越後長岡藩藩士の小林寛之進(阿部寛)は藩主の気分を害してしまい、表向きは猫ののみとりを商売にしつつ
実態は床で女性の相手をする裏稼業「のみとり」を命じられる。長屋で暮らす人々の助けを借りながら新たな生活を
始めて、間もなく出会ったおみね(寺島しのぶ)が、最初の「のみとり」の相手となる。亡き妻にそっくりな彼女に
ときめく寛之進だったが「下手くそ!」とののしられ、伊達男の清兵衛(豊川悦司)から女の喜ばせ方を学んで腕を
磨いていく。
大笑いも感動も無いのですが楽しいことは間違いなく楽しい!という変な映画?
巻頭、田沼意次 ( 桂文枝 以下敬称略 ) 絡みで吉本興業の諸氏が次々登場した時はどうなることかと心配したが
そこで切り上げてくれて助かった。桂文枝 ね~ ・・・ 終盤も登場し 大阪弁抜きでちゃんと台詞を回してくれたが、
一寸間違いだったかな~とも・・・
本作で誰が填まっていたかと言えば、近藤 ? 清兵衛 を演じた 豊川悦司 だろう。つい先日「ラプラスの魔女」を観た
ばかりだが、あの映画とは別人の輝きを放っていたもの ! その清兵衛の内儀 「おちえ」 に扮した 前田敦子 も役は!
面白かった。蚤とり屋を営む 風間杜夫 と 大竹しのぶ の夫婦は控え目に演じてくれて 良かったよかったですね~
小林寛之進 を演じた 阿部寛 は非常に無難ならしい演技でした。 それは 寺島しのぶ も同じで“のみとり稼業” の問題の
描写は、 ぼかし の必要が無いくらいの念入りな安全運転で、勿論そこで魅せようという映画でないのは解っているが、
あまりの念入りさ加減に少々白けたのも事実です。それでもR15指定ですから。(意外と年配の方が観ておられましたが
帰り着は顔が引きつって居るのが見受けられました)それはともかく・・主演の阿部さんにも当てはまりますが声や動き
がとにかくいちいち面白い。「本当に演技なのか・・?」「地じゃないのか・・?」と思う程の圧倒的なリアリティ。
「覗き」という犯罪行為を、笑いに昇華させる確かな実力。自然な感じがもう笑えて仕方なかった。
友達同士で観る作品では無いかな?恋人・夫婦なら・・☆☆★