4月6日
風邪をこじらせ掛かりつけのU医院へ、
レントゲン写真に白い陰・・・
『肺炎です』
5日間抗生剤の点滴するも、余り効果がなく、
新城市民病院の呼吸器内科に転院し、
さらに4日間点滴(除菌)したが、状況は変わらず咳と微熱が続く。
4月17日
『細菌による肺炎ではないかも知れませんねえ、
点滴を止めて様子をみましょう』
『それで、もし良くならなかったら、肺に水を入れてジャブジャブ
洗うのですが、心房細動があるとリスクが高くなります』
と、事も無げに呼吸器内科のT医師。
治療を止めるのは不安だったが医師の指示には従うしかない。
4月18日
こうなったら、七久保のお不動様に願掛けするしかない。
咳は出るが、幸い熱は下がっている、何とか行けるだろう・・。
お神酒と肴を持って、お不動様の奥の院に上っていった。
咳き込んで十分に呼吸が出来ないので、少し歩くと酸欠状態になる。
何度か休みながら、漸くお不動様まで辿りつき、
点滴の代わりに滝の音を浴びた。
ノウマク サンマンダ バサラダン
センダンマカロシャダヤ
ソハタヤ ウンタラタ カンマン
繰り返すマントラが、滝の音と共鳴し心地よい。
先祖は、何時の頃からか分からぬが、昭和の始めまでは
此処に住んでいた。やっぱり自分も七久保の一族だ。
これで調子が戻るかも知れない。
小一時間不動に抱かれ、お下りのお神酒を頂き山を下りた。
4月21日
お参りしてから、徐々に体調が戻ってきた気がする。
咳は残っているが、体温は終日平熱になった。
結果的に点滴を止めたのは正解だったようだ。
9:00市民病院で検査とレントゲン。
診察を受けると、
陰が大分薄くなった。炎症反応も白血球も下がっている。
このまま養生すれば、大丈夫でしょうと言われ、一安心。
T医師に感謝。守護『七久保不動』に感謝。
今回肺炎になって、色々考えさせられた。
やっぱり人間は、生きているのではなく『生かされている』のだと、
自分に、まだやれること・やらなければならないことがあるなら
もう少し、此処で苦しむ(楽しむ)ことになるのだろうと
何れにしても、自分では選ぶことは出来ないのがよくわかった。
『心の欲する所に従えども矩を踰えず』
自分が何をしたいのか、何をしなければならないのか、まだ見えてこない。
が、暫く寝込んでいる間に、桜は葉桜に、周りは草が伸び放題。
取り敢えず雨で一斉に出たタケノコを掘り、草を刈るのが喫緊の課題。
『年を取ったら、精を出すよりコンだのん』
漸く、先輩の言葉が解かる歳になった。