《なにが共存共栄だ!、もう限界だ!!。》
荒らされた者にしかこの悔しさはわからない。
そろそろ収穫しようかという時に、決まってアイツらがやってきて踏み荒らす。
後の始末を思うと泥棒に入られたほうがまだましだ。
『国で猪除の柵を支給してくれるようだ』と聞き、すぐに話がまとまった、
いっそ出沢全体を柵で囲おうかという意見もでたが、山の中腹では設置も管理も
大変だ。結局、出沢をいくつかのブロックに分け囲うことに落ち着いた。
実際に設置してみると何となく狭苦しく圧迫感がある。どう見ても柵の外にいる
猪のほうが自由に思える。しかし、あのグシャグシャに踏まれた田圃を思うと
多少のことは我慢するしかない。
これで枕を高くして寝ることができる。(=^ 0 ^=)(=^ 0 ^=)
・・・少なくとも、そう思って一年間過ごせる。
中ケ谷の田圃を囲うのに≒1000m、補助がなければ200万の金がいる。
圃場面積約一町歩、2年分の収穫の売上だ。
「たんぼが荒れんようにするだけだなあ・・・」
山の獣達との戦いは続く。