今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

「フジテレビが開局」した日

2005-03-01 | 歴史
今日(3月1日)「フジテレビが開局」した日。
フジテレビ、正式社名は株式会社フジテレビジョン(Fuji Television Network, Inc)。
1957(昭和32)年11月18日 に設立され、1959(昭和34)年3月1日の今日開局した在京民放VHF局としては後発の局である。
放送開始当初から、今テレビ番組の主流を行く「バラエティー路線」を確立した。「小川宏ショー」や「3時のあなた」などが懐かしい番組が思い起こされる。また、競馬中継は開局当時から放送され今に続いている。それに、夜7時30分~45分までの「クイズグランプリ」と同45分~8時までの「スター千一夜」は、現在では考えられないプライムタイムにおける15分の帯番組として開局以来、長年に亘って放送を続けてきた特徴的な番組といえる。その後も「楽しくなければテレビでない」をキャッチフレーズに次々と新しい番組を放送。これが功を奏し、ついに、視聴率総合トップの座についている。皆さんも見ていると思われる「笑っていいとも」は1982年以来今も放送を続けている、バラエティー番組としては世界最長寿番組とも言われている。このフジテレビが今マスコミの最大の話題になっている。
2005年(平成17)1月17日より、フジテレビジョンによる子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)が実施されているが、これに対して、2月8日には、インターネット関係会社ライブドアののほりえもん(堀江貴文のニックネーム)が正式なTOB(株式公開買い付け)の手法ではなく、東京證券取引所の「時間外取引き」というシステムを利用して、ニホン放送株の株式の35%を取得して筆頭株主となるなど経営権を巡る争いが進行している。
これに対して、ニッポン放送が企業防衛上の対抗策として、フジテレビ向けに新株予約権の発行を決めたが、ライブドアのほりえもんも、指し止めの仮処分申請をするという異例な展開になってきた。
ほりえもんの行った「時間外取引」は、正規の「市場内」での取引ではないとは言え、現行法上では違法とは言えない。ただ、日本の制度上の盲点「抜け穴」をついて行ったものであり、これが多用されれば、公平性、透明性確保のためのTOB規制が骨抜きになる可能性はある。しかし、支配されそうになった企業も敵対的買収[(HTO(Hostile Take Over)]から自企業を防衛しようとするのは当前のことである。ただ、企業防衛のためとは言え、ニッポン放送が行ったフジテレビ向けの大量の新株予約権の発行は、他の株主の権利を損なう恐れもあり、商法上問題となる恐れもある。
ほりえもんのやろうとした敵対的な企業買収は、以前はアメリカなどでは、日常茶飯事に行われていたことである。ただし、最近は、企業防衛がきっちりと出来ているのでこのようなことは減っていると聞いている。
そもそも、何故、このような問題が発生したのかと言うと一に法整備の不備に尽きる。先の国土開発の西部グループ支配と同じようなことだ。小さな会社が大きな会社を支配するなど企業統治のゆがみが是正されないまま今日まで来た背景には同グループの複雑な“お家事情”があるようだ。
兎に角、フジサンケイグループは、小さなニッポン放送が、巨大なフジテレビなどを傘下に持ついびつな企業支配が続くいていた。「ニッポン放送株を制すれば、グループを制する」とばかりに、頭の良いライブドアのほりえもんにそこを狙われたものであり、このニッポン放送株の争奪戦は、とうとう司法の場に持ち込まれたが、ここは、司法の場がどう裁定するか見ものだね~。
(画像は2月28日朝日新聞より、ニッポン放送をめぐる出資構図)
参考:
フジサンケイG 狙われた事情(東京新聞)

asahi.com : ニュース特集 : ニッポン放送株問題

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