向き」や「潮の流れ」を観察して、
漁のポイントや内容を
話し合って決めるのだそうです。♪⌒ヽ(*゜O゜)ノスゴイッ!!!
礼文島の漁場のことは
「スコトン岬」に聴けなのですね♪
まぁ...
お父さん達からしたら、
早朝にオートバイを岬に止めている奴の方が
「アヤシイ」のでしょうがね(笑)
ポツリポツリと
漁協のお父さん達が帰り始めた頃…
ゆっくりと...
東の空が白んできました♪
いよいよ「日の出」です♪
上陸時の「香深港」や
出発時の「九種湖畔キャンプ場」には
大勢のライダーが居たのですが、
早朝の「スコトン岬」には
ヨッシーの他にライダーの姿はありません。
皆さんまだ寝てるのでしょうね...(汗)
しかし...
「早起きは三文の得」と言った通りの
美しい「日の出」を見ることが叶いました♪
言葉に出来ぬ美しさ...。
「最北限の岬」で日の出を拝む...
この様な感動は
人生においてそう滅多に味わう事などできません♪
朝日はどこにでも昇ります。
しかし...
「最北限の岬」から見る「日の出」は、
想像していた以上に力強く
「心に響き」ました。゚+.゚(′▽`人)゚+.゚スバラシイ♪
キャンプ場に戻り
他のライダーを尻目に
そそくさと朝食を済ませテントを撤収し出発です♪
他のライダーの皆さんからすると、
陽が昇る前にキャンプ場を出て行ったかと思えば…
今度は
なぜあんなに「撤収を急いでるの?」と
いった感じでしょうかね(笑)
その理由はこれです…。
道道40号礼文線(香深村)周辺の
この景色を見たかったからになります。OK☆⌒c( ̄▽ ̄)
この眺望は...
天気の良い日の早朝。
それも...
「ほんの僅かな時間」にしか
見る事のできない貴重な景色になります♪
どうぞご覧下さい♪
雲海に浮かぶ利尻山(利尻富士)になります。
この姿を見る為に
「礼文島」を訪れる人が多い絶景中の絶景となります。
しかし...
この様な景観は天候や気候に左右されるので、
この絶景を見れずに「礼文島」を
後にした旅人も多く居たのだと思うと、
ヨッシーは見ることが叶い
とてもラッキーでした♪
「礼文島」を離れる前に
見ておかないとイケない場所がまだあります。
島の南西海岸にある
「桃岩猫台」よりの眺望なのですが...。
右側画像に写っている
「赤い屋根の建物」は見えますよね。
あれが...
かの有名な礼文島は「桃岩荘YH」になります(笑)
このYH(ユースホステル)の儀式?は、
23年前にヨッシーが北海道の地を
初めて「旅」した際に、
道内のキャンプ場で出会うツアラーの皆さんから
何度も何度も聞かされた程に
有名な物なものになります。
ある意味では「北海道名物」になるかもしれません(笑)
※詳しくはご自分でお調べ下さい。
さて...
早朝の「桃岩猫台」に
何をしにきたかと言うと…。
このYHのペアレントさん達が、
旅立つホステラーさん達を
お見送りをする姿を見にきました(笑)
赤い屋根に登り
深い礼文の山々にこだまする大声で、
※ペアレントさん達の
「いってらっしゃーーーーい!」
と言うお見送りに
※ホステラーさん達は
「いってきまぁーーーーーす!」
と大声で応えます。
この掛け合いは...
お互いの姿が見えなくなるまで
延々と続きます。
これも「礼文島の名物」です(笑)
ここ「桃岩猫台」は
「桃岩荘YH」を見るために設置された
展望台ではありません(笑)
※ペアレント:ユースホステル(YH)の管理責任者
※ホステラー:ユースホステル(YH)の宿泊者
『桃岩猫台展望台』
桃の形をした巨岩「桃岩」を確認できるのが、
礼文島香深とは逆側の西海岸の、
標高50mほどの高さにある「桃台猫台展望台」です。
この展望台からは「桃岩」だけでなく、
海岸の「猫岩」「地蔵岩」方面の
元地漁港と集落を見ることができる
ビューポイントとなっています。
どうですか?
桃の形に見えますかねぇー(笑)
眺望は抜群の展望台なのですが...
生憎この日は雨でしたので眺望は望めませんでしたが、
道道40号から「桃岩猫台」までの間は、
「礼文島」では数少ない
ワインディングを楽しむ事が出来ましたので
満足でした♪
島を満喫し
「礼文島」の玄関口は
香深港へ戻ってきました♪
am8:45-香深港発
am10:40着(稚内港)ゆきの
サイプリア宗谷が入港してきました。
「利尻島」「礼文島」の二島を巡り
稚内へと戻る時が迫ってきました。
「サイプリア宗谷」に乗船してしまうと...
現実の世界に戻ってしまう様な
何とも寂しい気持ちになります(汗)
『サイプリア宗谷デッキより』
さきほどまで降っていた雨も上がり...
ヨッシーを見送るかの様に
「青空」が広がりました。
国旗が美しい島の景色に映えます♪
これにて「礼文島」ともお別れ...。
寂しさとは裏腹に
大満足の離島の「旅」が出来ました♪
ここで!本当に最後...。
これぞ「礼文島」の名物という
シーンを見る事ができました。(*′▽`)ノ゙ぁぃぁぃ♪
これは香深港(礼文島)⇒稚内港(稚内)ゆき
「第1便」の出航時にのみ見る事のできる風景になります。
この感動的に触れたいのであれば
『島』を離れる際には
必ず「第1便」に乗船することをお薦めします。
ここでも
「桃岩荘YH」のペアレントさん達が、
島を出立するホステラーさん達を
大声でお見送り。
「いってらっしゃーーーい!」
「いってきまぁーーーす!」
の掛け合いが延々と続きます…。
「ホテル」「民宿」の女将さん達も
総出で宿泊者の皆さんに紙テープを投げて
最後のお見送りです。
定刻am8:45-
汽笛を鳴らし「サイプリア宗谷」が
港を離れます…。
女将さん達が手を振りながら
港の端まで走ってお見送り。
これ宿泊者の皆さんには
堪らないサービスとなります。
そして...
離岸してゆく船のデッキまで届けとばかりに、
さらに大きな声で「桃岩荘YH」の
ペアレントさん達の声が響き渡ります…。
また礼文島に来て(帰って来て)欲しいという
気持ちからなのか、
お見送りの言葉は
「さようなら」ではなく、
「いってらっしゃーーーい!」なのです。
この言葉が
ほんとうに、ほんとうに、
心に沁み渡る旅立ちとなります。
『海鳥達もお見送り』
サイプリア宗谷が島を離れても
海鳥達はしばらくのあいだお見送り♪
ここでひとつ
「サイプリア宗谷」という船名は、
礼文島にのみ生息する
「レブンアツモリソウ」に因み、
アツモリソウの学名
「CYPRIPEDIUM(サイプリペディウム)」に
国・地域名「IA」を合わせた造語で
「サイプリア」としたそうです。
そして...
「アツモリソウ」の花言葉は
「君を忘れない」だそうです。
7月14日から16日の
足掛け3日間で、
離島(利尻・礼文)を巡ってきました♪
この3日間は、
過去の北海道ツーリングの
「やり残し」を埋める旅以上の感動の連続でした。
「利尻島」「礼文島」へのツーリングは、
素晴らしい天候にも恵まれ
最高の形のツーリングができたと感じています。
しかし...
「またいつの日にか…」
という気持ちは今はありません。
また島を来訪する機会があるとすれば...
それは己の中に『島』に行く
「必要を感じた時」なのかもしれません。
今はただただ
「利尻島」「礼文島」からもらった
「これ以上無い爽快な気持ち」を
壊さぬ様に大切にしてゆきたいと思っています♪
次回第五5夜、
「NORTH ISLAND HOKKAIDO - 北の楽園編 ♪ -」を
ご期待下さい♪
では
Thanks for coming!
Web-yoshy'sGarageは
ライダーの皆さんのお越しをお待ちしております♪
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【NORTH ISLAND HOKKAIDO - 上陸編♪ -】<2012年7月26日更新>
【NORTH ISLAND HOKKAIDO - 北限を目指せ!稚内到達編 ♪ -】<2012年7月27日更新>
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