-共存共栄、彼らにも生きる権利がある-
と思い、軒を貸したのだが、このところ急激に大きくなった。
表に出ても、こっちの方が気を遣いながら歩かなければならない。
巣の下の屋根瓦の上に、何やら白いゴミのようなものが見えたので
二階にあがってベランダから覗いて見ると、蜂の子だ、大量の蜂の子が
瓦の上に散らばっている。そう言えば、
『最初に孵った女王蜂が、後から生まれてくる女王を
巣の外に捨ててしまう、とどこかで聞いたことがある』・・・。
暫く見ていると、目の前の瓦の上に、子供を抱えた蜂が落ちてきた。
働き蜂のようだが、女王蜂の子供なので重くて抱えては飛べないらしい。
とすると、働き蜂が女王蜂の子を捨てているのだろうか?。
それにしても多くの蜂の子の中でたった一匹しか残れないとは・・・
持続可能な世界とはそういうものだ、と解かってはいるのだが、
・・・生存競争は厳しい。
カメラに気づいたか、蜂が騒ぎ出した。急ぎ退散。